2014年07月18日

無知の涙

無知の涙 (河出文庫―BUNGEI Collection)
永山 則夫
河出書房新社
売り上げランキング: 92,451


無知の涙
永山則夫/著 (河出書房新社) 1990年 (増補新版)
880円+税、



【概要】
4人を射殺した少年は獄中で、本を貪り読み、字を学びながら、生れて初めてノートを綴った。―自らを徹底的に問いつめつつ、世界と自己へ目を開いていく、かつてない魂の軌跡として。従来の版に未収録分をすべて収録。(「BOOK」データベースより)

1969年7月2日から始まる10冊の獄中ノート。



【動機】
佐藤優 『獄中記』 でちょっと触れられていたので読んでみたいと思っていたところ、

先日、たかじんNOマネーで紹介されたので。



【所感】
誤字脱字が多くて読みにくい。

殺人事件を犯した19、20歳の少年が獄中で書いたノートである。

数十年獄中にいて考えを深めていった記録かと思って期待していたので残念。



くだらないこと書いてるなぁと思いながら我慢して読み続けていたら
ノート8あたりからちょっとおもしろくなってきた。


でも結局は、左翼思想に目覚めたという話。

無知だから殺人を犯して、それを獄中で読書することによって反省したという話かと思っていたらそうではなかった。

殺人を犯したことによって拘置所に入れて勉強できて幸せだという社会批判。
そして殺人を犯すまではそういう勉強があることすら知らなかった。
つまり無知の涙というわけである。





【抜粋】
●囚が云うには、二、三の大学病院で精神鑑定を行ない、一転二転したが、結局現在、精神には異常がないそうである。「弁護士に頼んで、精神鑑定やってもらったほうがいいよ」また、「ばかに殺したもんだね」と頻りに強調して私に云うが、誤魔化し笑いで逃げている。(p.118 9/21「ノート3」より)

☆今から40年以上も前の話だが、
当時から精神鑑定で精神異常が出れば無罪になるというので
とりあえず受けてみろという風潮だったらしいことがうかがえる。



●私は発見した。自分の無知であった事を、そして、この発見はこの監獄での今の少しばかりの勉強の功であることでもある。・・・(中略)・・・性質、性格が形成されるのは、五歳児の頃までだそうである[そうだ]。たった、一人生から見れば五年間とはたったの年月でしかない、それまでに人生を左右する性質、性格が出来るのであるならば、なんと重要な年間な事か。そして、それを世間の親たちは、なんと軽視しているのであろうか!(p.222 1/22「ノート5」より)

☆たしかに5歳くらいまでの育て方が一生を左右するという気はする。それだけ教育は大事だということ。そのことを自分の身をもって訴えているところが印象的だ。



●あの時期、後の二件は回避せるものであった。しかし、どうせ死刑になるという観念があれ等の事件を犯してしまった。(p.250 2/28「ノート5」より)

☆4人殺した著者だが、あとの2人は「どうせ死刑になる」から殺したのであって、死刑制度が凶悪犯をさらに凶悪にしているという矛盾をついている。つまり死刑制度は最初の1人目は抑止力になるが、1人殺してしまえば何人殺しても同じとなってしまい抑止力とならない。むしろ逆のベクトルが働くわけだ。現行の「1人殺しても死刑にならない」という判例はこういうところを汲み取ったのだろう。



●私個人の精神発展史は何かの役に立つのではと、この日頃冗談めいてはあるが思うようになった。これはあくまでも私個人の事柄であるが、犯罪心理学とでも言おうか、その方面に1ページを付加えることであろう。(p.251 2/28「ノート5」より)

☆あまりに他人事のようにも思えて不気味だが、客観的に自分を見つめているということだろう。
犯罪心理学に役立ちたいという使命が感じられる。



●私はこの頃マルクスに惚れてしまいそうで仕様がない、私の頭は軽く多情多感で惚れっぽいのかもしれないが、でも、それは真実なんだ  『資本論』 を読んでいけばいくほどに……。(p.306 4/6「ノート6」より)

☆ 『資本論』 を読もうと思ったきっかけについてはあまり書かれていなかった。


●社会(資本主義)の仕組みを知っていく私は、罪の意識とやらは薄らいで来た。私の非行へと走った動機の一つに裏口入学のボンボンを視たのもある。(p.309 4/9「ノート6」より)

☆このあたりが犯行の直接的な動機かもしれない。


●いつぞや、フランツ・カフカを知ると記したことがあったが、この人が精神分裂病者であることを宮城音弥氏が著わした 『心理学入門』 を見て知る。実存主義者は一般人から観たらコンプレックスとなる何かを持っていると惟るのだが。 (p.384 6/11「ノート8」より)

☆カフカについていろいろ調べてみるとおもしろい。


●今、フロイトの 『精神分析入門』 を興味が湧いたから走り読みしている。私は自身という者を知りたいと言っている以上、人間精神はどういうものなのか知る必要がある。そしてこの事に、フロイトの著わしたこの書は大いに役立つ。思うのは、この人フロイトは精神医学者の大家だけあってなんて人を誘い導いて行くのが上手なのだろうということだ。(p.384 6/11「ノート8」より)

☆どんどん読んでいる。すごい勢いで。



●一年前、イスラエルのキブツという集団の存在を知ったが、もっと詳細に知りたいと思慮している。この国は戦争中であり、このような集団が必然的要請のもとに組織されたのであろうけど、成功を収めているそうな。(p.395 6/18「ノート8」より)

☆ちょっと調べてみた。

キブツってどんなところ?
http://www.temasa.co.jp/html/user_data/kibbutz.php


一日7〜8時間、週6日間、簡単な仕事(皿洗い、草取り、農産物の収穫、工場の単純労働など)を提供することによって、3度の食事、部屋(もちろんベッドや毛布付き)、わずかなお小遣いなど基本的な生活必需品はすべて提供してくれます。

 この制度の魅力は、何といっても世界中から集まってくるボランティア達。イスラエルの小さな村にいながら、とってもインターナショナルな雰囲気に浸れるのです。語学力(英語だけじゃありません)をためしてみるのも良し、人間観察をするも良し、休暇を利用して歴史と考古学の宝庫イスラエルを巡るも良し。日本と全く違う環境のなかで、自分なりの時をお過ごしください。


なかなかおもしろそう。
こういう制度があればどこでも生きていける。



●私の事件は“人間性のある人”として、赦されるものではないのである。しかし、この事に関して悔恨している訳ではない、と言っておこう。私はあくまでこの事件をやってよかった、と思っている。(p.442 7/14「ノート9」より)

☆最終的にこういう結論に達している。



●この東拘に来て最初の頃、 『どん底』 『桜の園』 『紅い花』 『マカールの夢』 その他数編のロシア文学を読んだのから始まって、ドストの 『カラマーゾフの兄弟』 を平凡社版で(前のは河出版、いずれも米川訳)読み、そしてソルジェニーツィンの 『煉獄のなかで』 を読み、そして前述したドストの二大作品を読み、ロシア文学とはだいたいこういうものだとの概念みたいなものが私の意識に確立された。(p.455 8/4「ノート9」より)

☆拘置所に入るなりいろいろ読んでるなぁ。


●そしてみれば、かの偉著の一言をもってしても賞賛の言辞に足らない 『資本論』 を、私はなんと(!)粗雑な見方をしてしまったのだろう。確かに、私は 『資本論』 で剰余価値説のいくばくかの概念を把んだ。そして実践的闘争を毅然とさせて驀進させる推進力的理論の最高の重要のものと言える「労働者階級が剰余労働を要求せる権利がある」ことをも把握したと自身なりに思う、しかしそれでもこの本の中には、最も重大な「唯物史観」という概念を把み握ることを忘れていたのだ!

・・・(中略)・・・

そして、この唯物論の十数冊近くの小冊子のなかから少なからぬ私自身なりに把握したものを、これが私の唯物論的思弁の結論的文章だと言えられるものを出来上がらせてみたいと祈願している次第だ。・・・(中略)・・・博識といえるものが身に刻まれた時、私はその時、その瞬間、憧憬するところの 『無知の涙』 を頬におとすだろう。(p.470 8/26「ノート9」より)

☆そういえば青木雄二氏も史的唯物論をマルクスから把んで 『ナニワ金融道』 を描いた。このあたりが本質なのだろうか。



●このごろ「唯物史観」とは、こういうものだと分別されるようになって来た、と同時に、哲学というものをやる必要がなくなった――ともまた思うのである。なぜならば、現代哲学は過去の幾世期の幾多の偉大な哲学者たちの思想を乗り越えて現代に至っているわけであるが、このことを思うと、自然に現代の哲学が最高思惟の結集されたものであるわけだ。哲学とは人間生存過程において現実的活用をしない場合は不用なものとも理解されうる、――それだから「唯物史観」を認知したと言うのであるならば、それはもう哲学を理解したことにつながる。(p.499 9/27「ノート10」より)

☆…ということに気付いて、結局最後は哲学を勉強する気が半減してしまうのだ。哲学は深入りし過ぎていけない。時間の無駄ということ。




【アクションプラン】
・哲学の基礎をもっと勉強したい。



【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
凶悪犯罪者が獄中で何を考えているか知りたい時に。

 
posted by macky at 21:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 体験記・手記 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月02日

刑務所なう。2

刑務所なう。シーズン2 前歯が抜けたぜぇ。ワイルドだろぉ?の巻
堀江 貴文
文藝春秋
売り上げランキング: 20,139


『刑務所なう。2』
堀江貴文/著 (文藝春秋) 2013年
1,100円+税


【概要】
ホリエモン獄中記第2弾。
30週目(2012.1.1)〜73週目(2012.11.4)の日記が収録されている。309日分。

巻末に刑務所で読んだ本の書評ベスト172が載っている。


【動機】
刑務所なう。』 の続きということで。


【所感】
この本を読んでいると、次から次へとやろうと思っていたことを思い出して、なかなか進まない(笑)

それだけ、脳が刺激されてるんだろうな。





【抜粋】
●昨日、4日に面会したミズノンノ(作家の水野敬也氏)からベストセラーを目指す参考文献として 『窓ぎわのトットちゃん』 『五体不満足』 『プラトニック・セックス』 『ホームレス中学生』 『成りあがり』 が差し入れられる(笑)。超ベタなベストセラーセレクション。全部読んだことない(笑)。刑務所にでもいなけりゃ、読まないだろうな。(p.17)1/6(金)

☆ この中で、『成りあがり』 だけはまだ読んだことがなかったから読んでみたい。



●【細野担当相、原発の運転期間を原則40年とする法案の骨子を発表】
政府は原発を40年後までに廃炉にするみたいだ。ちょっと前に発表された都道府県の「幸福度」ランキングNo.1の福井県は、原発が14基もある。たぶん、原発補助金で豊かさが維持できていたのだろうが、今後どうなるのだろうか?(p.20)

☆そういえばいつも福井がトップに来ていて不思議に思っていたが、原発があったからなのか。



●今日の18時のニュースが中止になるらしい。なんか、受刑者に聞かせたくないニュースが入ったんだろうな……。ラジオは18時から、ちょっとしたニュースをやっているので聞いてみたけど、何もない。長野ローカルか?
 どうやら、どこかの刑務所で中国人が脱獄したらしい。新聞の黒塗りがスゴかった。(p.25-26)1/11(水)

☆あっ、連動している。

たまたま昨日かおとついに中国人脱獄のことを知ったばかりだった。
あの事件をリアルタイムでホリエモンが塀の中で・・・というのがおもしろい。

ちなみに、事件はこれ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/広島刑務所中国人受刑者脱獄事件


中国人脱獄者は、広島刑務所が「シャバ」より「天国」と舞い戻ってきた真実 - 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」



●よいアイディアが出てもすぐにメモれないのがツライ。筆記は寝ているとき、布団を敷いているときは禁止となっているからだ。(p.26)1/12(木)

☆ホリエモンはメモ魔のようだ。私もメモ魔だからこれはつらいだろうな。



●新聞に大学入試センター試験の問題と回答が載っていたので、解いてみた。得意の地理Bは94点/100点。満点には及ばず、2問間違えたが得意科目は20年経った今でも、まぁまぁ合格点を取れる。しかし、センター試験で受験しなかった日本史Bをやってみたら64点……。ダメだな。(p.29)1/15(日)

☆すげー!! 地理は20年前の本番よりも点数が高かったようだ。地理と日本史、どのくらい取れるか試しにやってみたいな。2012年のセンター試験問題とかどこで手に入るんだろう? やっぱり新聞かな。



●今日同じ工場の人が歯科の治療を受けに行っていた。半年以上前に申し込んでやっと今日から治療をするのだそう。私も弁護士さんから「収監前に必ず歯の治療は受けてから行くように」と言われていたので万全にして臨んだ。(p.37)1/17(火)

☆半年も待たされるのか…。



●「工場の単純労働をロボット化して減らすべき」というと雇用が減るという人がいる。が、農業とか、とっくの昔に機械化して農業人口なんて何十分の一に減っているわけである。当の農家はそれをむしろ楽になると喜んでいたはずだ。そうなると、あぶれた人たちは新しい産業を自分たち(人間)で創出していく必要があるのだ。それは従来なら遊びのようなものでもいいのである。

(中略)

つまり、ニッチでも規模が小さくても、ロングテールになれば全体としての産業の集合体の規模は、旧来の産業を代替できる規模になるはずである。

(中略)

 だから、工場の派遣工とかツマらん仕事は辞めて(もちろん、その仕事が好きな人はそのままでもいいけど)、好きなことや得意なことを仕事にすれば良い。仕事になっていないなら、自分でそうすればよい。(p.41)1/21(土)

☆考えさせられる。創造。



●【最高裁、覚せい剤運び屋の事件で裁判員の無罪判決を尊重、高裁の有罪判決を取り消し】
画期的な判決である。「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の原則が、“多くの有罪判決ばかり書いてきた刑事裁判官の最後の勤め先”ともいえる高裁で、ともすれば大きく有罪推定に動いてしまうのは、これまでも指摘されてきたこと。殆どが初体験で原則に従い判断する裁判員を尊重するのは制度の設置趣旨から言っても正しい。これによって多くの冤罪が救われることに期待したい。(p.84-85)

☆覚せい剤約1キロをチョコレート缶に詰めて成田空港に持ち込んだ事件。「中身が覚せい剤とは知らなかった」という主張が通ったということ。たまたま私もこの事件についてブログで書いていたので思い出した。

120213 「缶の中身が違法な薬物だったなんて・・・



●【北朝鮮、ミサイル発射へ】
核兵器保有国以外で、使用済み核燃料を再処理してMOX燃料を作っているのは日本くらいなものだ。しかも、ミサイル転用が容易な固体ロケット(燃料、酸化剤の重点が必要ないので時間短縮できる)で、衛星投入できる技術は日本とアメリカの独壇場である。北朝鮮のロケットはロシアのスカッドの改良型なので液体ロケットである。(p.132)

☆どちらかといえば、日本のもののほうがミサイルに転用しやすいという。



●【小沢一郎氏に無罪判決】
小沢氏無罪への批判的意見は、「4億円もの巨額をキッチリ把握していないのは庶民感覚とズレてる」とか、「出所が不明で怪しい」などの感情的なものが多い。国や多数の党議員を動かす人間は、動かしている金額も桁違いに大きいのは当然だし、個人の資金の出所を全て明らかにしろというのは言い過ぎだろう。金の流れをしつこく追及し過ぎることが政治の停滞を招いていることに早く気付くべきだ。(p.201)

☆まさにその通りで、政治の停滞が結局は国民の不利益になる。そしてそれは小沢氏が無罪になったとしても取り戻せない。



●友 「GREEも叩かれていて、株価もバンバン下がっているからね」

堀 「グリタナ(GREEの田中氏)には、前から言っていたんだよね。 『宣伝で無料とかバンバンだしていると叩かれるよ、実際は無料じゃないし』 って。RMT(リアルマネートレード)もできちゃうし、そうなると当局も動いてしまう。(中略) 」

友 「GREEは違うビジネスモデルにしたほうが、いいのかな?」

堀 「でも、あんな高い利益率は、ガチャをやらないと出ない。一人当たりの利益率が異常に高い。あんな利益率が出せているのはアップルの APP Store くらい。Facebook もアメリカの 『ジンガ』 というGREEみたいな会社が稼ぎどころになっているから、結局は、その方法しかないんですよ。だから諦めるしかない。やるとしたらFXくらい。FXはすでに規制が入っているし、別に今からやっても文句言われないだろうから。DMMもやっているし。ちなみに、DMMのシステムってライブドアのシステムが大元になっているんですよ。
 そんな感じでグリタナは今が我慢のしどころ。亀のようになってガードを固めていかないと。イキナリ会社が大きくなったこともあって、本人は未だに小さなベンチャー企業の感覚で動いていると思うけど、GREEは外から見たら大企業で儲かっている会社。だから、今後は寄付とかガンガンするしかないし、GREEは社会貢献の会社だと、ウソでもいいから言うしかない」(p.239-241)(「スタッフは見た!」2012.5.28より)

☆ホリエモンの友人が面会に訪れたときの様子である。妙に生々しい会話。
RMT(リアルマネートレード)って眞鍋かをりさんが言ってたやつかな。



●【精神障害者の雇用義務化へ、厚労省方針】
そういや、私がいた頃のライブドアでも外部委託して障害者を雇っていた。でも、障害者は障害者でも“精神”障害者はハードルが高いなぁ……。雇用しないとペナルティ不足1名につき月5万円だそうだが……。いろいろと考慮すると、ペナルティを払ったほうがマシな様な気もしてしまうよね……。(p.284)

☆こういうところ、ちゃんと本音が言えるところがホリエモンのすごいところだと思う。なぜそもそも精神障害者を雇用しないといけないのかという議論があまりなされてない。特に精神障害者を雇用するメリットがあまり語られていない気がする。障害者の立場に立ったら少しでも社会復帰をというのはわかるけど、それを受け入れる側の態勢がほとんど整っていないから強制的に仕方なくという雰囲気になってしまう。これではウインウインの関係ではないだろう。そしてそういう関係だと障害者の方も働きづらいのではないか。



●会社の決算書が届く。前期は赤字だ。まぁ、稼ぎ頭が刑務所にいちゃしょうがない(笑)(p.291)6/14(木)

☆そうだ、稼ぎ頭なんだよなぁ。ホリエモンだったらどうするか、って考えたら、今やってることいろんなことがムダなことのように思えてくる。時間は限られてるんだから本当に必要なことだけをやっていきたい。愚痴を言ってる暇は無い。アイディアをどんどん形にしていきたい!



●西 「人間は変わりました? 20歳でインドに行って変わって帰ってきたりする感じみたいに」

堀 「それが、なにも変わってないですね」

友 「え、変わらないと、また収監されちゃうよ!?」

堀 「いや、もうさすがに入るレベルのことが、どういうことなのかは理解したんで。社長ってやっぱり社員の人達で無理する人とかいるから、それも止めないといけないと思うようになったかも。 (中略) 今まで仕事がデキないということが理解できなかったけど、ここで働いているうちに、そもそも僕らがデキるようなことでも、デキない人がいることがわかったんですよね」(p.315)(「スタッフは見た!」2012.7.9より)

☆西原理恵子さんが面会に訪れたときの様子。なかなかおもしろい。

以前ホリエモンが「歴史を学ぶことで人の失敗から学ぶ」と言ってたのを思い出した。

刑務所に入るのは失敗の一つなんだけど、
その失敗を生かして前向きに進むところがやっぱりホリエモンの魅力かな。



●メルマガに寄稿もしてくれた宇野常寛君が、雑誌 『ダ・ヴィンチ』 に私のことや 『刑務所なう。』 のことを書いてくれていた。ダ・ヴィンチは刑務所内でも人気雑誌で、買っている人も多い。ネットで書籍の検索とかできないから、本の情報はコレに頼るしかないね。(p.330)7/4(水)

☆『ダ・ヴィンチ』 は読んだことが無かった。どんな雑誌か読んでみよう。 →読んでみた。ダ・ヴィンチというから科学や芸術的な雑誌かと思ったら書籍紹介の文芸雑誌だった。(1994年創刊)。水木サンの一日とかが載ってて思わず笑ってしまった。スケートの楽しみ方とかが普通の人と違ってて面白い。



●午後になり面会。来て下さったのは、ドワンゴなど数多くの企業で取締役を務める夏野氏。雑誌 『FACTA』 によれば、SBIの取締役は辞めたらしい。賢明だな。開口一番「出所したら、アメリカやボルドーのワインじゃなくてブルゴーニュを飲もう!」と言っていた。たしかに。薄味に慣れてきたいまなら、ブルゴーニュの微妙な味の違いがわかるかも!(p.373)8/2(木)

☆ボルドーとブルゴーニュの違いみたいな感じかな。



●夜はドコモ20周年記念ドラマ 『20年後の君へ』 が放映される。ドコモのCM、20年分クロニクルが放映されるらしかったが、CM全飛ばしで録画されていて、全く観られず。なんか残念だ。(p.374)8/3(金)

☆これには笑ってしまった。



●ネット上のマニアな方々が数字の「1、2、3」をあえて映画のエヴァンゲリオン風に「壱、弐、参」と、表記していたりもするので、「あぁ……、なるほど」と納得し、なんとなく柔らかく暖かな気持ちになれた次第です。(p.407)(「スタッフは見た!」2012.9.3より)

☆え・・・(絶句)。「エヴァンゲリオン」は見たことがないけど、「壱、弐、参」は今でも普通に使う。そうか、「エヴァンゲリオン」風だと思われてしまうのか。



●休日(敬老の日)なので特食が出された。「ココナッツサブレ(日清シスコ)(715kcal)」だ。昨年も同種のサブレだったはず。食べ応えがあって最高だった! 昼飯は、麦メシ、中華風ソテー、いかチリソース煮、卵豆腐、ジョア。午前中にココナッツサブレを完食したので腹一杯だ。 (中略) 休日の真昼間に部屋のサンダル履きで半ズボンのまま入浴に行っていると、なんか刑務所じゃないみたいだ。 (中略) 午後の映画は 『太平洋の奇跡』 。(p.453)9/17(月)

☆刑務所って所はおやつ三昧、映画三昧。そんな印象を受ける。
刑務所を出てもまた舞い戻ってくる人が多いのも分かる気がする。
実際はもっと大変なんだろうけど。
それにしても、ココナッツサブレを一人で完食なんて信じられない(笑)



●中国の反日デモ、朝日新聞によれば大連では全然発生せず、日本料理店等も無事なのだそう。そういえば、ライブドア時代、初めて中国の拠点を作ったのも大連だった。大連は日本語を学ぶ人も多く、旧満州時代から日本人が多く住む街・工業団地への誘致も積極的だったな。(p.457)9/22(土)

☆大連を地図で見ると遼東半島の先っぽにある。旅順の近く。地理的にも日本に近い。



●堀 「計算すると1週間に30時間しか書籍を読む時間がないんです。だから厳選したいんですよ。続き物とかも欲しいけど荷物に制限があるので……」(p.462)(「スタッフは見た!」2012.10.8より)

☆1週間に30時間も本が読めるとはさすが刑務所。平日4時間、土日5時間ってとこかな。
あるいは平日3時間、土日7.5時間。
1000冊くらい読んだそうだ。


●橋下大阪市長の出自を暴く、佐野眞一氏の連載 『ハシシタ』 を週刊朝日が中止したらしい。権力者には弱いのかね(笑)。てか、佐野氏の出自を探る系の連載って、孫さんの 『あんぽん』 もだけど、ピントがずれていることが多いんだよな。圧力かけられて止めるくらいなら、ハナっからやらなきゃいいのに。完全に 『あんぽん』 の二番煎じだし。格好悪い。(p.514)10/20(土)

●橋下さんの記事の影響で、週刊朝日の河畠編集長が更迭か〜。朝日新聞は超びびってんな〜(笑)。『ハシシタ』 連載、第一回を読んだけど、孫さんのことを書いた 『あんぽん』 に比べりゃマイルドだと思うんだけど。まぁ、孫さんは余裕ある人だから許して貰えたのであって、それで佐野氏は調子に乗っちゃったんだね。相手が悪かったな。(p.525)10/27(土)

☆ 『あんぽん』 は孫さんの伝記かと思って買って積んであるんだけど、そういう内容なのか? ちょっと読んでみようかな。

そういえば、たまたま今日読んだ本 『戦後日本の闇を動かした「在日人脈」』 にも 『あんぽん』 の話題が出てきてた。



●今日は「文化の日」ということで、祝日の特食が。「ブルボン チョコダイジェスティブビスケット」、32kcal×17枚入りだ! もちろん、一気に完食。先日の給食会議での「ブルボン」推しの成果か!? ボリュームたっぷりで大満足。(p.538)11/3(土)

☆この本を読んでいると、お菓子にやたらと詳しくなれる。「ブルボン チョコダイジェスティブビスケット」というのも一度食べてみたい。



●楽天市場のメルマガ、一括オフ(一括チェック外し)がやっと可能になったらしい。あれだけ悪評が高かったスパム発信システムがこれまでずっと停止されなかったのは三木谷氏の執念なのか?(p.538)11/3(土)

☆たしかに楽天市場のスパムメールはひどいな。



●【田中文科相、大学の新設認可を巡り二転三転】
本当に学びたい奴はスタンフォードとかの有名大が無料で配信しているネット講義を聞いて勉強しているよ。それは極端にしても、大学の学部の講義なんてもんは先生の著書を読めばOK。大卒の資格がどーしても欲しけりゃ、放送大学でOKだろ。(p.542)

☆この使い分け、参考にしてみよう。放送大学って本当に学びたい奴のためにあるのかと思ってたけどそうじゃなかったのか。




以下、巻末の「刑務所図書館」から気になったものを。


●宮島英紀 『伝説の「どりこの」』
あの講談社が滋養強壮を謳い戦前に販売していたという糖分主体の健康ドリンク「どりこの」。その秘密を探るルポである。その販売手法は現代のレッドブルを思わせる派手さだ。レッドブル自体は、日本のリポビタンDをタイ人が真似して作り、それを欧州人が世界に広めたといわれているが、宣伝手法は「どりこの」にも共通するものがある。下手なビジネス書よりよっぽどためになる。(p.555)(「刑務所図書館」033より)

☆レッドブルって最近よく目にするが、そういうものだったのか。読んでみたい。



●青木理 『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王
私は徳田虎雄の故郷、徳之島を訪問したことがある。ライブドア事件後に釈放されたとき、「寒い冬は南の島でゆっくり」と沖縄に行こうとしたのだが、弁護士から「自殺した野口さんのことがあるから、近づくな」と言われ、仕方なしに最南で一番行きやすい徳之島にしたのだ。小笠原諸島も検討したが、保釈条件でMAX2泊しか認められず断念。丁度、大相撲の徳之島巡業があり、ウチのスタッフが横綱に名産の黒糖焼酎(アルコール度数40度)を飲まされて大変なことになったのを覚えている。

 徳之島は沖縄が返還されるまではリゾート地として賑わっていたようだが、今は完全に過疎の島。そんな徳之島出身の「トラオ」はALS(筋萎縮性側索硬化症)にかかり、今や目の筋肉しか動かせなくなってホーキング博士の様な状態だ。“キワモノ的”な世の中の評価とは裏腹に、彼の生き方に、私と共通するものを見出した。彼なら世界中の過疎地に病院を今まで以上に作りまくるに違いない。ALSでのハンデなどモノともせずに。(p.555)(「刑務所図書館」035より)

☆最近ニュースで話題になっていた徳洲会の創業者の話。これも読んでみたい。



●沢木耕太郎 『ポーカー・フェース』
『新野特急』 で有名な 沢木耕太氏のエッセイ集。細かく、礼儀正しい性格が伝わってくる。『選択の科学』 の話には共感。小さな成功体験の積み重ねは、チャレンジする大切さを教えてくれる。(p.556)(「刑務所図書館」039より)

☆小さな成功体験の積み重ねが大事。



●田原総一郎 『日本の戦後』
田原氏らしく、現場で政治に関わった人々の証言をまとめた、常識にとらわれない戦後政治史本。歴史は繰り返す。政治家を志す者たちは、先人達の体験を学ぶべきだろう。どうすることもできない天災などに見舞われ、目標を実現できないこともあるだろうが、そんなときの指針ともなり得る書籍だ。(p.565)(「刑務所図書館」106より)

☆これも読んでみたい。



●渡辺淳一 『遠き落日』
渡辺淳一の医学モノに外れなし。千円札で有名な野口英世氏。偉人伝では、「光」の部分というか「キレイ」な話にのみスポットが当てられているが、本書では吉原での豪遊など、野口の常人離れした浪費癖や上昇志向が「これでもか!」というほど出てくる。彼を支えたスポンサー達がまた面白いし、「女にホレて貢いでもたかが知れてるが、男にホレると大変だ」と息子に説教たれるとかマジ最高だ。それでも、立身出世を遂げた英世が凱旋帰国し、母シカに再会するシーンは知っていても泣ける。(p.568)(「刑務所図書館」131より)

☆『遠き落日』 ってよく見かけるが野口英世の伝記だったのか。



●卯月妙子 『人間仮免中』(漫画)
絶妙なタイトルだ。小学生の頃から総合失調症に悩まされ、漫画家、スカトロAV女優、ストリッパーで舞台中に自ら首を切るとかスゴい体験を薬漬けになりながらも作品に仕上げている。特に、描くきっかけとなった歩道橋からのダイブに顔面崩壊からの復活など、スゴいの一言に尽きる漫画。それでも「生きてる」。(p.569)(「刑務所図書館」136より)

☆レビューを見るだけで何だかすごそうだ。
経験談なのかな?



●pha 『ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法 』
自殺対策が大変な官僚のみなさんに読ませたい本。満員電車は私も嫌いだし、定時出社も嫌いだ。それで起業したようなものだし、もしインターネットが10年早く普及していたら、東大駒場寮にあのまま居続けて、この本に出てくるような生活を続けていたかもしれぬ。ちなみに巻末のニートチェックシートで、私は16項目中12個該当。「若干、ニートに親和性がある」のだそうだ……。(p.573)(「刑務所図書館」159より)

☆インターネットが10年早く普及していたらホリエモンもニートだったかもという発想が面白い。



●藤沢数希 『外資系金融の終わり』

☆桁違いに稼ぐ外資系金融マンの実態と、大きすぎて潰せなくなったメガ金融コングロマリットの問題点を面白く解説してくれる一冊。まぁ、私はほとんどの業態と付き合いがあるし、ライブドア証券では小さいながらも投資銀行業務もやっていたので、内容自体に目新しさはない。「金を稼ぐだけ」だったら超簡単であることを、この本を読んで理解してもらいたいと思う。特に自分をエリートと思っている日本のマスコミ業界辺りの人に。(p.575)(「刑務所図書館」168より)

☆「金を稼ぐだけ」だったら、超簡単であることをこの本を読んで理解してもらいたいというメッセージがホリエモンらしくていい。




【アクションプラン】
・センター試験問題をやってみる。(2012年1月)

・『あんぽん』 を読む。

・『成りあがり』 を読む。

・腕立て部。

・情報整理(Gメール整理、Feedly、2chなど)




【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
ホリエモンや刑務所に興味のある人に。
毎日の献立に苦労している人に。



■関連記事
刑務所なう。

 
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2013年05月22日

刑務所なう。

刑務所なう。
刑務所なう。
posted with amazlet at 13.05.17
堀江 貴文
文藝春秋
売り上げランキング: 8,335



【概要】
ホリエモンの獄中日記。第1巻である。195日分収録されている。

2011年6月20日(月)、東京拘置所に収監。

同年6月27日(月)、長野刑務所に移送される。



【動機】
約2ヶ月前、2013年3月27日に仮出所したホリエモンの獄中記。

実は、その2日前くらいから読み始めたのだ。
早く読まないとそろそろ出てくるなぁと思いながら読み始めたのだが
読んでるうちに仮出所になったので後回しに。

やっといま落ち着いて読んだところである。



【所感】
夜と霧』 より先にこっちを読んでおけばよかった。 『夜と霧』 を読んだ後だとどう見ても天国に思えてしまうのだ。

食事内容も詳細に記録しているが、超豪華で驚いた。
食事しか楽しみがないとはいえ、刑務所が羨ましいと思う人もたくさんいるだろう。


編成の順番がおかしい。
「スタッフは見た」のコーナーがあるのだが、
ホリエモンの日記本編よりも先にネタばらししてしまったり。
(9/26の「スタッフは見た」が9/20の日記より前に)

映画より先に舞台裏を見せられる感じで興醒め。


ホリエモンの文体のせいか、刑務所独特の重苦しい雰囲気はなく、気軽に読める。



【抜粋】
●まず書籍は65リットルの黒いキャリーバッグ(旅行鞄みたいなの)に入るのであれば、最初っからいくらでも持ち込み可能。(p.11) 6/20(月)

☆自分だったらどの本を持っていくかとか考えた。


●それと昨日持ってきた 『とんび』 (重松清)、 『青雲の梯』 (高任和夫)、 『JIN 1巻』 (村上もとか)も入ってきた。これで退屈しなくてすみそうだ。(p.26) 6/21(火)

☆やっぱり獄中だと退屈が一番の苦痛なのかな。本があるのとないのでは大違いだ。


●そして、木曜日は官本交換の日。リストから迷わず、 『藤沢周平全集(24)』 を選ぶ。そういや、 『青雲の梯』 は読み終わった。あとでレビューを書こう。(p.30) 6/23(木)

☆よく、獄中はまとまった時間があるから本を読むのにうってつけだといわれる。


●【イギリス、原発推進停止はない方針】
 やはり核保有国と、核を持たせてもらえない独や伊、日本などの旧敗戦国ではメンタリティが異なるらしい。実際、使用済み核燃料中に含まれるプルトニウムは濃縮されて兵器用に転用されるから全廃は難しい。皮肉な話である。(p.42)

☆震災から3ヶ月過ぎて原発に対する風当たりも強い頃だが、兵器としても使うから原発はやめられないというわけである。獄中で日経新聞を毎日熟読していたホリエモンの時事ネタ評論もこの本には載っている。刑務所といっても世捨て人というか仙人みたいな生活ではないんだな。ホリエモン独自の視点がおもしろくて為になる。スマートメーターに専用周波数帯915〜928MHzを割り当てるというニュース記事に対しても、時代錯誤もはなはだしいとバッサリ。単なるデータのやりとりだけなんだから、IP通信でいいというわけである。915〜928(このあたりは黄金周波数帯らしい)はモバイルブロードバンド通信に優先して割り当てるべきだという。


●TVでSKE、NMB、HKTなどAKB商法の水平展開が加速している。すべての作詞は秋元康。作詞印税に加え、ライセンス料も入るはず。音楽のライブ化、手堅いカラオケや着うたからの印税収入、そして地域密着と世の中のすべての流れにのっている秋元康はやはり天才だと思う。(p.144)8/7(日)

☆秋元さんと他の人の一番の違いは何か?



●午後は 『THE LAST MESSAGE 海猿』 を観ていたのだが、なんとその途中でお風呂の時間が。丁度よいところだったのに……。(p.163) 8/15(月)

☆最後まで見せろよ!ってことかな。
こういうのを見ると、刑務所ってのんびりしたところだなぁと思う。
そもそも映画を観られるだけでもすごいと思うのだが。

まあ、途中で見れなくなるなら最初から見ないほうがマシだと思ってしまう方なので気持ちは分かるけど(笑)


●そういや、元マイクロソフトのチーフアーキテクトをしていたらしい中島聡氏のメルマガが面白い。実に視点がスルドいのである。私もプリントアウトして送ってもらっている。(p.199) 9/2(金)

☆読んでみたい。…と思ったら、有料だった。週一で840円。


●国債を日銀引き受けにすれば円の価値が下がり、インフレ、円安誘導され国内の雇用状況はよくなるだろう。その代わり、円で資産を持っている主に高齢者は損をすることになる。しかし、そのことにはどうも多くの人が気づいていないようだ。つまり、国の借金の肩代わりを、円建て資産を大量に持っている人にしてもらうことになる。このポイントは“気付かれずに”ということである。
 消費税増税でもごちゃごちゃ言われるし、そのくせ社会保障費等の削減には大反対する高齢者。しかし、ステルスモード(見えない状態)で円の価値が下がれば全て解決となる。その前に賢い我々は国際分散投資をするのである。(p.215)

☆国債を日銀引き受けにすれば円の価値が下がり円安になる。日銀が国債を引き受けるということは、市場にお金が大量に出回るということ。ただし財政法第5条によって原則として禁止されている。(国債の市中消化の原則)


●さて今日は手続きの関係で届くのが遅れていた 『週プレ』 を一気読みしていた。すると、喜連川にいる鈴木宗男さんの連載に私のことが書かれているではないか! 同じ職種に就くことができたが、残念ながら同じ刑務所では実現しなかったようです。もし同じ刑務所だったら、衛生係がオレと宗男さん。それってすげー工場だよね(笑)。(p.237) 9/18(日)

☆刑務所だと他に娯楽がないから、楽しみにしていたものが届くとすぐに読んでしまうのだろうな。それが刑務所のいいところかもしれない。翻って私を見れば、読みかけの本がたくさんあるのに気付いた。家康の本とかも読んでしまいたいのに時間がなくて1年以上も放置している。何故私は何でもかんでも後回しにしてしまうんだろう。楽しいことも全部後回しにしてしまう性格を何とかしたい。


●井戸ちゃんがメルマガに書いている通り、リクルートとかに社員募集の広告を出しているやつはバカだね。ボッタクリされてる。リクルートが出している利益の額考えればボッタクられていることくらい普通わかると思うんだけどなぁ。私もライブドア時代には、リクルーティングに広告を使うことを一切許さなかった。まぁ、ヘッドハンティングで会社を使ったことはあるけど。今ならブログとかメルマガでのリクルーティングが普通でしょ。ネット使えねー奴とか、どんな業種でも使いもんにならないしね。(p.240) 9/20(火)

☆情報収集してるなぁ。グーグルリーダーがもうすぐ読めなくなるから、早く整理したい。とりあえず、全部読むのが目的じゃなくて、情報収集のシステムを作ってしまいたい!! ところで、今はブログとかメルマガでのリクルーティングが普通なのか。知らなかった。ネットが使えないと使い物にならない、たしかに。


●ってか、今日私のメルマガが届いたので読んでいたのだが、編集S君(!)誤植が多いな……。『優生思想』って書いたのに『優勢』になってるし(注・直しました…)。なんか、こーいう間違いあると私がバカみたいじゃんかよ(苦笑)。ちゃんと検閲ソフトを使っているのだろうか? ちなみに私がシャバにいたころには、ちゃんとダブルチェック(私がだけど)していたんだけどなぁ(汗)。(p.240) 9/20(火)

☆たしかに誤植って著者がバカに見えるんだよね。そうか、編集者のせいだったのか。シャバにいたころはホリエモンが自分でチェックしていたというのも舞台裏みたいで面白い。


●政治家は政治がらみで有罪が確定しちゃうと立候補が一定期間できなくなるから大変だろう。経営者も会社法改正で取締役に一定期間なれなくなる法律対象が拡大したけど、株主にはなれるから実質的には何も変わらんのよね。(p.258)

☆たしかにそうだ。こういうのは金持ちならではの発想。意外と盲点かも。


●情報は未来を知ること。多くのチャンスは情報の差によって生まれる。だから効率よく情報を得なくてはならない。(p.262)

☆「貧富の差は学問の差によって生まれる」と説いたのは福沢諭吉だが、ホリエモンの言う「チャンスは情報の差によって生まれる」とはさしずめ現代版学問のすすめと言えるかもしれない。情報に対する貪欲な姿勢は見習いたい。



●そういえば、最近やる気が湧いてきた。出所したら真っさらになるので、ゼロベースで事業プランを実行するつもり。夜寝る前にいつも考えている。出所するときにはもう40代でジジイになっているけど、ジジイはジジイなりに頑張るよ。(p.274) 10/3(月)

☆刑務所に入って3ヶ月が過ぎ、すっかり慣れたようだ。面白くなってきた。



●そういや、私のネット生放送番組に来てくれた猫ひろしが、そのときの私の思いつきネタにすぎなかった「カンボジア国籍取ってオリンピック挑戦」を本当に実現しそうなかんじだ。なんでも、国籍は取得できて11月16日に代表選考会に出るらしい。本当に猫ひろし再生計画になっちまったよ。(p.335-336) 11/1(火)

☆猫ひろしがカンボジアでマラソンやろうとしたのってホリエモンだったのか(笑)



●手先が冷える。行進で工場へ向かうのだが、朝は0℃に近い寒さなのだ。しかも、手先をピンと伸ばして行進をしなければならないルールがあり、マジでしもやけになってしまいそう。なので、今日から買ったばかりの手袋を使うことにした。買えない人がいるので可哀想だが
仕方ない。まさに「地獄の沙汰もカネ次第」である。まぁ、100円くらいで買えるので作業報奨金を使えばいいだけのことなんだけどね……。(p.374) 11/16(水)

☆作業報奨金は毎月1,000円くらいと限られているので、何に使うかが重要。ホリエモンは手袋を買って寒さをしのいだようだ。何でもない文章のように見えるが、いろいろと考えさせられた。わずか100円のものも買えないほど刑務所の中でも貧富の差があるのかとか、自分だったら手袋を買うことに迷ってギリギリまで我慢するかもとか、ドラクエって意外とお金を使うことの大切さを教えてくれたとか。(モンスターを倒して貯めたお金を何に使えば最適かを常に考えさせられた。頑張ってお金を貯めて欲しいものを買う人もいれば、モンスターを倒しているうちにいつのまにかお金が貯まっててその範囲内で買えるものを買ったり)。ホリエモンは悩みや困ってることがあって、それを解決するために(道具として)お金を使った。まさに「お金があれば何でもできる」である。お金は節約するのが目的ではない、どう使うかが大切ということにあらためて気づかされた。今困っていることで、お金で解決できることはないだろうか?

自分が大きく稼げないのは、ひょっとしたら小さいときから身に付けた節約グセにあるのかもしれない。質素倹約で大成した人はいるのだろうか? ホリエモンのように必要なことにどんどんお金を使える(必要のないものにまで使ってしまう浪費家は論外だが)ように、少しずつ意識改革していきたい。何か欲しいものがあって、そのために節約するのはいいことだと思うが、節約のための節約は、結局お金の流れが停滞してしまう気がする。



●Twitterで「カンカン踊りはしないの?」って質問があったけど、それは監獄法時代の話ですね。今は検身といって作業終了後の更衣室で下着になったときに、両手を開いて見せながら、パンツをちょっと開くだけです。(p.400) 11/28(月)

☆ツイッターで服役中のホリエモンと(間接的にだけど)やり取りができるのがすごい時代だと思える。私も、ホリエモンのツイートをたまに見ようとしてたが、いつも「堀江の睡眠時間・・・」という定期ツイートばかりでうんざりするほどだった。



●【鈴木宗男氏、仮釈放】
 鈴木宗男さんの仮釈放がニュースになっていた。 (中略)
 彼は懲役2年で未決勾留算入が220日だから、それをさっ引くと刑期は1年5ヶ月くらい。それを1年で出たのだから72%ぐらいの執行率で出たことになる。刑務所用語でいうとヨンピン(1/4)とサンピン(1/3)の間ということになる。つまり、満期から刑期の引かれる割合を示しているのだ。新法施行後は、模範囚でも1/4がせいぜいで、1/5(ゴピン)や1/6(ロクピン)も多いといわれるなか、1/4(ヨンピン)を切ったのはすごい! 昔は1/3(サンピン)もザラだったらしいけどさ。(p.407-408)

☆これは勉強になる。ちなみにホリエモンの執行率を計算してみると、懲役2年6月、未決勾留算入は40日なので、実際の刑期は2年4月と20日程度。収監日は2011年6月20日。仮出所は2013年3月27日。

644/870=0.74

ざっくり計算して、74%である。つまり、ホリエモンも宗男さんほどではないが、ヨンピン(1/4)以上取っているということになる。


ところで、刑の執行終了日から2年間は取締役にはなれない。
逆に言えば、それを過ぎたら会社を立ち上げる可能性もあるわけで
2015年11月10日頃に再び社長になると予想してみる。
服役中にビジネスプランを山ほど考えてるだろうし、お金もたんまりあるし。



●【Google、iOS公式のGmailアプリの提供開始】
 iOSにGoogle公式のGmailアプリが出てきた。 (中略) マルチアカウントが使えないのが残念だけど、Googleのことだから、すぐに改善してくるだろう(つーか、アドレスをいくつも持つ必要とかってあるの?)こりゃ便利だな。シャバに出たら使おーっと!

☆何を言ってるのかわかりにくいが、この言い回しは何かのヒントになりそう。マルチアカウントは使いたいけど、アドレスはたくさん持ちたくないということ。Gmailって普通にマルチアカウントで使うものなのか。多分ホリエモンが当たり前のように使ってることが実は私にとっては知らないことで、やってみたらすごく便利ということが多そう。そのためにこの独特のホリエモン語を自分なりに訳す必要がある。



●Twitter情報によれば、工場の生産額目標を達成すると、チリ紙とか石鹸とかのごほうびが工場全員に出たりするらしい。(p.418) 12/5(月)

☆こういう小さな数値目標とかが意外とモチベーションのアップに役立つ。さっそく、取り入れてみよう。



●居室は暖房がないので手紙を書く手がかじかむね。しもやけになりそうだよ。なんか、芥川賞を受賞した西村賢太さんの 『苦役列車』 のような生活をしている感じがする。(p.421) 12/6(火)

☆初めて聞いた。読んでみたい。



●ビジネス書の書評が欲しいという意見もあったが、私はビジネス書というものはほとんど読まない。だって、時間の無駄だから。(p.421) 12/6(火)

☆ホリエモンはたしかに読む必要がなさそうだ。



●デジタルガジェットのネタは 『週アス』 とか 『SPA!』 とかブログの 『Engadget』 とかを差し入れてもらって、そのなかから探している。ま、シャバにいたときと同じだね。実際に使えないのが寂しいけど。そのぶん、担当Sに情報を送ってもらって書くようにしています。(p.422) 12/6(火)

☆デジタルガジェットって何だ? 調べてみると、目新しく、興味をそそる携帯型の電子機器のことらしい。さすがに刑務所内では使えないが、それでもこうやって情報を入れようとしているところがすごい。 『週アス』 は 『週アスキー』 かな。 『Engadget』 は、多言語で展開されている電化製品やガジェットの話題を扱うテクノロジーブログのことらしい。



●【弁護士未登録2割】
司法試験に合格し、司法修習も終えたのに弁護士会の登録料が払えなくて弁護士になれない人が大幅に増えているらしい。ほんと、マヌケな話だ。資格があっても営業能力がなければやっていけない商売なのは明らかなのにね。
 自分がやりたい事をやりたければ、営業力、言いかえればコミュニケーション力が必要になる。つまり、他人の信用を得る力。それはカネを稼ぐ能力とも言えるのである。(p.455)

☆おかしな世の中だ。苦労して弁護士になっても仕事がない。弁護士になれば儲かるのではなくて、弁護士の資格を生かせる人だけが儲かる。けっこうホリエモンが本質を突いている。



●週刊現代によれば仮釈放された鈴木宗男氏は元秘書の議員秘書として永田町に戻ってくるらしい。なるほど、トリッキーだが彼らしい。刑期終了後5年間は議員になれないからね。もともと、故中川一郎氏の敏腕秘書だったわけだから、これからも政界に影響力を持ち続けるだろう。(p.465) 12/24(土)

☆議員にはなれないが秘書にはなれる。かつての秘書の浅野衆院議員の秘書になろうとするところがおもしろい。



●【NTTどこも、スマホのSpモードでトラブル発生】
サーバの処理能力を超えてしまったのでメルアドが他人のものに置き換わってしまったとか言っているらしいけど、それってとんでもないクソシステムだな。あり得ない。
 外注先のITゼネコンが古臭いアーキテクチャで、ひ孫請けくらいの派遣プログラマに作らせているからこうなるんだよ。auみたいにGoogle に外注しろっての(笑)(p.479-480)

☆ドコモよりもauの方がいいのか。知らなかった。




【アクションプラン】
・情報の見直し。(ブログ、メルマガ、メールなど)

・紹介されていた山本譲司 『獄窓記』 を読んでみたい。

・困ってることノートをつけてみた。日常で困ってることや悩みに直面したら書き込む。書き込むことで解決へのスピードは速まる。それに対する解決策も浮かんだら横に書き込む。それを実行したら右のページに日付も入れて書き込む。書きためていけば、解決方法も蓄積されていく。そのノートを見れば、今悩んでいることが一目瞭然になる。困っていることの解決法がそのままアイディアにもなる。気づいたことはEvernoteにちょこちょこ書いていたんだけど、Evernoteは見返さないんだよな。キャンパスノートA5くらいで。枚数はとりあえず30枚で始めてみよう。

・そういえば、ホリエモン収監の時と、仮出所のときの映像ってまだ見てないので探してみよう。

・服役中のツイートをまとめて読んでみよう。(http://twilog.org/takapon_jp
それにしても、「320フォロー/968,539フォロワー」ってすごいな。もうすぐ100万突破だ

・2015年11月10日までに、このブログを完成させたい。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
ホリエモンの刑務所生活を覗いてみたい方に。
どんな状況にあっても前向きに自分にできることをやっていきたいってときに。

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2013年05月15日

夜と霧

夜と霧 新版
夜と霧 新版
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ヴィクトール・E・フランクル
みすず書房
売り上げランキング: 223



【概要】
1946年、ウィーンで出版。
日本では1956年に出版。

夜と霧。

原題は、「強制収容所におけるある心理学者の体験」
ということで、心理学者からみた心理学者ならではの収容所体験記である。


旧版:霜山徳爾訳。資料豊富。

新版:池田香代子訳。2002年発行。

著者ヴィクトール・E・フランクルはウィーンに生まれ、フロイト、アドラーに師事して精神医学を学んだそうである。



【動機】
アメリカで、「私の人生に最も影響を与えた本」ベスト10入りしている本。

100分de名著で紹介されていたので、
とりあえず新版を読んでみた。



【抜粋】
●新入りの被収容者のこうした瑣末な驚きは、挙げていたらそれこそきりがない。新入りのひとりであるわたしは、医学者として、とにかくあることを学んだ。教科書は嘘八百だ、ということを。たとえば、どこかにこんなことが書いてあった。人間は睡眠をとらなければ何時間だか以上はもちこたえられない。まったくのでたらめだ。(p.26)

☆人間はどんなことにでも慣れる、ということらしい。


●飢えた者の心のなかで起こっている、魂をすり減らす内面の葛藤や意志の戦い。これは、身をもって体験したことのない人の想像を超えている。(p.50)

☆想像を絶する飢え。つるはしを振るいながら、食事休憩のサイレンが鳴らないかとひたすら耳をそばだてていたそうだ。


●天使は永久の栄光をかぎりない愛のまなざしにとらえているがゆえに至福である(p.61)

☆愛されていると感じているから幸せでいられる。愛は生身の人間の存在とはほとんど関係なく、つまり、生きているかどうかは問題ではないという。


●ここから連想されるのは、トーマス・マンの 『魔の山』 に記された、心理学的に見ても正鵠を射た観察だ。この小説は、心理学的に収容所と似通った状況に立たせられた人間、すなわち退院の期日もわからない、「未来を失った」未来の目的に向けられていない存在として便々と過ごす結核療養所の患者の精神的な変化を描いたものである。療養所の患者は、まさにここで話している強制収容所の被収容者そのものだ。(p.120)

☆無限に続くかと思われるような苦痛な一日、そして薄気味悪いほどすみやかに過ぎ去ってしまう1週間。収容所の1日は1週間より長いという表現が印象的だ。いつか、 『魔の山』 も読んでみたい。


●わたしはトリックを弄した。突然、わたしは皓々と明かりがともり、暖房のきいた豪華な大ホールの演台に立っていた。わたしの前には坐り心地のいいシートにおさまって、熱心に耳を傾ける聴衆。そして、わたしは語るのだ。講演のテーマはなんと、強制収容所の心理学。今わたしをこれほど苦しめうちひしいでいるすべては客観化され、学問という一段と高いところから観察され、描写される……このトリックのおかげで、わたしはこの状況に、現在とその苦しみにどこか超然としていられ、それらをまるでもう過去のもののように見なすことができ、わたしをわたしの苦しみともども、わたし自身がおこなう興味深い心理学研究の対象とすることができたのだ。(p.124-125)

☆過酷な状況が続いても、それを客観的に見ることで、興味深い学問の対象とすることができたという。
そういえば、日常的にちょっと辛いことがあっても、トレーニングの一環と考えたり、実験だと思えば乗り切れるが、それの大掛りなものかもしれない。まさに著者が生きる目的を見つけた瞬間でもあり、とても印象的なシーンだ。

スピノザによれば、 <苦悩という情動は、それについて明晰判明に表象したとたん、苦悩であることをやめる> ということらしい。 苦悩は、分析して分かってしまえば苦悩じゃなくなるといったところか。



●「生きていることにもうなんにも期待がもてない」と、前に挙げた典型的ないい方をしたのだ。しかしこのふたりには、生きることは彼らからなにかを期待している、生きていれば、未来に彼らを待っているなにかがある、ということを伝えることに成功した。事実ひとりには、外国で父親の帰りを待つ、目に入れても痛くないほど愛している子供がいた。もうひとりを待っていたのは、人ではなく仕事だった。彼は研究者で、あるテーマの本を数巻上梓していたが、まだ完結していなかった。この仕事が彼を待ちわびていたのだ。彼はこの仕事にとって余人に代えがたい存在だけだった (中略) 自分を待っている仕事や愛する人間にたいする責任を自覚した人間は、生きることから降りられない。まさに、自分が「なぜ」存在するかを知っているので、ほとんどあらゆる「どのように」にも耐えられるのだ。(p.134)

☆自殺志願の友人に対するフランクルのアドバイスである。
人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。
あなたが人生に絶望したとしても、人生があなたに絶望することは決してない。
自分にしか出来ないことはきっとあるはず。
あなたの帰りを待っているものがあるはず。何かがあなたを待っている。誰かがあなたを待っている。
それが生きがい、生きる目的であると。




●自分が苦しみ、死ぬなら、代わりに愛する人間には苦しみに満ちた死をまぬがれさせてほしい、と願ったのだ。この男にとって、苦しむことも死ぬことも意味のないものではなく、犠牲としてのこよなく深い意味に満たされていた。(p.140)

☆人は意味もなく苦しむのに耐えられない。意味を見出せば耐えられる。



●開放された仲間たちが経験したのは、心理学の立場から言えば、強度の離人症だった。すべては非現実で、不確かで、ただの夢のように感じられる。にわかには信じることができないのだ。(p.149)

☆収容所での生活があまりにも過酷過ぎて、そこから開放されても現実感がないのだという。開放されてからもしばらくは苦しみが続いたそうだ。うれしいという感覚も忘れていたらしい。


●「なんだって? おれたちがこうむった損害はどうってことないのか? おれは女房と子どもをガス室で殺されたんだぞ。そのほかのことには目をつぶってもだ。なのに、ほんのちょっと麦を踏むのをいけないだなんて……」(p.153)

☆極度に虐げられるとこういう発想になるらしい。こんな目にあったのだから、ちょっとくらい大目に見てもらえるはずだ、という態度。この麦を踏むという行為も、本当に麦を踏みたいのではなく、自分の力を誇示したいがための欲求。自由に意のままに動かせるという勘違い。




【所感】
どんな状況でも意味を見つけることで希望は見つけられる。

人間は人生から問いかけられている。

どんなに人生に絶望しようとも、
人生があなたに絶望することは決してない。


人生の意味を見つけるのは簡単ではなく、
そのために自分探しという言葉もあるくらいだが、
自分を待っているものは何かと考えると考えやすい気がした。




【アクションプラン】
・機会があれば旧版も読んでみたい。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
生きる意味を見失ったときに。
自分の人生に価値を見出せないときに。


(130515 読了)
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2012年08月11日

ヒロシマ―絶後の記録

ヒロシマ―絶後の記録
小倉豊文/著(太平出版社) 1971年 (初版は1948年)


【概要】
副題は、「広島原爆の手記」
シリーズ・戦争の証言の第3巻。
数多い原爆記録のなかの「最初」の貴重な文献とされている。
本書の初版本 『絶後の記録―広島原子爆弾の手記』 (中央社・昭和二三年一一月刊)は、永井隆 『ロザリオの鎖』 (ロマンス社・昭和二三年六月刊)と並んで被爆後もっとも早い時期に刊行された単行本の原爆体験記のひとつで、十数カ国に翻訳されている。

絶後の記録―広島原子爆弾の手記 (中公文庫BIBLIO20世紀)』 と同じものだろう。


【動機】
テレビで紹介されてたので。


【所感】
貴重な資料である。

グーグルの地図で地名を確認しながら読んでたら広島の地理がだいたい頭に入った。


【抜粋】
●爆発の中心すなわち「爆心」が、護国神社の鳥居の南方約120メートル、地上から約600メートルの上空だということが明らかになったのだ。それは広島郵便局等北端の上空約550メートルだという説もあるが、とにかく郵便局とその北隣のあの懇意にしていたSさんの病院と、あるいはそのうしろの西蓮寺のあたりを普通に「爆心地」といっているのだ。(p.153)

☆産業奨励館、つまり現在の原爆ドームあたりが爆心地かと思っていたが、実際はもうすこし南東、現在の島外科内科あたりだそうだ。
当初の投下目標は相生橋だったとされる。


●おれは、なにかついでがあると、この爆心地のあたりをぶらぶらする。二〜三日まえも歩いてきたよ。
 すぐ隣の産業奨励館の廃墟も、感慨が深い。あの古い、ちょっと日本ばなれの趣きのドームのある煉瓦造りは、広島の名物でもあったね。(p.156)

☆原爆が落とされる前からあの建物は名物だったのか。


●考えてみると、「軍都広島」の由来は古い。そもそも毛利氏の城下町としての出発が「軍都」だったのだ。明治以後も鎮台が師団になり、大本営がおかれ、日清・日露・前大戦からこんどの戦争まで、全陸軍の玄関口であり、大きな軍需基地であり、重要な作戦拠点として、ついに世界にその名を知られるようになったのだ。

☆広島は陸軍の拠点の一つだった。原爆を落とすつもりだったからあまり空襲をしなかったが、そのため広島には多くのスパイがいると言われていたそうだ。


●広島の廃墟の中でぜひおまえに報告しておきたいものがも一つある。それは紙屋町の住友銀行だ。いや、あの銀行の入口の石段なのだ。あの石段に向かって右の隅に、石材の色がひときわ黒ずんだところがある。現在あのビルディングは、おまえの生前より表面全体が白っぽく光っている。これは原子爆弾の熱線で、表面全体が一瞬間で変質したのだ。ところがその瞬間に一人の人があの入口の石段の右隅に腰かけていた。その人は膝を折り曲げ、片手を膝頭に頬杖し、うなだれてなにか考えていた。あるいは茫然無心でいたのかも知れない。そこへ、あの原子爆弾の光と熱がパッときた。(p.213)

☆この「考える人」は「死の人影」と言うそうです。
調べてみると、1971年の支店新築に伴い、原爆資料館に移転されたらしい。
原爆資料館には行ったことがあるから見てると思います。


【アクションプラン】
・『ロザリオの鎖』 をいつか読んでみたい。

・宮沢賢治 『祭の晩』 を読んでみる。(空気獣) →読了(120820)


【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
日本人なら一度は読んでおきたい本の一つ。


(120811 読了)
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2012年03月15日

獄中記

獄中記 (岩波現代文庫)

獄中記
佐藤優/著(岩波書店)
061206 単行本発行
090416 文庫本化

【概要】
2002年5月14日から2003年10月8日。512日間の勾留生活で学術書を中心に250冊読んで思考を深める中で綴られた62冊の獄中ノートを五分の一ほどに圧縮したものである。主に弁護団への手紙と外務省の後輩へのメッセージからなる。

【動機】
この本を読もうとしたきっかけは何だったかな。
今となっては思い出せないが、結構以前から読みたいと思っていた本である。
と思って調べてみたら、500日ほど前に水野俊哉 『法則のトリセツ』 (徳間書店、2009年)を読んだのがきっかけだった。

【所感】
知識の幅が広く、退屈せずに読める。一文読むごとに、「そうそう、ちょうど知りたかったことなんだ」と立ち止まって考えてしまうのでけっこう時間はかかる。気になるところに付箋をつけていってたら、付箋だらけになってしまった(笑)。おそらく歴史に残る名著になるだろう。哲学などをもっと勉強してからまた読んでみたい。


【抜粋】
●それから語学の勉強を始めた途端に紙の使用量が極端に増えた。A4判で1日70-80枚も紙が必要になる。裏を用いれば半分で済むのであろうが、頭にきちんと叩き込むことを考えるならば、罫紙あるいはマス目のある表だけを使いたい。(中略)ところで、江戸時代までは日本でも本は今よりずっと大切に取り扱われた。現在身辺にある本はパンフレットを含め10冊であるが、辞書が2冊含まれているので、当時の基準からすれば大変な贅沢である。(p.32)(6/18)

☆未決勾留者が房内で所持できる書籍・雑誌は3冊以内、宗教経典、辞書、学習書については特別の許可をとれば、追加的に7冊まで所持することができる。これを拘置所では「冊数外」と呼ぶ。それにしても1日80枚ってすごい量だ。


●日本社会を活性化させるためには、強者をより強くして、機関車の役割を担わせるという発想です。(p.39)(6/20 弁護団への手紙―11)

☆「小泉改革」において格差社会が広がったのは、そういう狙いがあったということ。


●それにしても紙を多く使う生活です。1日、A4判罫紙を50-60枚使い、ボールペンのインクは1週間でなくなります。(p.46)(6/26 弁護団への手紙―15)

☆ダイソーでA4レポート用紙を買ってこようかな。たしか80枚くらいあったはず。語学の練習用に。ボールペンのインクが1週間でなくなるというのもすごい。

●いろいろな文章を綴ったり、哲学書を読んでいると、『岩波国語辞典』(5万7千語)では対応できないことがあり、『広辞苑』(23万語)が欲しくなりました。宗教経典・教育用図書も7冊までしか所持できず、現在、枠がいっぱいですが、『岩波国語辞典』を領置しようと思っています。辞書については「大は小を兼ねず」で、小型辞典にはそれなりの便利さがあるのですが、仕方ありません。私本3冊、宗教経典・教育用図書7冊、パンフレット10冊の枠を効率的に活用し、いかに知的世界を構築するかというのも面白い作業です。(p.51) (7/1 弁護団への手紙―18)

☆知的世界の構築という表現がおもしろい。


●今回は、国策捜査の手法について、私なりの見方を記しましょう。国策捜査の場合、「初めに事件ありき」ではなく、まず、役者を決め、それからストーリーを作り、そこに個々の役者を押し込んでいきます。その場合、配役は周囲から固めていき、主役、準主役が登場するのはかなり後になってからです。ジグソーパズルを作るときに、周囲から固め、最後のカケラを「真っ黒い穴」にはめこむという図式です。役者になっていると思われるにもかかわらず、東京地検特捜部から任意の事情聴取がなかなかこない場合は要注意です。主役か準主役になっている可能性があります。(p.63-64)(7/10 弁護団への手紙―26)

☆今でこそ、国策捜査はあって当然という認識が一般的だが、当時はなかなか見抜けなかった。


●週末に日露関係のレポートを書き進めようとしたのですが、どうも気が乗らず、ペンが全然先に進みませんでした。知性には、能動的知性と受動的知性があると言いますが、現在、私の能動的知性は一時休止状態の様です。こういうときは、もっぱら受動的知性に頼る語学の勉強に集中することが得策と思い、この土、日は、約10時間ずつドイツ語に取り組んでいました。いましがた、6月12日に手許に届いたドイツ語文法の教科書を終えました。メモがA4判罫紙249枚になりました。大学で1年半かけて消化する教科書を33日間で終えたわけですから、なかなか効率的です。ドイツ語からは約17年離れていましたが、かなり思い出してきました。(p.65-66)(7/14 弁護団への手紙―28)

☆頭が働かないときには語学でもやろうというのは私もよくやります。17年も離れていたのに約1ヶ月でドイツ語の文法を終えたというのもすごい。外交官として外国語を自在に操っていた佐藤氏の勉強方法は参考になる。拘置所の中なので音読やリスニングができないが、文法の勉強ならはかどりそう。


●外に出て、将来家を建てることになったら、東京拘置所の独房にそっくりの小部屋を作り、思索と集中学習用の特別室にしたいと考えています。それくらい現在の生活を気に入っているということです。(p.69-70)(7/18 弁護団への手紙―32)

☆本が好きな人にとって、拘置所は楽園のようなものなのかも。


●それからB5判コクヨのノートで差し入れ可能ないちばん厚いものを3冊お願いします。実は、取調担当検事が「手控え」用にB5判コクヨの100枚ノートを持っているのですが、これが羨ましくて仕方がないのです。私が購入できるのはアピカの40枚ノートで、これが何とも言えず貧弱なのです。以前の手紙にも書いたと思いますが、囚人になると欲望は小さくなるのですが、文房具と食品に対する執着は強くなります。以前、大室先生にコクヨの60枚ノートを差し入れていただいたことがあるので、甘える次第です。(p.76)(7/28 弁護団への手紙―38)

☆この願いは叶わなかったようだ。近くのホームセンターなどに見に行ったら、60枚よりも100枚の方が手に入りやすかった。


●その後、三時間睡眠を切る日々が3カ月も続きました。充実した日々でしたが、これが今回の国策捜査を作り出す遠因になったのだと思います。(p.128)(9/11 弁護団への手紙―69)

☆9.11以降3時間睡眠で3ヶ月、国のために働いた結果が逮捕、か。


●私は、後半の人生で、国策捜査の対象となったというこの経験を、政治的な言葉ではなく、神学的あるいは哲学的な言葉で、わかりやすく、面白く解明したいと考えています。そのためには3−4年の学術的な訓練が必要になります。(p.138)(9/15 弁護団への手紙―71C)

☆長期的な見通し。「いつかやりたい」ではなく、だいたいの期間を書くことで見通しが立ちやすい。


●拘置所内でどれくらい学術書を読んでいるか、チェックしてみました。逮捕後1カ月は、本を読むどころではなかったので、結局3カ月で14冊(語学書を除く)を読んでいます。月平均5冊、1冊平均400頁として月に2000頁、1日当たり、70頁弱になります。400字詰め原稿用紙に換算すると140枚程度です。外にいる頃は一晩でこの10−15倍の文書を読んでいたと思いますが、独房内で現在読んでいる本は、相当難しく、頭に入り難いので、この程度が私の能力の限界なのでしょう。(p.145)(9/23 弁護団への手紙―74C)

☆外にいる頃は10−15倍(1日700頁〜1000頁くらい)ってすごい。しかも、外にいるときって、外交官としての仕事をしながらということだから。


●真実の対立図式は、政治サイドから困難な課題が与えられた場合、
@「成果は出なくてもよいから、リスクを冒さず、ルーティンワークで済ませる」と考えた外務官僚と
A「リスクを冒してでも成果を出すために全力を尽くす」と考え、実践した少数の士気の高い外交官(外務官僚ではない)との対立なのです。
つまりAである我々にとっては、「不作為」こそがこそが国益を毀損すると考え、リスクを負担しつつ走ってきたのです。(p.150)(9/25 弁護団への手紙―76A)

☆たしかに、何もやらなければ捕まることも無いだろうけど・・・。捕まるのを覚悟で国のために危険を冒す方が魅力的だ。死力を尽くした上で、後の判断は歴史に任せる。


●永山氏に対して私がいちばん違和感をもつのは、同氏に責任感が完全に欠如していることです。責任感は、学習能力や表現力、判断力とは全く位相を異にする概念です。帝王学では、あえて責任感の欠如した人物を作ります。金正日に対してわれわれが違和感を覚えるのも金正日の拉致問題に対する責任感が極めて希薄だからと思います。しかし、北朝鮮のこのシステムが、日本の近代天皇制のコピーであることに気付いている日本の知識人がどれくらいいるかということです。(p.167)(10/13 弁護団への手紙―86E)

☆帝王学では、あえて責任感の欠如した人物を作るというのが印象的。


●私が学術書を精読するときは、同じ本を3回、それも少し時間をおいて読むことにしています。
第一回目、ノートやメモをとらず、ときどき鉛筆で軽くチェックだけをして読む。
第二回目、抜粋を作る。そして、そのとき、内容を再構成した読書ノートを作る。
第三回目、理解が不十分な箇所、あいまいな箇所についてチェックする。
このような読み方をすると、10年経っても内容を忘れることはまずありません。(p.169)(10/13 弁護団への手紙―86E)

☆佐藤氏の読書術。


●私も外にいるときには速読で1日1500−2000頁は書物を読むようにしていました。私の場合、速読とはペラペラと頁をめくりながらキーワードを焼きつけていく手法です。目次と結論部分だけは少しゆっくり読みます。対象となるテーマが馴染みのものならば、500頁程度の学術書ならば30分、一般書ならば15分あれば読めます。そしてワープロで、読書メモ(これには20分くらいかかる)を作ります。こうすると1日で1500−2000頁くらいの書物を読むのもそう難しくありません。ただし、対象についての知識の無い本については不可能です。どんな本でも斜めに読むことができるという意味での速読法はないと思います。まずは背景となる知識(「教養」)がどの程度あるかが問題になります。この「教養」をつけるという作業が本当にたいへんです。だから今回は拘置所において「教養」の幅を広げることを目論んでいるのです。(p.175-176)(10/16 弁護団への手紙―88@)

☆この考え方自体は、「1分間勉強法」と全く同じかも。


●よく獄中体験は人の思想に影響を与えるといいますが、私の場合は、ほとんど(というよりも全く)影響を受けていません。いろいろな書物を読んだ印象では、獄中体験により、思想(というよりも思索のパターン)は二極分化するようです。
その一。ひどく内政的になり、これまでの自分を否定し、多くの場合宗教に帰依する(ドストエフスキー、亀井勝一郎等)。
その二。意固地になり、自己を絶対化する。(戦前の共産党の非転向者、現在の過激派、永山則夫等)。
私はそのどちらにもなりませんでした。仮に私にかけられている嫌疑が死刑相当の事件ならば、実存的傾向がもう少し強まるのでしょうが、たとえ実刑になっても「いつかは外に出られる」と思っているからでしょう。(p.201-202)(11/4 弁護団への手紙―97I)

☆田坂広志さんが 『なぜ、働くのか』 (PHP文庫)の中で、死生観を得るために「戦争」「投獄」「大病」のいずれかを経験する必要があると言ってたけど、この場合の「投獄」というのは死刑相当の投獄であろう。明日死ぬかもしれないという体験を通して深い覚悟が得られる。


●諜報エリートに事故はつきもので(だいたいの場合、工作中に摘発される)、一度このような事故に巻き込まれると無事生き残っても再び諜報の世界の第一線で働くことはできません。このような人たちは多才ですので、あえて組織に残ることに固執するものはまずいません。自分の力で、学者、芸術家、作家になる例が多いです。稀にビジネスマンになる人もいます。そして、その人たちは自己の第二の人生では過去についてほとんど語らないので、その人がかつて諜報の世界でどれだけの仕事をした人物なのかということを周囲の人々は全く知らずに時が流れていくのです。(p.206)(11/8 弁護団への手紙)

☆芸術家かぁ。


●諜報の世界では、正確な知識を持って活動しないと工作が失敗する可能性が高いので、諜報機関員はいずれも知(真理)に対しては畏敬の念を抱いています。(p.208)(11/9 弁護団への手紙―100C)

☆知に対して誠実でありたいとする価値観。


●昨日 『太平記』 から引用した右小弁俊基の獄中生活で、読みたい本(経)があるので、それが終わるまで処刑を待ってくれというのは、いかにも知識人的だと思うのです。(p.211)(11/15 弁護団への手紙―104B)

☆将来のために読んでおきたいというのではなく、死ぬ前に読んでおきたいというのがおもしろい。まさに今を生きるという心境。


●以前から申し上げているようにロシア人は物事の本質を捉えることにかけては類い稀な能力があります。(p.212)(11/18 弁護団への手紙―105@)

☆ドイツ人との対比が面白い。論理を徹底的に詰めていくが本質を逃がしてしまうドイツ人と、本質をつかまえることは上手だが、それをロゴス化することが苦手なロシア人。


●「鈴木代議士が恐くて、言うなりになっていました」という外務省関係者の検面調書は、まさに「私は馬鹿者です」と言っているのと同じです。(p.280)(4/9 弁護団への手紙―174@)

☆馬を鹿と言うのは本気でそう思っているわけではなく、権力に屈しているということ。


●昼のNHKラジオ・ニュースが白装束集団に対し、電磁的公正証書原本不実記載・同行使の容疑で、警察が強制捜査を行ったと報じていましたが、これは国策捜査そのものだと思います。(p.285)(5/15 弁護団への手紙―192A)

☆そういえば、白装束って以前話題になっていたけど、どうなったんだろう? 時間のあるときにでも調べてみたい。ちなみにパナウェーブ研究所は2006年に千乃裕子代表が72歳で亡くなって自然消滅しているようである。


日本のマスコミがアンタッチャブルな理由
http://www.carlos.or.tv/essay-j/jpmedia.html


長くなってきたのでこの辺で。






【アクションプラン】
・哲学・思想を一通りざっと勉強してみたい。

・佐藤優氏の他の著書も読んでみたい。特に 『国家の罠』 を読む。(さらに 『自壊する帝国』 )

・永山則夫 『無知の涙』 を読んでみたい。 →読了(140718)


【評価】
評価:★★★★★
こんな人に、こんな時におすすめ:
歴史、宗教、哲学・思想、語学、外交、諜報、官僚、政治、拘置所、勉強術、ユダヤ、イスラエル、ロシア、国策捜査のいずれかに少しでも興味があれば必ず得るものはある。


(120315 読了)
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2012年03月08日

海に沈んだ故郷

海に沈んだ故郷(ふるさと)―北上川河口を襲った巨大津波 避難者の心・科学者の目

海に沈んだ故郷(ふるさと)―北上川河口を襲った巨大津波 避難者の心・科学者の目
堀込光子、堀込智之/著 (連合出版) 2011年


【概要】
副題は、「北上川河口を襲った巨大津波―被災者の心・科学者の目」


【動機】
東日本大震災から1年を機に。


【所感】
貴重な体験記。


【抜粋】
●震災前から気になっていたことがありました。長面海岸の飛砂防備林の赤松林の前に、長さ800メートル、幅100メートルの砂浜が広がり、宮城県内有数の海水浴場がありました。2000年頃から、長面海岸の砂浜の流失が始まりました。2005年には海岸線が飛砂防備林のそばにせまり、海水浴場は閉鎖され、飛砂防備林の前に砕石を積む護岸工事が始まりました。・・・・・・(中略)
八戸、宮古、釜石、大船渡、鮎川、相馬の地盤が1960年頃から年間数センチメートルの割合で下がり続けています。いずれも今回の東北地方太平洋沖地震で大きく地盤沈下したところです。・・・・・・(中略)
また、なぜ小名浜だけが沈降から隆起に変化したのかもよく分かっていません。(p.195〜198)

☆50年前から地震の予兆が現れていたらしいです。



【評価】
評価:★★★☆☆


120308 読了
posted by macky at 23:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 体験記・手記 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする