【随筆・エッセイ】 の記事一覧
2019年06月04日
術語集2
『術語集〈2〉 (岩波新書)』
中村雄二郎/著 (岩波書店) 1994年
740円+税
【動機】
『術語集―気になることば』 の続き。
【所感】
眠れない時に読んだらよく眠れた。
2年以上かかって読了した。
国語の勉強にと思って1ワードずつ読んでいたけど、なかなか進まないので夜寝る前の本に持っていったらけっこう早く読み終えた。
【概要】
不透明感を増す現代を、根底から照らすキーワードを精選しておくる、ベストセラーの続編。「悪」「記憶」「宗教」「哲学」「物語」といった基本となる用語から、「アフォーダンス」「オリエンタリズム」「脳死」「歴史の終わり」など現在みおとすことのできないテーマまで、全四十項目を一新。緊密に関連づけられた叙述から明晰な認識が導かれる。(「BOOK」データベースより)
【抜粋】
−
【アクションプラン】
・読んでしまったので後継者(寝る前に読む本)を探そう。寝る前はできるだけ退屈な本がいいらしい。
【Amazonレビューより】
・5つ星のうち3.0 前著とはかなり趣が違う 2010年3月22日
著者の『術語集』と比べると、本書はかなり今風なテーマを扱っています(「商品の紹介」を参照)。ですから前著を読んで「本書も似たような感じかな」と思った方は注意されたほうがよいでしょう。前著は私たちが物事を学ぶ上で基本となるような、つまり普遍的に興味深いテーマを扱っていました。一方本書は時代に即しており、それゆえ「どうしても知っておきたい」という切実な思いがそれぞれのテーマに対して持てないかもしれません(私は少し物足りない思いをしました)。
一方で「もう少し具体的な話をして欲しい」と思った方にとってはたいへん面白い本であるはずです。「最近よく聞くけど、なんだろう」という話題は実に多く取り上げられ、日常的に使う言葉について、一段深い理解が得られることと思います。
他の方が仰るように、確かに本書は大学入試小論文に役立つでしょう。しかし純粋に小論文対策として体系的な知識を得たいのであれば『小論文を学ぶ―知の構築のために』をお薦めします。(Amazonのお客様)
・5つ星のうち5.0 捉えなおし 2010年4月24日
前作と同様、40の術語を各5ページで叙述した本である。
著者が「まえがき」で記しているように、術語の選択と叙述方針に違いがあるように思われる。前作は80年代の哲学・思想界でよく用いられたであろう術語を取り上げ、その解釈を示している感があったが、本作は、90年代当時にスポットが当てられた術語も取り上げられていものの、古くから用いられている術語の捉えなおしの感が強い。
そして、面白さは前作に引けを取らない。前作同様、様々な著作、哲学者、思想家が登場し、知的好奇心を満足させてくれるだろう。ちなみに、私が本書の中で興味深いと思った術語は、「悪」、「ヴァーチャル・リアリティ」、「記憶」などである。
実用的な知識が重視される現在こそ、言葉や哲学をテーマにした、本書のような重厚な本を読む必要があるものと私は思う。(雲のジュウザさん)
【この本が愛読書の有名人】
−
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
眠れない夜に。読んでいると10分以内に眠れる。
中村雄二郎/著 (岩波書店) 1994年
740円+税
【動機】
『術語集―気になることば』 の続き。
【所感】
眠れない時に読んだらよく眠れた。
2年以上かかって読了した。
国語の勉強にと思って1ワードずつ読んでいたけど、なかなか進まないので夜寝る前の本に持っていったらけっこう早く読み終えた。
【概要】
不透明感を増す現代を、根底から照らすキーワードを精選しておくる、ベストセラーの続編。「悪」「記憶」「宗教」「哲学」「物語」といった基本となる用語から、「アフォーダンス」「オリエンタリズム」「脳死」「歴史の終わり」など現在みおとすことのできないテーマまで、全四十項目を一新。緊密に関連づけられた叙述から明晰な認識が導かれる。(「BOOK」データベースより)
【抜粋】
−
【アクションプラン】
・読んでしまったので後継者(寝る前に読む本)を探そう。寝る前はできるだけ退屈な本がいいらしい。
【Amazonレビューより】
・5つ星のうち3.0 前著とはかなり趣が違う 2010年3月22日
著者の『術語集』と比べると、本書はかなり今風なテーマを扱っています(「商品の紹介」を参照)。ですから前著を読んで「本書も似たような感じかな」と思った方は注意されたほうがよいでしょう。前著は私たちが物事を学ぶ上で基本となるような、つまり普遍的に興味深いテーマを扱っていました。一方本書は時代に即しており、それゆえ「どうしても知っておきたい」という切実な思いがそれぞれのテーマに対して持てないかもしれません(私は少し物足りない思いをしました)。
一方で「もう少し具体的な話をして欲しい」と思った方にとってはたいへん面白い本であるはずです。「最近よく聞くけど、なんだろう」という話題は実に多く取り上げられ、日常的に使う言葉について、一段深い理解が得られることと思います。
他の方が仰るように、確かに本書は大学入試小論文に役立つでしょう。しかし純粋に小論文対策として体系的な知識を得たいのであれば『小論文を学ぶ―知の構築のために』をお薦めします。(Amazonのお客様)
・5つ星のうち5.0 捉えなおし 2010年4月24日
前作と同様、40の術語を各5ページで叙述した本である。
著者が「まえがき」で記しているように、術語の選択と叙述方針に違いがあるように思われる。前作は80年代の哲学・思想界でよく用いられたであろう術語を取り上げ、その解釈を示している感があったが、本作は、90年代当時にスポットが当てられた術語も取り上げられていものの、古くから用いられている術語の捉えなおしの感が強い。
そして、面白さは前作に引けを取らない。前作同様、様々な著作、哲学者、思想家が登場し、知的好奇心を満足させてくれるだろう。ちなみに、私が本書の中で興味深いと思った術語は、「悪」、「ヴァーチャル・リアリティ」、「記憶」などである。
実用的な知識が重視される現在こそ、言葉や哲学をテーマにした、本書のような重厚な本を読む必要があるものと私は思う。(雲のジュウザさん)
【この本が愛読書の有名人】
−
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
眠れない夜に。読んでいると10分以内に眠れる。
2019年03月05日
日本史の内幕 - 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで
『日本史の内幕 - 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで (中公新書)』
磯田道史/著 (中央公論新社) 2017年
840円+税
【動機】
いま第一線でご活躍されている磯田氏の本ということで期待して読んでみた。
【所感】
タイトルに騙された。
知りたいのはそういうことじゃない、という感じの本。
【概要】
好調の日本史本のなかでも「磯田歴史学」が絶好調の秘密
来年のNHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』で時代考証を務める、気鋭の歴史学者の最新エッセイ集が絶好調だ。映画化もされた『武士の家計簿』を始め、既に数々のヒット作のある著者だが、本書は刊行から2週間弱で10万部を突破。その後もペースの落ちない異例のロケットスタートぶりだ。
「著者のテレビ出演が増えたことや、『応仁の乱』から続く中公新書の歴史ものの好調もあってか、歴史の本をあまり手に取らないような読者にも幅広く届いている印象です」(担当編集者)
江戸や幕末の民衆の暮らしを史料から細やかに想像し、徳川家康や坂本龍馬といった大人物たちの意外な一面を掘り下げ、井伊直虎のようにややマイナーな人物にも光を当てる。天災の記録を現代の災害対策と結びつける、アクチュアルな発言でも知られる。そんな多面的な「磯田歴史学」のエッセンスが、いい意味で学者離れした、滑らかな文章で詰め込まれている。
「一篇が数ページのエッセイに、史料や史跡の研究に基づく新たな発見が惜しげもなく盛り込まれる。アウトプットは柔らかでも、インプットは骨太。それが著者の持ち味です」(担当編集者)
前書きで著者は、古文書にきちんと向き合うことの大切さを熱く語っている。本書はまさにその実践の成果。歴史学への入門書であると同時に、日本史に一家言ある人に気付きを与える一冊にも仕上がっている。
評者:前田 久
(週刊文春 2017.11.30 号掲載)
【抜粋】
22%(55ページまで)読んでみたが、抜粋したくなるような言葉は何もなかった。
【アクションプラン】
・『殿、利息でござる!』という映画を観てみよう。偶然、今日やっているので録画してみた。
【Amazonレビューより】
・5つ星のうち3.0 ライトなエッセイ 2018年3月22日
連載物をまとめたとは知らず買ってしまったので、一つ一つの記事は短くて内容も薄くてちょっとがっかりしました。
読みやすく面白いんですが、お金を出して本を買うほどではなかったです。(犬子さん)
☆Amazonを見てみても、やっぱりみなさん期待外れのようだ。
【この本が愛読書の有名人】
−
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
そんなにおもしろくないので途中まで読んで捨てた。続きはまた暇なときにでも読めばいい。
(こういう本を途中で捨てられるようになったのは、「多動力」を読んで完了主義を身に付けたおかげかも)
磯田道史/著 (中央公論新社) 2017年
840円+税
【動機】
いま第一線でご活躍されている磯田氏の本ということで期待して読んでみた。
【所感】
タイトルに騙された。
知りたいのはそういうことじゃない、という感じの本。
【概要】
好調の日本史本のなかでも「磯田歴史学」が絶好調の秘密
来年のNHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』で時代考証を務める、気鋭の歴史学者の最新エッセイ集が絶好調だ。映画化もされた『武士の家計簿』を始め、既に数々のヒット作のある著者だが、本書は刊行から2週間弱で10万部を突破。その後もペースの落ちない異例のロケットスタートぶりだ。
「著者のテレビ出演が増えたことや、『応仁の乱』から続く中公新書の歴史ものの好調もあってか、歴史の本をあまり手に取らないような読者にも幅広く届いている印象です」(担当編集者)
江戸や幕末の民衆の暮らしを史料から細やかに想像し、徳川家康や坂本龍馬といった大人物たちの意外な一面を掘り下げ、井伊直虎のようにややマイナーな人物にも光を当てる。天災の記録を現代の災害対策と結びつける、アクチュアルな発言でも知られる。そんな多面的な「磯田歴史学」のエッセンスが、いい意味で学者離れした、滑らかな文章で詰め込まれている。
「一篇が数ページのエッセイに、史料や史跡の研究に基づく新たな発見が惜しげもなく盛り込まれる。アウトプットは柔らかでも、インプットは骨太。それが著者の持ち味です」(担当編集者)
前書きで著者は、古文書にきちんと向き合うことの大切さを熱く語っている。本書はまさにその実践の成果。歴史学への入門書であると同時に、日本史に一家言ある人に気付きを与える一冊にも仕上がっている。
評者:前田 久
(週刊文春 2017.11.30 号掲載)
日本史の内幕 - 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで (中公新書)
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磯田 道史
中央公論新社
売り上げランキング: 7,596
中央公論新社
売り上げランキング: 7,596
【抜粋】
22%(55ページまで)読んでみたが、抜粋したくなるような言葉は何もなかった。
【アクションプラン】
・『殿、利息でござる!』という映画を観てみよう。偶然、今日やっているので録画してみた。
【Amazonレビューより】
・5つ星のうち3.0 ライトなエッセイ 2018年3月22日
連載物をまとめたとは知らず買ってしまったので、一つ一つの記事は短くて内容も薄くてちょっとがっかりしました。
読みやすく面白いんですが、お金を出して本を買うほどではなかったです。(犬子さん)
☆Amazonを見てみても、やっぱりみなさん期待外れのようだ。
【この本が愛読書の有名人】
−
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
そんなにおもしろくないので途中まで読んで捨てた。続きはまた暇なときにでも読めばいい。
(こういう本を途中で捨てられるようになったのは、「多動力」を読んで完了主義を身に付けたおかげかも)
2018年11月25日
書を捨てよ、町へ出よう
『書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)』
寺山修司/著 (角川文庫) 1975年
514円+税
【動機】
『逆転の仕事論』 を読んで興味を持った。
【所感】
イマイチ、おもしろくなかった。
【概要】
あなたの人生は退屈ですか。どこか遠くに行きたいと思いますか。あなたに必要なのは見栄えの良い仕事でも、自慢できる彼や彼女でも、お洒落な服でもない。必要なものは想像力だ。一点豪華主義的なイマジネーションこそが現実を覆す。書を捨てよ、町へ出よう―。とびきり大きな嘘を抱えながら。家出の方法、サッカー、ハイティーン詩集、競馬、ヤクザになる方法、自殺学入門etc…。八歳にして詩を書き、時代と共に駆け抜けた天才アジテーター・寺山修司による、100%クールな挑発の書。(「BOOK」データベースより)

【抜粋】
●使えるものは、はやく、有効に、そして美しく使うべきである。
老人たちに、
「あいつは力がありあまっているようだから、ひとつ自衛隊に入れてベトナムにでも送ろうか!」といわれてからでは、手おくれなのだよ!(p.30)
☆性的エネルギーは使えるときにおおいに使えということ。
使わないでいると、老人たちの思うがままとなってしまうらしい。
たしかに、使えるのに使わないのは使えないのと一緒なのかもしれない。
●桜花賞レースにおけるワカクモとメジロボサツの対決を見ていると、過ぎ去った日のことどもが、まるで昨日のことのように思い出されてくるのである。(p.122)
☆不幸なメジロボサツと幸運なワカクモの対決。不幸な方は勝利に異常な執念を燃やしたが、勝ったのは幸運な方であった。
ワカクモはクモワカの子。伝貧にかかり、本来、殺処分されるべき馬だったが、ひそかに隠れて子を産んだ。その子というのがワカクモというわけである。
●寄ってみると折良くスズカンゲツの「種付け」が行われるという。
スズカンゲツといえば、保田が乗って活躍した男まさりの牝馬である。
入ってゆくと、青草の上に牝馬をつなぐ杭が組み立てられてある。
そしてそこには処女のスズカンゲツが後ろ向きになってじっと立っていた。(p.196)
☆種付けの様子が詳しく描かれている。
馬の「性」にもいろいろと性格があるんだなぁ。
【アクションプラン】
−
【Amazonレビューより】
・5つ星のうち5.0 時代の流れに風化しない価値をこの著書は有している 2013年4月6日
47歳で急逝した天才的劇作家、詩人のエッセイ集。プレイボーイではなくブレイボーイを目指せ、やくざになる方法、自殺学入門。作者は、読者をいろいろと挑発しているが、一方で挑発していることを自ら茶化している側面もあり、その語り口は人々を強烈に引きつける魅力を有している。ここらへんは、さすが詩人、言葉の使い方が絶妙である。しかし、この随分と前に出された本が批判していた「老人が若者を搾取している」状況は、現在、さらに悪化している。また「青年よ大尻を抱け」、「くたばれホームドラマ」といったアジテーションは、現在の若者にも是非とも浴びてもらいたい。時代の流れに風化しない価値をこの著書は有していると思われる。(adymarmaladeさん)
【この本が愛読書の有名人】
−
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
−
寺山修司/著 (角川文庫) 1975年
514円+税
【動機】
『逆転の仕事論』 を読んで興味を持った。
【所感】
イマイチ、おもしろくなかった。
【概要】
あなたの人生は退屈ですか。どこか遠くに行きたいと思いますか。あなたに必要なのは見栄えの良い仕事でも、自慢できる彼や彼女でも、お洒落な服でもない。必要なものは想像力だ。一点豪華主義的なイマジネーションこそが現実を覆す。書を捨てよ、町へ出よう―。とびきり大きな嘘を抱えながら。家出の方法、サッカー、ハイティーン詩集、競馬、ヤクザになる方法、自殺学入門etc…。八歳にして詩を書き、時代と共に駆け抜けた天才アジテーター・寺山修司による、100%クールな挑発の書。(「BOOK」データベースより)

【抜粋】
●使えるものは、はやく、有効に、そして美しく使うべきである。
老人たちに、
「あいつは力がありあまっているようだから、ひとつ自衛隊に入れてベトナムにでも送ろうか!」といわれてからでは、手おくれなのだよ!(p.30)
☆性的エネルギーは使えるときにおおいに使えということ。
使わないでいると、老人たちの思うがままとなってしまうらしい。
たしかに、使えるのに使わないのは使えないのと一緒なのかもしれない。
●桜花賞レースにおけるワカクモとメジロボサツの対決を見ていると、過ぎ去った日のことどもが、まるで昨日のことのように思い出されてくるのである。(p.122)
☆不幸なメジロボサツと幸運なワカクモの対決。不幸な方は勝利に異常な執念を燃やしたが、勝ったのは幸運な方であった。
ワカクモはクモワカの子。伝貧にかかり、本来、殺処分されるべき馬だったが、ひそかに隠れて子を産んだ。その子というのがワカクモというわけである。
●寄ってみると折良くスズカンゲツの「種付け」が行われるという。
スズカンゲツといえば、保田が乗って活躍した男まさりの牝馬である。
入ってゆくと、青草の上に牝馬をつなぐ杭が組み立てられてある。
そしてそこには処女のスズカンゲツが後ろ向きになってじっと立っていた。(p.196)
☆種付けの様子が詳しく描かれている。
馬の「性」にもいろいろと性格があるんだなぁ。
【アクションプラン】
−
【Amazonレビューより】
・5つ星のうち5.0 時代の流れに風化しない価値をこの著書は有している 2013年4月6日
47歳で急逝した天才的劇作家、詩人のエッセイ集。プレイボーイではなくブレイボーイを目指せ、やくざになる方法、自殺学入門。作者は、読者をいろいろと挑発しているが、一方で挑発していることを自ら茶化している側面もあり、その語り口は人々を強烈に引きつける魅力を有している。ここらへんは、さすが詩人、言葉の使い方が絶妙である。しかし、この随分と前に出された本が批判していた「老人が若者を搾取している」状況は、現在、さらに悪化している。また「青年よ大尻を抱け」、「くたばれホームドラマ」といったアジテーションは、現在の若者にも是非とも浴びてもらいたい。時代の流れに風化しない価値をこの著書は有していると思われる。(adymarmaladeさん)
【この本が愛読書の有名人】
−
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
−
2016年12月08日
ペコロスの母に会いに行く(映画)
ペコロスの母に会いに行く 通常版 [DVD]
posted with amazlet at 16.12.08
TCエンタテインメント (2014-07-02)
売り上げランキング: 13,158
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ペコロスの母に会いに行く 通常版 [DVD]
(2013年)
赤木春恵の世界最高齢初主演映画となったヒューマンドラマ。長崎を舞台に、認知症の母親とその息子との笑いと涙に溢れた日々の触れ合いを描く。ペコロスのようなハゲ頭のゆういちは、夫の死を機に認知症を発症し始めた母・みつえの面倒を見ていたが……。(「キネマ旬報社」データベースより)
『ペコロスの母に会いに行く』 を読んだので、ついでに映画も観てみた。
こういう映画は観るのがつらいね。
笑いの場面も笑えないし。
カンニングの竹山っぽい主人公が
認知症の母の看病のため会社をクビになり
音楽をやったりマンガを書いたりして第2の人生を目指すというもの。
なんとか最後まで見たけど
赤ちゃんが段々と物事を覚えていき成長していくのとは逆で
どんどん忘れていって、しまいには息子のこともわからなくなってしまうのは
現代のリアルホラー。
エンディングの音楽で救われた。
ペコロスの母へのワルツ short ver. / 豊田裕子(yuko toyoda)
https://www.youtube.com/watch?v=EJDNb1R0GDU
2016年12月03日
今日より強い自分になる
『今日より強い自分になる』
小橋建太/著 (ワニブックス) 2014年
1,296円+税
【動機】
小橋さんの講演会に行ったときに売られていた本。
【所感】
あまり参考になるようなことは無かった。
印象に残ったところを書き出してみよう。
【概要】
リング内外での数々の挫折、ケガ、リハビリ、手術、そしてがんとの闘病…それでもなぜ、小橋建太はリングに上がり続けることができたのか?今はじめて“鉄人”のメンタルコントロール術が明かされる!5・11の引退試合の舞台裏、四天王時代の激闘秘話、テーマ曲の裏に隠された真実など、知られざるエピソードも満載!!(「BOOK」データベースより)
【抜粋】
●もうひとつ、僕からアドバイスできることがあるとするなら、まずは自分自身で立ち上がらないと誰も立たせてはくれませんよということです。
よちよち歩きでもいい。自分で立って歩きだそうとすれば、きっと誰かが支えてくれる。
でも立ち上がろうとしない人を、わざわざ立ち上がらせようとしてくれる人はいない。そんなに世の中、甘くはありません。(p.63)
☆誰かが引っ張り上げてくれるのを待っているだけでは誰にも見向きもされない。
●じゃあ、僕はどうしたらいいのか? ここで「エリートが相手じゃ仕方がない」と思ってしまったら、もうそこまでです。
実績でも体格でも適わない。
ならば何かひとつでも勝てるものはないだろうか?
そう考えたら、もうひたすら頑張るしかないわけです。誰よりもたくさん練習して、少しでも差を縮めるしかない。
(中略)
だから、ひたすら努力をする。そして寝る前には日本武道館のメインイベントでタイトルマッチに勝って、レフェリーに腕を上げられながらチャンピオンベルトを腰に巻く……そんなイメージトレーニングをいつもしていました。(p.140)
☆小橋さんが成功したのは、地道な基礎トレーニングをひたすら続けて、勝っているところを毎晩寝る前にイメージトレーニングしていたからだろう。
●積み重ねというものは、たしかにとても地味で時間がかかる作業です。
でも、そうやって地道に努力をして常に足元をしっかりと固めておかないと、急にチャンスが回ってきた時に対処ができない。
頭上にチャンスが見えた時、ちゃんと努力をしてきた人は、足場がしっかりしているから高くジャンプしてチャンスをつかむことができる。(p.180)
☆いつチャンスが来てもいいように備えておく。
●腎臓がんの手術から8年が経ちました。
完治の目安となる10年まであと2年です。(p.207)
☆この本が出版されたのが2014年5月なので、2016年の現在、すでに10年経っている。
調べてみたら、完治していたようだ。おめでとうございます!
元プロレスラー・小橋建太、腎臓がん手術から10年経過…検査結果は「良好」!
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160705-OHT1T50186.html
(2016年7月5日22時5分 スポーツ報知)
【アクションプラン】
・地道に努力をする。何事も基礎が大事。基礎トレーニングを続ける。
・毎晩寝る前にイメージトレーニングをする。
【Amazonレビューより】
・彼の人間性がわかる1冊 2014/4/26
発売日のサイン会に行ってきました。
帰りの電車の中で読み始めたら泣きそうになって途中でやめてしまいました。
元プロレスラーとしではなく、一人の人間として今まで経験してきた様々な出来事を彼なりに克服してきた
過程がわかります。
とても人間としてあったかいな〜と改めて実感できました。
生きるパワーが漲る一冊です!!(komachikoさん)
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
プロレスファンに。小橋さんのファンにおすすめ。
小橋建太/著 (ワニブックス) 2014年
1,296円+税
【動機】
小橋さんの講演会に行ったときに売られていた本。
【所感】
あまり参考になるようなことは無かった。
印象に残ったところを書き出してみよう。
【概要】
リング内外での数々の挫折、ケガ、リハビリ、手術、そしてがんとの闘病…それでもなぜ、小橋建太はリングに上がり続けることができたのか?今はじめて“鉄人”のメンタルコントロール術が明かされる!5・11の引退試合の舞台裏、四天王時代の激闘秘話、テーマ曲の裏に隠された真実など、知られざるエピソードも満載!!(「BOOK」データベースより)
【抜粋】
●もうひとつ、僕からアドバイスできることがあるとするなら、まずは自分自身で立ち上がらないと誰も立たせてはくれませんよということです。
よちよち歩きでもいい。自分で立って歩きだそうとすれば、きっと誰かが支えてくれる。
でも立ち上がろうとしない人を、わざわざ立ち上がらせようとしてくれる人はいない。そんなに世の中、甘くはありません。(p.63)
☆誰かが引っ張り上げてくれるのを待っているだけでは誰にも見向きもされない。
●じゃあ、僕はどうしたらいいのか? ここで「エリートが相手じゃ仕方がない」と思ってしまったら、もうそこまでです。
実績でも体格でも適わない。
ならば何かひとつでも勝てるものはないだろうか?
そう考えたら、もうひたすら頑張るしかないわけです。誰よりもたくさん練習して、少しでも差を縮めるしかない。
(中略)
だから、ひたすら努力をする。そして寝る前には日本武道館のメインイベントでタイトルマッチに勝って、レフェリーに腕を上げられながらチャンピオンベルトを腰に巻く……そんなイメージトレーニングをいつもしていました。(p.140)
☆小橋さんが成功したのは、地道な基礎トレーニングをひたすら続けて、勝っているところを毎晩寝る前にイメージトレーニングしていたからだろう。
●積み重ねというものは、たしかにとても地味で時間がかかる作業です。
でも、そうやって地道に努力をして常に足元をしっかりと固めておかないと、急にチャンスが回ってきた時に対処ができない。
頭上にチャンスが見えた時、ちゃんと努力をしてきた人は、足場がしっかりしているから高くジャンプしてチャンスをつかむことができる。(p.180)
☆いつチャンスが来てもいいように備えておく。
●腎臓がんの手術から8年が経ちました。
完治の目安となる10年まであと2年です。(p.207)
☆この本が出版されたのが2014年5月なので、2016年の現在、すでに10年経っている。
調べてみたら、完治していたようだ。おめでとうございます!
元プロレスラー・小橋建太、腎臓がん手術から10年経過…検査結果は「良好」!
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160705-OHT1T50186.html
(2016年7月5日22時5分 スポーツ報知)
元プロレスラーの小橋建太(49)が5日、自身のブログを更新し、腎臓がんの手術をしてから10年が経った事を報告した。
小橋は「今日、腎臓検査に行ってきました」とつづり、「10年前の7月6日に手術をしてから…今日が10年目の検査でした」「おかげさまで検査結果は良好でした」とファン報告した。腎臓がんは治療して10年で再発がなければ完治と言われるという。「この10年間色々ありました…『絶望』『希望』!!」と闘病生活の過酷さを表現。「また明日から自分らしく一生懸命に頑張っていきます。『いくぞー』!!」と“鉄人”小橋建太らしく完全復活を宣言した。
【アクションプラン】
・地道に努力をする。何事も基礎が大事。基礎トレーニングを続ける。
・毎晩寝る前にイメージトレーニングをする。
【Amazonレビューより】
・彼の人間性がわかる1冊 2014/4/26
発売日のサイン会に行ってきました。
帰りの電車の中で読み始めたら泣きそうになって途中でやめてしまいました。
元プロレスラーとしではなく、一人の人間として今まで経験してきた様々な出来事を彼なりに克服してきた
過程がわかります。
とても人間としてあったかいな〜と改めて実感できました。
生きるパワーが漲る一冊です!!(komachikoさん)
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
プロレスファンに。小橋さんのファンにおすすめ。
2016年11月29日
島田紳助100の言葉
『島田紳助100の言葉 (ヨシモトブックス)』
島田紳助/著 (ワニブックス) 2011年
838円+税
【動機】
紳助さんが伝えたい100の言葉とは?
【所感】
期待ほどじゃなかった。
次こそは何かもっと心に響く言葉があるはずと思いながらページをめくっていたが、そのまま読み終えてしまった。
3割バッターと2割5分のバッターは
100回のうち5回の差でしかない。70回失敗するか、75回失敗するかの差。
あとほんの少し努力して、たった5回の差を埋めればいい、という発想がおもしろい。
阿久悠さんといえば売れた曲がたくさんあるから、
詞を書けば必ずヒットするようなイメージがあるけど
ヒット率は2%くらいしかないらしい。
大切なのは5000曲作ったということ。
【概要】
島田紳助、渾身のオール書き下ろし!!
「知識とは意識である」
「なぐさめは、痛み止め」
「褒められる子どもは出世しない」
「飽き性はクリエイティブ」
「未来の中で、今日が一番若い」
「老後のために、金と筋肉と友達を貯えよ」など(Amazonより)
【抜粋】
●親孝行は自分のためにやるのです。
どんなに親孝行しても、親が死んだ時には
「しまった、もっとできたのでは……」と思うのです。
そんな思いを少なくするため、後悔を減らすために、親孝行するのです。(p.33)
☆後悔しないようにできるだけがんばろう。
●芸能界で成功するには、簡単な公式しかありません。
X+Y=答えというシンプルな式です。
Xとは、世の中や芸能界の流れ。
Yとは、自分にできること。
世の中の流れと自己の戦力。
このふたつを完全に分析することが、最も大切です。(p.68)
☆世の中の流れと自己の戦力。このふたつを完全に分析すること。
●誰かを好きになったら必ず告白しなさい。
しないと、何年も経ってから後悔します。
それは、成功したとか失敗とかではなく、
あの時告白していたらどうなったかの答えを、
知ることができなかったことにです。(p.115)
☆答え合わせをその都度してきた人生とまったく答え合わせをしなかった人生は全く違うだろうなぁ。
●それはきっと、自分の知らない才能が、自分の中で反応した時なんです。
だから、すぐにトライです。(p.148)
☆何かを見て、「やってみよう」「何かできそうだ」と思う時は、自分の知らない才能が、自分の中で反応した時。
●高いブランド品を持っていたら、おかしいでしょう。
そんな時、親は「それどうしたの?」と聞くのです。
娘は必ず言います、「友達に借りてる」と。
そんな高価なもの、高校生にとっては宝物です。誰が友達に貸しますか。
昔マジメだった親ほど、見過ごします。昔ワルかった親は、見破ります。(p.152)
☆子どもの管理は学校がするのではなく、親が命がけで行う。
●私は成功ばかりしたように見えますが、成功しかみなさんの目に触れないのです。私の山のような失敗の一部に成功があります。そしてその失敗も、まだまだ可能性のある失敗で、私の中では「いつかきっと」と信じていたりします。(p.157-158)
☆何をやっても成功しているように見えても、実際はたくさんの表に出ない失敗がある。たくさんのことをやってるからそのいくつかが成功してるのだろう。
【アクションプラン】
・何かを見て、「やってみよう」「何かできそうだ」と思ったらすぐにトライしてみる。
・成功率(打率)よりもヒット数にこだわる。たくさんの打席に立って一つでも多くのヒットを打てばホームランも生まれる。
【評価】
評価:★★★☆☆(2.5)
こんな人に、こんな時におすすめ:
期待が大きすぎると、肩透かしを食らうかも。
島田紳助/著 (ワニブックス) 2011年
838円+税
【動機】
紳助さんが伝えたい100の言葉とは?
【所感】
期待ほどじゃなかった。
次こそは何かもっと心に響く言葉があるはずと思いながらページをめくっていたが、そのまま読み終えてしまった。
3割バッターと2割5分のバッターは
100回のうち5回の差でしかない。70回失敗するか、75回失敗するかの差。
あとほんの少し努力して、たった5回の差を埋めればいい、という発想がおもしろい。
阿久悠さんといえば売れた曲がたくさんあるから、
詞を書けば必ずヒットするようなイメージがあるけど
ヒット率は2%くらいしかないらしい。
大切なのは5000曲作ったということ。
【概要】
島田紳助、渾身のオール書き下ろし!!
「知識とは意識である」
「なぐさめは、痛み止め」
「褒められる子どもは出世しない」
「飽き性はクリエイティブ」
「未来の中で、今日が一番若い」
「老後のために、金と筋肉と友達を貯えよ」など(Amazonより)
島田紳助100の言葉 (ヨシモトブックス)
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島田 紳助
ワニブックス
売り上げランキング: 70,423
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売り上げランキング: 70,423
【抜粋】
●親孝行は自分のためにやるのです。
どんなに親孝行しても、親が死んだ時には
「しまった、もっとできたのでは……」と思うのです。
そんな思いを少なくするため、後悔を減らすために、親孝行するのです。(p.33)
☆後悔しないようにできるだけがんばろう。
●芸能界で成功するには、簡単な公式しかありません。
X+Y=答えというシンプルな式です。
Xとは、世の中や芸能界の流れ。
Yとは、自分にできること。
世の中の流れと自己の戦力。
このふたつを完全に分析することが、最も大切です。(p.68)
☆世の中の流れと自己の戦力。このふたつを完全に分析すること。
●誰かを好きになったら必ず告白しなさい。
しないと、何年も経ってから後悔します。
それは、成功したとか失敗とかではなく、
あの時告白していたらどうなったかの答えを、
知ることができなかったことにです。(p.115)
☆答え合わせをその都度してきた人生とまったく答え合わせをしなかった人生は全く違うだろうなぁ。
●それはきっと、自分の知らない才能が、自分の中で反応した時なんです。
だから、すぐにトライです。(p.148)
☆何かを見て、「やってみよう」「何かできそうだ」と思う時は、自分の知らない才能が、自分の中で反応した時。
●高いブランド品を持っていたら、おかしいでしょう。
そんな時、親は「それどうしたの?」と聞くのです。
娘は必ず言います、「友達に借りてる」と。
そんな高価なもの、高校生にとっては宝物です。誰が友達に貸しますか。
昔マジメだった親ほど、見過ごします。昔ワルかった親は、見破ります。(p.152)
☆子どもの管理は学校がするのではなく、親が命がけで行う。
●私は成功ばかりしたように見えますが、成功しかみなさんの目に触れないのです。私の山のような失敗の一部に成功があります。そしてその失敗も、まだまだ可能性のある失敗で、私の中では「いつかきっと」と信じていたりします。(p.157-158)
☆何をやっても成功しているように見えても、実際はたくさんの表に出ない失敗がある。たくさんのことをやってるからそのいくつかが成功してるのだろう。
【アクションプラン】
・何かを見て、「やってみよう」「何かできそうだ」と思ったらすぐにトライしてみる。
・成功率(打率)よりもヒット数にこだわる。たくさんの打席に立って一つでも多くのヒットを打てばホームランも生まれる。
【評価】
評価:★★★☆☆(2.5)
こんな人に、こんな時におすすめ:
期待が大きすぎると、肩透かしを食らうかも。
2016年11月03日
ピアニストを笑え!
『ピアニストを笑え!』
山下洋輔/著 (新潮社) 1980年
476円+税
【動機】
『バカになるほど本を読め!』 を読んで興味を持った。
神田昌典さんの文章の師匠ということで。
【所感】
半分くらい読んでみたけどつまらなかった。時間の無駄。
【概要】
ジャズピアニスト山下洋輔氏のエッセイ。
【抜粋】
●こと筒井康隆に関して、この世におれ以上にかの天才の作品を理解する者があってはならぬ。(p.90)
☆文体が筒井康隆にちょっと似てるなぁと思いながら読んでいたのだが、そういうことだったのか。
【アクションプラン】
・フォークの背に食べ物をのせない。
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
暇つぶしに。
山下洋輔/著 (新潮社) 1980年
476円+税
【動機】
『バカになるほど本を読め!』 を読んで興味を持った。
神田昌典さんの文章の師匠ということで。
【所感】
半分くらい読んでみたけどつまらなかった。時間の無駄。
【概要】
ジャズピアニスト山下洋輔氏のエッセイ。
ピアニストを笑え! (新潮文庫 や 12-1)
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山下 洋輔
新潮社
売り上げランキング: 559,078
新潮社
売り上げランキング: 559,078
【抜粋】
●こと筒井康隆に関して、この世におれ以上にかの天才の作品を理解する者があってはならぬ。(p.90)
☆文体が筒井康隆にちょっと似てるなぁと思いながら読んでいたのだが、そういうことだったのか。
【アクションプラン】
・フォークの背に食べ物をのせない。
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
暇つぶしに。
2016年10月08日
指導者の条件
『指導者の条件』
松下幸之助/著 (PHP研究所) 2006年
952円+税
【動機】
モーニングサテライトでティアの社長が紹介していた。
【所感】
当たり前のことばかり書いてる気がする。
そういうものの見方があったのか!
とハッとするようなことがない。
普通のことを当たり前にやりなさい、ということか。
【概要】
30年以上の永きにわたって読み継がれた好著が、装いを新たに登場。
松下電器を興し日本を代表する巨大企業に成長させた経営者、松下幸之助。本書はそんな彼が経営者として永年の体験をもとに、古今東西の事例を交えながら、組織を率いる者のあるべき姿を説いたものである。
「指導者は人、物すべての価値を正しく知らねばならない」「指導者は一面部下に使われるという心持ちを持たねばならない」「指導者は時には何かの権威を活用することも大事である」「指導者には一つの指導理念がなくてはならない」など−−日本史上の名君、古代中国の英雄、思想家、近代の世界の政治家らの言行から、著者自身も絶えず反省、検討し繰り返し見出した「指導者の条件」を示す。
著者は「本書は自分の勉強のための教科書のようなものであり」(まえがきより)とも言っている。企業や組織のトップのあり方が、改めて問われている今だからこそ読みたい、座右の書となる一冊。(Amazonより)
【抜粋】
●ところが、その敗軍の中にあって、ひとり気をはいたのが堀秀政の率いる第三隊である。秀政は敵の襲撃を知るや、少しもあわてず、冷静に陣を整え、鉄砲隊を並べて「敵が十間以内に近づくのを待って一斉に撃て。騎馬武者一人を倒せば百石の加増だぞ」と命じた。そこへ勢いに乗った徳川方が押し寄せてきたが、一斉射撃に始まる秀政隊の反撃にあって、この局面だけは散々に打ち破られ、何百という死者を残して敗走した。そして秀政は、勝ちにはやって追撃しようとする部下を「深追いしてはならぬ」といましめ、兵をまとめて無事秀吉の本陣に帰ったという。(p.32-33)
☆せっかくだから何かためになりそうな話はないかと探しながら読んでいたら、
堀秀政の記述があった。
みんなが慌てて敗走する中、秀政だけが冷静に対処できたのはなぜなのか。
またそれほどの人物なのに、知名度はそれほどないのはなぜなのか。
松下さんは、大将がこういう時に動揺すると不安が不安を呼び部隊が混乱するから、不安に思っても軽々しく態度に出してはいけないとしている。
秀政はほんとにそう思ってたのだろうか。
過去の戦術を学んでて、こうすれば勝てると思ってやってただけのような気がする。
こうすれば勝てると思って取り組めば、不安に思うこともないから冷静に対処できる。
むしろチャンスと思うはずである。
そういう備えがないときは、
松下さんの言うように、大将が不安に思ったり動揺したりすると士気が下がるから
逃げ出したい気持ちを抑えてハッタリで乗り切ることも必要になる。
●堀秀政は、信長、秀吉につかえ、文武に秀で、世間から “名人左衛門” と呼ばれた人である。その秀政の城下に、ある時、秀政の治世の悪い点を三十二、三カ条書き並べたおお札を立てた者があった。そこで重臣たちが相談の上、秀政にそれを見せ、「こんなことをした者は必ず召し捕って、仕置きしましょう」といった。
すると秀政は、その内容をつくづく見ていたが、何を思ったか、立って袴をはいて正装し、手と口をすすぎ、その大札をおしいただいた。そして、「こんな諫言をしてくれる者はめったにいない。だからこれを天が与えたもうたものと考え、当家の家宝としよう」といって、立派な袋に入れ、箱におさめた。そしてそれとともに役人たちを集め、その一条一条を検討し、藩政について改めるべきところは全部改めたという。(p.42)
☆この文章を読んで、原発反対のプラカードを持って練り歩くデモ行進が思い浮かんだ。
諫言が正しいかどうかをまずは考えなくてはいけない。
そしてその背後にお金が動いていないか。
適切な諫言してくれる人を斬りまくるのは論外だが、
諫言、なんでもウェルカムで全て取り入れて改めていたらとんでもない世の中になるだろう。
ところで、今の地方自治にしてもそうだけど、
こうしたらいいのにと思うことはたくさんある、が誰も何も言わないのは、
聞いてくれる人がいないからだ。
お気軽に書いて入れてくださいという目安箱すら設置していない。
みんな堀秀政のやり方が直感的に正しいと分かっていても実際はやらないのである。
松下さんは悪いことを聞けば不愉快になり機嫌が悪くなるからだとしているが、
実際はお互いに儲からないからである。
せっかくマイナンバー制とかにするなら、
目安箱を設置して、アイディアや改善点を募集していい意見だ!検討しよう!ってことになったら
内容に応じて報酬が支払われる仕組みにしたらいいのに。
そうすればいい意見がたくさん集まるし
世の中もよくなって一石二鳥。
【アクションプラン】
・過去のいろんな事例が載ってるから、時間があるときに続きを読みたい。(松下さんの感想の部分はざっと流し読みでもいい)。
【Amazonレビューより】
・すばらしい本 2011/2/13
何やら重々しいタイトルの本ですが、松下幸之助が自分自身のマネジメントの勉強のために、PHP研究所に頼んで、古今東西の優れた指導者の言動を集めさせたものです。そこから幸之助ご自身が学びとった「真理」をエッセイ風にまとめてあります。
私は、以前読んだ「道をひらく」(松下幸之助著)の方が、ずっと心にしみいると思いました。やはり古今東西の人物の言動にコメントしていくという、いわゆる“評論家”スタイルでは、どうも底が浅いような印象を受けてしまうのです。幸之助ご自身の体験談の方が感動的でしたので、もし読むなら、「道をひらく」を読んでからの方がいいと思います。
とはいえ、この本にもやはり素晴らしいことがたくさん書いてあります。彼は本当に勉強家です。そして人の物心両面での幸せを追求した、“ホンモノの経営者”だったんだと思います。私は、ある意味、彼こそ「神」に一番近い人間だったんじゃないかなと思っています。
特に心に残った箇所をピックアップします。
「好きになる」
指導者として人の上に立つことは決して楽ではない。こちらの思いどおりに動いてくれる人ばかりではないからだ。他人から見れば大変だなと思う仕事も、本人からすれば楽しくて仕方がないということでないと、指導者としては勤まらない。まずは、自分が指導者としての仕事が好きかということから自問自答することが大切だ。
「天命を知る」
人間は自分の意思だけで事を成していたのでは、いかにそれが正しいことでも、周囲の情勢などで動揺しがちなものである。しかし、それが世の人の幸せにつながるという確信に至った時、その仕事は大きな巡り合わせによって自分に託されたものということに気がつかされる。そこに安心感が湧き、多少の事にも動じない度胸というのものも生まれてくる。
「謙虚と感謝」
自分自身が各界の優れた指導者の方々に接して思いを強くするのが、皆、共通して「謙虚」であり誰よりも「感謝」の心が強いという点である。着実に業績を伸ばしておられる経営者の方は、少しもそれを誇らない。それどころか「ありがたいことですが、うまくいき過ぎて自分でも怖いくらいです。」と言って、私に衆智の集め方を教えてくださいとたずねられる。ある人は、約束の10分前から玄関で待っておられ、こちらが恐縮するほど辞を低くして迎えてくださる。また、その隆盛にいさかかもおごるような気持ちがない。
結局、最高指導者でありながら、内外の人に「謙虚」で「感謝」の気持ちで接しているからこそ、おのずと衆智が集まり、会社や団体が発展して行くのだろう。(Yさん)
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
リーダーになったときに。帝王学を学びたいときに。
【結論】
リーダーに必要なことは、当たり前のことを普通にやるだけだ。
松下幸之助/著 (PHP研究所) 2006年
952円+税
【動機】
モーニングサテライトでティアの社長が紹介していた。
【所感】
当たり前のことばかり書いてる気がする。
そういうものの見方があったのか!
とハッとするようなことがない。
普通のことを当たり前にやりなさい、ということか。
【概要】
30年以上の永きにわたって読み継がれた好著が、装いを新たに登場。
松下電器を興し日本を代表する巨大企業に成長させた経営者、松下幸之助。本書はそんな彼が経営者として永年の体験をもとに、古今東西の事例を交えながら、組織を率いる者のあるべき姿を説いたものである。
「指導者は人、物すべての価値を正しく知らねばならない」「指導者は一面部下に使われるという心持ちを持たねばならない」「指導者は時には何かの権威を活用することも大事である」「指導者には一つの指導理念がなくてはならない」など−−日本史上の名君、古代中国の英雄、思想家、近代の世界の政治家らの言行から、著者自身も絶えず反省、検討し繰り返し見出した「指導者の条件」を示す。
著者は「本書は自分の勉強のための教科書のようなものであり」(まえがきより)とも言っている。企業や組織のトップのあり方が、改めて問われている今だからこそ読みたい、座右の書となる一冊。(Amazonより)
【抜粋】
●ところが、その敗軍の中にあって、ひとり気をはいたのが堀秀政の率いる第三隊である。秀政は敵の襲撃を知るや、少しもあわてず、冷静に陣を整え、鉄砲隊を並べて「敵が十間以内に近づくのを待って一斉に撃て。騎馬武者一人を倒せば百石の加増だぞ」と命じた。そこへ勢いに乗った徳川方が押し寄せてきたが、一斉射撃に始まる秀政隊の反撃にあって、この局面だけは散々に打ち破られ、何百という死者を残して敗走した。そして秀政は、勝ちにはやって追撃しようとする部下を「深追いしてはならぬ」といましめ、兵をまとめて無事秀吉の本陣に帰ったという。(p.32-33)
☆せっかくだから何かためになりそうな話はないかと探しながら読んでいたら、
堀秀政の記述があった。
みんなが慌てて敗走する中、秀政だけが冷静に対処できたのはなぜなのか。
またそれほどの人物なのに、知名度はそれほどないのはなぜなのか。
松下さんは、大将がこういう時に動揺すると不安が不安を呼び部隊が混乱するから、不安に思っても軽々しく態度に出してはいけないとしている。
秀政はほんとにそう思ってたのだろうか。
過去の戦術を学んでて、こうすれば勝てると思ってやってただけのような気がする。
こうすれば勝てると思って取り組めば、不安に思うこともないから冷静に対処できる。
むしろチャンスと思うはずである。
そういう備えがないときは、
松下さんの言うように、大将が不安に思ったり動揺したりすると士気が下がるから
逃げ出したい気持ちを抑えてハッタリで乗り切ることも必要になる。
●堀秀政は、信長、秀吉につかえ、文武に秀で、世間から “名人左衛門” と呼ばれた人である。その秀政の城下に、ある時、秀政の治世の悪い点を三十二、三カ条書き並べたおお札を立てた者があった。そこで重臣たちが相談の上、秀政にそれを見せ、「こんなことをした者は必ず召し捕って、仕置きしましょう」といった。
すると秀政は、その内容をつくづく見ていたが、何を思ったか、立って袴をはいて正装し、手と口をすすぎ、その大札をおしいただいた。そして、「こんな諫言をしてくれる者はめったにいない。だからこれを天が与えたもうたものと考え、当家の家宝としよう」といって、立派な袋に入れ、箱におさめた。そしてそれとともに役人たちを集め、その一条一条を検討し、藩政について改めるべきところは全部改めたという。(p.42)
☆この文章を読んで、原発反対のプラカードを持って練り歩くデモ行進が思い浮かんだ。
諫言が正しいかどうかをまずは考えなくてはいけない。
そしてその背後にお金が動いていないか。
適切な諫言してくれる人を斬りまくるのは論外だが、
諫言、なんでもウェルカムで全て取り入れて改めていたらとんでもない世の中になるだろう。
ところで、今の地方自治にしてもそうだけど、
こうしたらいいのにと思うことはたくさんある、が誰も何も言わないのは、
聞いてくれる人がいないからだ。
お気軽に書いて入れてくださいという目安箱すら設置していない。
みんな堀秀政のやり方が直感的に正しいと分かっていても実際はやらないのである。
松下さんは悪いことを聞けば不愉快になり機嫌が悪くなるからだとしているが、
実際はお互いに儲からないからである。
せっかくマイナンバー制とかにするなら、
目安箱を設置して、アイディアや改善点を募集していい意見だ!検討しよう!ってことになったら
内容に応じて報酬が支払われる仕組みにしたらいいのに。
そうすればいい意見がたくさん集まるし
世の中もよくなって一石二鳥。
【アクションプラン】
・過去のいろんな事例が載ってるから、時間があるときに続きを読みたい。(松下さんの感想の部分はざっと流し読みでもいい)。
【Amazonレビューより】
・すばらしい本 2011/2/13
何やら重々しいタイトルの本ですが、松下幸之助が自分自身のマネジメントの勉強のために、PHP研究所に頼んで、古今東西の優れた指導者の言動を集めさせたものです。そこから幸之助ご自身が学びとった「真理」をエッセイ風にまとめてあります。
私は、以前読んだ「道をひらく」(松下幸之助著)の方が、ずっと心にしみいると思いました。やはり古今東西の人物の言動にコメントしていくという、いわゆる“評論家”スタイルでは、どうも底が浅いような印象を受けてしまうのです。幸之助ご自身の体験談の方が感動的でしたので、もし読むなら、「道をひらく」を読んでからの方がいいと思います。
とはいえ、この本にもやはり素晴らしいことがたくさん書いてあります。彼は本当に勉強家です。そして人の物心両面での幸せを追求した、“ホンモノの経営者”だったんだと思います。私は、ある意味、彼こそ「神」に一番近い人間だったんじゃないかなと思っています。
特に心に残った箇所をピックアップします。
「好きになる」
指導者として人の上に立つことは決して楽ではない。こちらの思いどおりに動いてくれる人ばかりではないからだ。他人から見れば大変だなと思う仕事も、本人からすれば楽しくて仕方がないということでないと、指導者としては勤まらない。まずは、自分が指導者としての仕事が好きかということから自問自答することが大切だ。
「天命を知る」
人間は自分の意思だけで事を成していたのでは、いかにそれが正しいことでも、周囲の情勢などで動揺しがちなものである。しかし、それが世の人の幸せにつながるという確信に至った時、その仕事は大きな巡り合わせによって自分に託されたものということに気がつかされる。そこに安心感が湧き、多少の事にも動じない度胸というのものも生まれてくる。
「謙虚と感謝」
自分自身が各界の優れた指導者の方々に接して思いを強くするのが、皆、共通して「謙虚」であり誰よりも「感謝」の心が強いという点である。着実に業績を伸ばしておられる経営者の方は、少しもそれを誇らない。それどころか「ありがたいことですが、うまくいき過ぎて自分でも怖いくらいです。」と言って、私に衆智の集め方を教えてくださいとたずねられる。ある人は、約束の10分前から玄関で待っておられ、こちらが恐縮するほど辞を低くして迎えてくださる。また、その隆盛にいさかかもおごるような気持ちがない。
結局、最高指導者でありながら、内外の人に「謙虚」で「感謝」の気持ちで接しているからこそ、おのずと衆智が集まり、会社や団体が発展して行くのだろう。(Yさん)
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
リーダーになったときに。帝王学を学びたいときに。
【結論】
リーダーに必要なことは、当たり前のことを普通にやるだけだ。
2015年07月28日
ディアスポラ紀行
ディアスポラ紀行―追放された者のまなざし (岩波新書 新赤版 (961))
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徐 京植
岩波書店
売り上げランキング: 380,999
岩波書店
売り上げランキング: 380,999
『ディアスポラ紀行―追放された者のまなざし』
徐 京植/著 (岩波書店) 2005年 (初出は2004年)
740円+税
【概要】
出自の共同体から追放され、離散を強いられたディアスポラたち。自らもその一人である著者が、韓国や欧州への旅の中で出会った出来事や芸術に、「近代」という暴力の痕跡を見る。「近代以後」の人間を考えるエッセイ。(「MARC」データベースより)
雑誌 『世界』 の2004年6月号から2005年4月号まで、11回にわたって連載したエッセイ「ディアスポラ紀行」に加筆したもの。
【動機】
先日、勝谷誠彦 『ディアスポラ』 を読んでいたのでたまたま目に留まった。
在日朝鮮人について、知らないことが多いので。
【所感】
知りたいことについてはあまり触れられておらず、あまりよくわからなかった。
日本人に対する恨みみたいなものを強く感じた。
【抜粋】
●在日朝鮮人の自殺率は日本人より高いに違いない。統計的なことはよく分からないが、私はほとんどそう確信している。エネルギッシュで生命力が旺盛だという在日朝鮮人イメージのステレオタイプが日本社会には流布しているようだが、私自身の印象は逆である。自殺した知り合いの在日朝鮮人をひとりひとり思い浮かべてみても、怒るべきときに悲しげに微笑み、ろくに言いたいことも言わないまま、プチッとスイッチを切るように消えたという印象が強い。そんな死に出遭ったとき、私の心に起きる感慨は、うまく言えないが、「ああ、やっぱりな」という気持ちに近い。「あの人はもうすっかり肩の荷を下ろしたのだ」と考えたくなる気持ちは分からないでもない。(p.41-42)
☆日本人から見る朝鮮人のイメージと在日朝鮮人からみる朝鮮人のイメージは逆のようだ。
●父母の墓は京都の化野念仏寺にある。そこにある第一の理由は、昔から無縁仏を葬ってきたこの寺が檀家でない者や仏教徒でない者も鷹揚に墓地に受け入れてくれたからである。いわば無縁仏とみなされることによって、その墓地に葬られることができたわけだ。そこには在日朝鮮人の墓が数多くある。みな、私たち一家と似たりよったりの事情だったのであろう。墓碑の形式はさまざまだ。多くの場合、墓碑の正面に故人の日本式通名が記されて、側面には朝鮮の出身地や「本貫」が刻まれている。本貫とは一族の発祥の地のことである。死んだあとの墓碑銘にまで日本名とは悲しいことだが、せめて側面になりと、自分のルーツを刻んでおきたいという心もちはいじらしいとも思う。(p.48-49)
☆化野念仏寺はかつて風葬地だったというが、無縁仏を葬ってきたということで、在日朝鮮人の墓がたくさんあるそうだ。
●ワグナーの音楽によく用いられるのは「無限旋律」である。「無限旋律」とは「リズム的、和声的に段落感、終結感をもたない自由な旋律」という意味だ。つまり、「はい、ここで一段落」とか、「ああ、これでおしまい」といった切れ目を意図的になくしてあるのだ。高く上がったと思えばまた下がり、下がったと思えばまた上がる。大音響が耳を聾するかと思えば細く消え入り、消え入るかと思えばまた轟きわたる。果てしなく波打ち、うねり、どこまでも、どこまでも続く。ようやく終わったと思うと、また次のうねりが寄せてくる。(p.59)
☆この無限のうねりに身をまかせてしまうことさえできれば、不可解な官能と昂揚感に浸ることができるそうだ。
ちなみにこの記事はワグナーを聴きながら書いた。
https://www.youtube.com/watch?v=rHWjtR6F0_M
●「日本人」でもなく、「日本文化」なる概念自体が近代に造られた一つの虚構にすぎないと考えている自分が、こうしたナイーブな問いかけを受けるという皮肉な立場に立たされるのだ。(p.75)
☆おそらくは本気で近代に造られた虚構にすぎないと思っているのだろう。
著者が日本に対してよく思っていないことはここを読んでもよくわかる。
帰る祖国が無い人じゃないとこういう思いは共感するのは難しそうだ。
(当たり前のように祖国がある我々日本人はあまりアイデンティティーに思い悩むということがないので。それが幸せということにすら気づかない。当たり前のように海外に旅行できることも幸せだということに気付きにくい)
●現在、在日朝鮮人全体のうち、日常生活で本名を用いているものは二割未満であるといわれ、その多くは「総聯系」である。当然、自らの民族的出自を明らかにしているアーティストも、「総聯系」に多いということになる。そうでない者の多くが日本名で活動しており、「日本人美術家」として扱われ、その作品は疑問もなく「日本美術」の枠内に位置づけられる。私の目には、これもまた植民地主義的搾取の一形態に見える。(p.112-113)
☆日常生活で本名(朝鮮名)を用いている者の多くは北朝鮮系ということかな。
朝鮮学校に通う在日朝鮮人と日本の学校に通う在日朝鮮人の違いは何だろうと思って読み始めたけど、
結局そのあたりはよくわからなかった。
朝鮮学校に通うのはもともと北朝鮮の人ばかり。
たまに韓国の人もいるが、利便性のために韓国籍を取った(つまりもともとは北朝鮮)ということか。
参考)
在日韓国人の方が朝鮮学校に通う理由
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11115957016
●1970年代半ば、ロンドンのヒースロー空港でインド系女性のみを対象に「処女膜検査」が行われた。すでにイギリスで生活しているインド系男性が結婚相手として呼び寄せた女性たちは、入国資格には問題がないはずだった。ところがイギリス移民局は、彼女たちの婚約証明書の真偽を確認するためとして、この「検査」を行ったのだ。南アジア出身の未婚女性であれば処女であるはずだ、というのである。これに対して在英インド系女性たちは、あからさまな移民制限政策と性差別に対する抗議運動を起こした。(p.137)
☆イギリスはやることがエグイなぁ。
●「今から急いで空港に行けば間に合うんじゃないですか。一回限りの再入国許可なら空港の入管で出していますから。」(p.172)
☆在日朝鮮人は「特別永住」資格を持っていても、海外から日本に戻るには「再入国許可」が必要。再入国許可の期限が切れていても、空港の入管で出発前に一回限りの再入国許可が受けられる。
【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
在日朝鮮人が日本のことをどう思っているか知りたい時に。
【結論】
朝鮮というのが民族としての朝鮮人。
つまり、北朝鮮と韓国をひっくるめたもの。
韓国と言うと国名を表し、
北朝鮮に対して韓国(朝鮮南部)を指す。
ちょっとややこしい。
2013年06月26日
眞鍋かをりのココだけの話
眞鍋かをりのココだけの話 (ココログブックス)
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眞鍋 かをり
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インフォバーン
売り上げランキング: 32,022
1,300円+税、2005年
【概要】
ブログの女王・眞鍋かをりのブログ本。
いわゆるブログの書籍化というやつである。
こちらが眞鍋さんのブログ
「眞鍋かをり Official Blog」(2011年5月〜)
http://blog.livedoor.jp/kaworimanabe/
※旧ブログ「眞鍋かをりのココだけの話」は2010年10月31日に終了。
ちなみに、旧ブログはココログ。新ブログはライブドアブログにて。
トラックバックは設置してないようです。
実は、眞鍋さんは結構好きで、
たかじんNOマネーもゴールデンタイムに移るまでは
毎週欠かさず、ずっと見てました。
頭いいんだけど、あまりオモテに出さなくて
そういうところが好きなんだけど、
それはこの本を読んでいても感じました。
【動機】
『ウケる技術』 を読んで、もっと読者を喜ばせたいと思った。
ブログで読者を楽しませるには? その秘密を探る。
たかじんNOマネーは毎週見てたけど、眞鍋さんのブログを読むのはこれが初めてです。ドキドキ。
【所感】
過去の自分に対して自分でツッコムというのは新鮮だ。
ますます好きになった。
顔もエロイけど、心もエロイ。(いい意味で)
【抜粋】
●毎日、毎日知らない人から送られてくる出会い系などの楽しそうなメールに、つい魔が差してサイトに入ってしまいそうなので間違いを起こす前にアドレス変更しました。ご面倒ですが変更登録お願いします。☆manabe^_^(p.113)
☆眞鍋パパ、おもしろい。
●ママの天然おちゃめっぷりは毎日のように炸裂しています。先日、誕生日にシルクの下着を贈ったところ、「ありがとう☆勝負下着にするわ!」というメールが来ました。微妙な気持ちになりました……。(p.116)
☆眞鍋ママも、おもしろい。
●なんせ早稲田大学の資料を持って来て
『さなだだいがく受けたいんだけどレベル高いの?』
って聞いてくるようなヤツです。(p.121)
☆眞鍋妹、恐るべし。
●もしいまだに持ってる方いらっしゃいましたら、ぜひパスワード画面で
いぬああいふき
と入力してみてください。
成功した暁には必ずトラバお願いいたします!(p.119)
☆記事を読んだら何か一つやってみようと思わせるような仕掛けを一つ入れる。
ちなみにこのパスワードは、 『サラダの国のトマト姫』 というタイトルのファミコンゲームの話でした。
眞鍋さんの説明を読んでもこのゲームはちっともやりたいとは思わなかったのに、
なぜかこのパスワードだけは入れたくなってしまう(笑)
●ちなみにオイラは小学校が広島、中学校が関西方面、高校が東京、横浜でした。高校の修学旅行までは北海道大学を進路に希望していたのですが、このとき見た鎌倉の海岸線が忘れられず、横浜国立大学に変更したのです。(p.126-127)
☆私も大学を選んだ動機のひとつに、中学の修学旅行で行ったというのもあるかも。全く意識してなかったけど。
●なので18日くらいの段階でもう個室を予約。
普通にぐるナビで検索したとです。(p.133)
☆眞鍋さんは幹事が大得意らしい。
なるほど、ぐるナビを使うのか。
●さっきトラックバックを読んでいて知ったのですが、
なんとびっくり!!!!
ヤクルトの古田選手
がブログにオイラのこと書いてるみたいじゃないっすかーーーーー!!!!!!!!!!
うそおおおおおおお?!
すげーーーー!!!
しかも目標とか言われてるうーー!
(中略)
私がそんなふうにのんびりしている間に、
古田選手会長が私の写真集を買ってくれたりしてるじゃないですかーーー!!! (p.161-166)
☆思わず、吹いた!!
そりゃ、テンション上がるだろうなぁ(笑)
●顔文字を駆使してみよう
言葉の印象をより正確に伝えてくれるのが、顔文字。もちろん、いちいち自分で作るのは面倒なので、私は顔文字をコピーして使えるようにジャンル分けしてまとめてあるサイトを利用しています。たとえば、そこには「驚き」というジャンルだけで数10の顔文字が登録されており、ほかにも、「悲しみ」「号泣」など約100のジャンルがあります。一覧の中からニュアンスに近い顔文字を選んでつけることで、読者に伝えたい雰囲気をより正確に表現できるのです。(p.330)
☆巻末に「読まれるための10か条」が載っている。その中の一つ。
なるほど、一覧の中から適切なのを選んでるのか。
一度は廃れたかに思えた顔文字文化もまた復活しつつある。
まずはそういうサイトを探してみよう。
それと顔文字辞書がごちゃごちゃだから整理したい。
【アクションプラン】
・ぐるナビを使ってみる。
・そういえば、古田選手も大好きな選手だったのにブログとかほとんど見たことなかったなぁ。今度覗いてみよう。(「古田敦也ブログNEO」)
古田さんのブログを探していたら、便利なサイトを見つけた。
芸能人ブログ全集
http://www.starblog.jp/
・倉木麻衣さんのブログもチェック! (「倉木麻衣のMai.K Diary」)
・お気に入りの顔文字サイトを探す。
・顔文字を整理する。
【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
ブログをやってみたいって人に。
【結論】
やっぱり、読者を楽しませようって言う気持ちが一番!
そしてそれが伝わってくるから人気あるんだなぁ。
まさにエロアクティブ!(違