2019年06月13日

人生論ノート

人生論ノート
三木清/著 (新潮社) 1954年初版、1985年改版 (初出は1938年) 
240円+税


【動機】
戦後政治史』 を読んで興味を持った。

眠れない夜に睡眠薬代わりに読み進めた。



【所感】
もともと大学の時に買ってた本だが、読まずに売ってしまっていた。

古本屋で見つけたのでまた買ってみた。とにかく難解。

この本が出た当時、著者は犯罪者となってしまうほど危険な思想家だったらしい。

(罪は時代によって大きく移り変わるという事がよくわかる)

著者は獄中で無念の死を迎えた。




【概要】
死について、幸福について、懐疑について、偽善について、個性について、など23題―ハイデッガーに師事し、哲学者、社会評論家、文学者として昭和初期における華々しい存在であった三木清の、肌のぬくもりさえ感じさせる珠

玉の名論文集。その多方面にわたる文筆活動が、どのような主体から生れたかを、率直な自己表現のなかにうかがわせるものとして、重要な意味をもつ。(「BOOK」データベースより)






【抜粋】
●出発点が旅であるのではない。到達点が旅であるのでもない。旅は絶えず過程である。ただ目的地に着くことをのみ問題にして、途中を味わうことが出来ない者は、旅の真の面白さを知らぬものといわれるのである。(p.134)

☆もっと過程を楽しもう。人生も旅である。到達点を目的にしてしまうと、死ぬ間際が人生で最も盛り上がる瞬間となってしまい、つまらない人生になってしまう。
本も読み終えるのを目的としない。読んでいる間に何を感じるかである。読んでいる間に何をやったかである。





【アクションプラン】




【Amazonレビューより】
・5つ星のうち5.0 読み返すたびに新たな発見 2018年12月8日
人間とは人生とは何かを洞察した三木清氏の代表作。書かれている言葉が難解なので全てが理解できたわけではありませんが、深い示唆に満ちており読み返す度に新たな発見がある著書です。
怒りや嫉妬など人間の感情の是非、孤独の価値、幸福の定義などが印象深く心に刻まれました。特に幸福についての一節一節はわかりやすくて腑に落ちました。
戦時下の厳しい言論統制の中で本書を書き上げた著者。その苦難を想像するとまた違った読み方が出来るのではと思います。
全編魂を込めた言葉の数々にただただ圧倒される一冊です。(アラヤタロウさん)





【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
眠れない夜に。




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2018年10月24日

修身教授録一日一言

修身教授録一日一言
森信三/著、藤尾秀昭/編 (致知出版社) 2007年
1,143円+税


【動機】
修身に興味があったので読んでみた。



【所感】
修身は今ではタブーのような扱いだが、

そんな危険な書には見えなかった。

至極まっとうなことが書かれている。



【概要】
『修身教授録』は、戦前、天王寺師範学校で行われた森信三氏による「修身科」の講義録であり、発売から約20年を経た現在も版を重ねるロングセラーである。
教育界のみならず、スポーツ界や経済界のリーダーにも愛読者は多い。
本書は、その最良のエッセンスだけを取り出し、 366の言葉にまとめたものである。
仕事の心がけや人生の歩み方から人間の価値まで、短くも平明な言葉で説かれるその根底には、 「人生二度なし」という人生普遍の真理が流れている。
本書(8月10日 真の良書 )にこうある。
真の良書というものは、 これを読む者に対して、 その人の人生行路を決定していく意義をもつ
本書は読者の皆様にとって真の良書となるに違いない。(Amazonより)


昭和11年、12年、13年にわたる修身の時間に、若き学徒の師範一部生(現在の中学三年生)を対象に講義せられたもの。
森信三先生は、当時39〜41歳。時代的には、1937年、日中戦争の突発前後。


修身教授録一日一言
修身教授録一日一言
posted with amazlet at 18.10.24
森 信三
致知出版社
売り上げランキング: 76,125




【抜粋】
●読書は、いわば鉄砲で的を狙うようなものです。しかしいかにねらいは定めても、引き金を引かない限り、一向恐ろしくないでしょう。引き金を引くとは、実行ということです。そこでどんなに本を読んでも、実行の心がけのないような人間は、恐れるに足りないのです。(p.13)

☆引き金を引かないと(実行しないと)獲物はしとめられない。




●人間は一生のうち、とくに伝記を読まねばならぬ時期が、大体二度はあると思うのです。そして第一はだいたい12、3歳から17、8歳前後にかけてであり、今一つは、34、5歳から40歳前後にかけてです。そのうち最初の方は立志の時期であり、また第二の時期は発願の時期と言ってよかろうと思うのです。(p.27)

☆伝記を読もう。




●読書の順序は、まず第一には、当代における第一流の人の本を読むこと、その次は古典です。当代の一人者級の人の世界を知らないで、古典を読むということは、私は考え物だと思います。(p.80)

☆「当代における第一流の人」は今でいえば誰だろう。古典を読む前に読んでおかねばならない。



●まず真っ先に片付けるべき仕事に、思い切って着手するということが大切です。この「とにかく手を付ける」ということは、仕事を処理する上での最大の秘訣と言ってよいでしょう。
 次に大切なことは、一度着手した仕事は一気呵成にやってのけるということです。同時にまたそのためには、最初から最上の出来栄えを、という欲を出さないということです。すなわち、仕上げはまず80点級というつもりで、とにかく一気に仕上げることが大切です。(p.155)

☆優先順位が一番高いものにとにかく手を付ける。そして8割を目標に一気にやってしまう。これが仕事の秘訣。




●偉人の伝記というものは、一人の偉大な魂が、いかにして自己を磨きあげ、鍛えていったかというその足跡を、最も具体的に述べたものですから、抽象的な理論の書物と違って誰にもわかるし、また何人にもその心の養分となるわけです。(p.161)

☆偉人の伝記をたくさん読みたい。




●自分のやりたいことはすぐにやる。つまり自分が本当にしたいと思った事は、何物を投げ打ってもただちにそれをやる。たとえば本が読みたくなれば、たとえそれが真夜中でも、すぐに飛び起きて読む。
 どうもこの辺に、偉大なる人に共通した特徴があるようです。(p.162)

☆衝動的にやりたいことをどんどんやった方がうまくいくようだ。





【アクションプラン】
・偉人の伝記をたくさん読む。

・当代における第一流の人の本を読む。

・優先順位が一番高いものにとにかく手を付ける。そして8割を目標に一気にやってしまう。

・衝動的にやりたいことをどんどんやってみる。



【Amazonレビューより】




【この本が愛読書の有名人】




【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
日付が割り振られているので、今日の日付のところを読んで深く考えるのもよさそう。


 
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2018年10月07日

ブッダは実在しない

ブッダは実在しない (角川新書)
島田裕巳/著 (角川書店) 2015年
800円+税


【動機】
ブッダについて興味があったので読んでみた。



【所感】
世の中には暇な人がいるんだな・・・という感想。

暇な人の無駄話に付き合わされてしまったという感じ。




【概要】
釈迦誕生からその後の仏教の変遷をたどると、ブッダは実在の人物ではなく創り出された一つの観念だった。その観念から、人物としてのブッダが生み出されていった道筋を読み解いた日本初の画期的な「ブッダ伝」。(「BOOK」データベースより)


ブッダは実在しない (角川新書)

KADOKAWA/角川書店 (2015-11-10)
売り上げランキング: 413,101




【抜粋】
●現在の日本では、平安時代に生まれた天台宗と真言宗、鎌倉時代にはじまる浄土宗、浄土真宗、・・・(中略)・・・その開祖となった最澄、空海、法然、親鸞、・・・(中略)・・・は、一人としてブッダの教えを知らないまま、それぞれが勝手に教えを説いていたということになってしまう。(p.16)

☆うーん、このあたりを読んでた時は、ひょっとしたらめちゃめちゃおもしろい本かもと思って期待していたのだが・・・。






【アクションプラン】




【Amazonレビューより】





【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
おすすめはしない。


 
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2015年12月10日

齋藤孝の天才伝2 サン=テグジュペリ

サン=テグジュペリ―大切なことを忘れない「少年力」 (齋藤孝の天才伝)
齋藤孝/著 (大和書房) 2006年 
1,400円+税


【動機】
齋藤孝の天才伝1 ユング』 がおもしろかったので。


【所感】
齋藤孝氏が独自のツールを使ってサン=テグジュペリを切り込んでいく。

正直、最初は退屈だなぁと思いながら読んでいたのだが、齋藤孝氏の読ませる力によってぐいぐい引き込まれていった。



【概要】
斎藤孝が天才の秘密を読み解く人物伝シリーズ第2巻。「星の王子さま」を生んだ詩人のロマンティック人生! パイロットとして生きながら「人間にとってもっとも大切なこと」を追求し続けた誠実なる天才の秘密がわかる一冊。(「MARC」データベースより)







【抜粋】
●サン=テグジュペリがもし飛行士にならなかったら、文学者としてほとんど目が出なかったと思います。
 彼は飛行士であり、文学者であるという、いわば二足のわらじを履いています。といっても、ふつうにいわれるように二種類の職業を持ったという感じではありません。二足を一足として履きこなした点に、この人のオリジナリティがあります。(p.48-49)

☆仕事と小説家の二足のわらじというのがポイント。たしかに本を読むとこの人、本業は何をやってる人なのだろうと気になることがある。その職業でしか書けないことが必ずあるのだ。



●かつては、経験しなくても書けるほうが偉いという考えが根強かったと思います。しかし、現代においては、ノンフィクションやノンフィクション的な小説など、いろいろと実際の体験をした人の言葉のほうが力があり、尊重されるところがあります。(p.50)

☆小説が書けるような経験がもっとしたい!



●サン=テグジュペリは飛行士としては傑出した存在ではありませんでした。しかし、飛行士仲間にはギヨメなど素晴らしい友達がいました。
 彼は自分もその仲間に入れたことが嬉しくて仕方ないのです。自分のことは誇らなくとも、彼らのことを誇りたい、彼らのようなすばらしい人間と友人になれたことこそ自分の誇りである、という感じです。
 そして、彼らのパワーや経験を、自分が霊媒師のように文章にすることによって、彼らの世界を広く世に知らせるメッセンジャーとしての役割を果たしました。(p.66)

☆このような誇りに思いたくなるような友人を見つけたい。そしてそれを文章にしたい。そのためにはもっと友人のいいところを見なくてはならない。仲間に加わることで誇りに思うような人たちを見つけて仲間に入りたい。



●離れているのに通じ合うような関係性に、サン=テグジュペリは非常に魅力を感じています。それはニーチェがめざしたところと共通します。べたつかないで、しかもお互いの友情がしっかりと確立している関係です。
 ニーチェはワーグナーとの友情について「星の友情」と名づけています。
(中略)
 サン=テグジュペリはニーチェを愛読していて、大きな影響を受けています。だから、彼は友情といっても、馴れ合って群れてしまうようなことは嫌いなのです。(p.67)

☆ニーチェの本も読んでみたい。



●『星の王子さま』 が人々に根源的に訴えるのは、そこにロマンがあるだけではなく、モラルが秘められているからです。だれでも本当はモラルというものを必要としています。
 ただ、一般にモラルにあふれたものは平凡になりがちですが、この作品にはオリジナリティがあります。それはサン=テグジュペリがこの作品に、自分の全人生をそそぎ込んでいるからです。(p.82)

☆『星の王子さま』 のような童話が書きたい。そのためにはもっといろんな経験がしたい。小説もたくさん読んでおきたい。



それより僕のネクタイを直しておくれ。君の小さなハンカチをおくれ。そこに僕は 『星の王子さま』 の続きを書く。物語の終わりに、王子さまはそのハンカチを王女さまにあげるんだ。君はもう棘のあるバラじゃなくなるだろう。いつまでも王子さまを待っている、夢の王女さまになるんだ」(p.113)

☆なんと愛のある別れ方なのだろうか。すばらしい。



●さて、オリジナル版が出たということで凝りもせずにまた買ってみました。今回は、これは失われたもののお話なのだと思いました。何かを失った人が、自分の中にまだ生きている「それ」のことをずうっと考えているのです。(p.120-121、吉野朔美「ユリイカ」2000年7月号/青土社より抜粋)

☆何度か読むうちに「あっこれは○○について書かれたものなのだ」と気付くような物語が書きたい。




【アクションプラン】
・仕事と小説家の二足のわらじ

・誇りに思いたくなるような友人を見つけたい。そしてそれを文章にしたい。そのためにはもっと友人のいいところを見なくてはならない。仲間に加わることで誇りに思うような人たちを見つけて仲間に入りたい。

・ニーチェ 『ツァラトゥストラはこう言った』 を読んでみたい。

・『星の王子さま』 のような童話が書きたい。




【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
星の王子さま』 が好きな人に。

 
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2015年10月07日

サバイバル宗教論

サバイバル宗教論 (文春新書)
佐藤 優
文藝春秋
売り上げランキング: 148,139


サバイバル宗教論
佐藤 優/著 (文藝春秋) 2014年
800円+税



【概要】
目に見える政治や経済の動きを追うだけでは、世界は分からない。民族や国家の原動力となり、実際に世界を動かしているのは、しばしば目に見えない宗教だ。宗教を知ることは単なる教養のためではない。今後の世界を生き抜くために必須の智慧だ。禅宗寺院の最高峰、京都・相国寺で行った特別講義の全4回テキスト!(「BOOK」データベースより)

臨済宗相国寺派の僧侶を対象に行った講義を本にしたもの。



【動機】
常識として知っておきたい世界の三大宗教』 を読んで宗教に興味がわいたので。

キリスト教とイスラム教の対立も本格的になってるし、今、世界を動かしているのは宗教かもしれないということで。





【抜粋】
●私の母はキリスト教徒で、沖縄(久米島)の出身なんです。父は東京の出身ですが、ルーツは福島で、実はキリスト教徒ではありません。(p.15)

☆佐藤さんは沖縄の人だったのか。知らなかった。



●キリスト教というのは浄土真宗みたいなもので、絶対他力におすがりして、それで救われるという話だ」というのです。実は、私の父の祖母は福島県三春の臨済宗妙心寺派の寺の娘でした。 (中略) やはり自分にとって救いというのは自力本願で行くべきだという思いがあって、他力本願とは考え方が違う。(p.23-24)

☆浄土真宗と臨済宗は他力本願と自力本願の違いがある。キリスト教もどちらかといえば他力本願なのか。



●一方で、北朝鮮の核開発やミサイル開発は新聞でも報道されていますが、北朝鮮はもう一つ世界に冠たる地下壕の技術を持っています。 (中略) 北朝鮮は、イラン、シリア、リビアなどに独裁者が居住できる地下の快適な住宅や、地下につくられた核開発工場の施設などを供与しているのです。これが大きな外貨収入になっています。(p.54)

☆北朝鮮にそんな技術があるなんて知らなかった。アメリカといえども、100メートル以上の地下にある工場を破壊することはできない。



●ところが、同じ朝日新聞東京本社の中に、「ニューヨーク・タイムズ」の日本支局があります。この新聞の国際版、「インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ」(旧「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」)は東京でも刷られています。この新聞を見ると、全然つくりが違う。ですから、私はこの新聞を毎朝一番に見るんです。そうすると、東京で刷られているものであっても、ニュースの扱い、比重が全然違います。日本の新聞記事で圧倒的に少ないのが中東に関する情報です。(p.57)

☆この前見かけたからちょっと読んでみたい。



●アラブの春を「フェイスブック革命」というのは間違っています。フェイスブックを読んでいる層は、いわゆる市民層で、識字率が高く、新聞をきちんと読める一握りの層なんです。フェイスブックだけでは大きな運動にはなりません。(p.67)

☆そういえばマスコミがさかんにフェイスブック、SNSで革命が起きたと報じていたけど、間違いだったのか。
アルジャジーラやアルアラビーアといった衛星放送が重要な役割を担っていた。


●四つ目に、ハンバリという法学派があります。この法学派から、イスラーム原理主義やテロ運動の9割5分が出てきます。(p.73)

☆トルコ、インドネシア、エジプトなどもイスラム教なのにあまり過激なイメージがないのはそういう理由だったのか。

つまり、スンニ派は4つの学派があって、その中でもハンバリという法学派だけが特に過激だということだ。


って書いた3日後の10/10にトルコでトルコ史上最悪といわれる自爆テロ事件が起きた。
すごい偶然だなぁ。


自爆テロ、死者95人に トルコ、爆弾に金属玉
http://www.nikkei.com/article/DGXLAS0040001_R11C15A0I00000/
(2015/10/11 8:23 日経新聞)

 トルコ首相府は10日、首都アンカラで起きた自爆テロとみられる爆発による死者は95人、負傷者は246人に達したと発表した。重体の負傷者がいるため、死者は増える可能性がある。治安当局者はTNT火薬の爆弾が使われ、殺傷力を高めるために、金属玉が詰められていたと明らかにした。アナトリア通信が報じた。
(中略)
 NTVは金属玉が使われた点などから「7月20日に南東部スルチで起きた自爆テロと酷似している」と伝えた。政府当局は、スルチのテロには過激派組織「イスラム国」が関与した可能性が高いとみている。

 ダウトオール首相は10日の記者会見で、今回の実行犯として過激派組織「イスラム国」(IS)か、政府と衝突が続く非合法武装組織クルド労働者党(PKK)か、極左組織の関与が想定されるとの見方を示している。





●サウジアラビアというのは、「サウード家のアラビア」という意味で、要するに、家産国家です。(p.77)

☆20年ぐらい前までは国家予算とサウード家の家計の区別も無かったらしい。



●私自身のバックボーンもカルバン派です。日本でいうと、戦前の日本基督教会(長老派)の系統なんです。(p.79)

☆カルバン派というと先進国のイメージ。



●アメリカのプリンストン進学校というと、カルバン派です。シカゴ神学校は会衆派で、同志社の系統と一緒です。関西学院大学はメゾジスト派。青山学院大学もメゾジスト派。明治学院大学はカルバン派(長老派)、このように分かれていて、お互いの交流はあまりありません。(p.79)

☆こういうの全然知らなかったなぁ。


●こういうアメリカの宗教的な考え方は、日本にも影響を与えています。それは何かというと、超越性に対する感覚です。要するに内在的超越性なんです。たとえば最近、新自由主義の流れでスマイルズ(英国の医者・作家)の 『自助論』 が注目されました。これは 『西国立志編』 という題で明治時代に訳されていますが、今普及しているスマイルズの 『自助論』 は抄訳です。アメリカ型の抄訳で、要するにユニテリアン的な感覚で理解されたものになっているんです。自らの努力によって、手の届かないところにも届く力が備わってくるという考え方。(p.81-82)

☆すごい偶然だなぁ。たまたま昨日 『自助論』 の記事をアップしたばかりだ。こうやって知識が繋がっていくからおもしろい。




●最近読んだ中で非常にすぐれていると思う本がありました。 『週刊文春』(2012年4月12日号) に書評を書いたのですが、ワシーリー・グロスマンという人の 『人生と運命』 (みすず書房)という本です。(p.92)

☆全3巻、分厚くて難しそうな本だけど時間があれば読んでみたい。
当時のソ連で刊行が認められなかった本である。



●ロシアの長編小説のおもしろさは、この多声的な構成にあります。1つの小説をいくつもの物語として読むことができるんです。ドストエフスキーに関して、このことを強調して読み解きをしたのがバフチンでありますし、日本では亀山郁夫さんです。 (中略) トルストイもやはり構成は多声的です。(p.94)

☆ちょっと調べてみたら、亀山訳は賛否両論だった。
ちなみに私の手もとにあるのは工藤訳である。



●19世紀の終わり、ロシアにニコライ・フョードロフという謎の思想かがいました。本職は図書館のカード係でした。 (中略) なぜ図書館のカード係になったかというと、図書館にいるといろんな本が読めるからです。それで古今東西の古典に通じたのです。そして結婚もしないで、寝袋をもって図書館の中に住んで、お給料は若い学生たちにみんな配ってしまう。ところが大変が哲学者なので、トルストイやドストエフスキーが、このフョードロフのところへ訪ねていって教えを請うのです。(p.154)

☆なんかこういう生活憧れるなぁ。

ちなみに、このフョードロフという人が、科学が発展すれば人間を生き返らせることができる、万人を復活させれば地球の土地や酸素では足りなくなるからほかの惑星に人間を運ばないといけなくなると説いた。こうしてミサイルという発想が生まれたそうだ。



●今の憲法が押しつけ憲法だとするならば、大日本帝国憲法も押しつけ憲法です。成文憲法を持っていない国には関税自主権を与えない、治外法権を撤廃しないというのが、列強、帝国主義国の立場で、日本は嫌々憲法をつくらなければならなかったからです。(p.160)

☆そういえば、今の憲法が押しつけ憲法だとはよく言われるが、大日本帝国憲法も押しつけ憲法だったとはあまり語られることがなかったな。



●才能が一番早く開花するのは音楽で、その次に美術、その次に数学ですが、すぐれた数学者というのは中学生ぐらいで才能が出てきます。数学の証明をするにしても、理屈を積み重ねていって証明するわけではなく、最初に結論が見えていて、こういうふうにすれば証明できると理屈を後から組み立てるのが、数学者の特徴です。ですから、理学部に行って数学をやる人と、工学部で工学の観点から数学をやる人は、数学的なアプローチが全然違います。(p.161)

☆最近、天才少年とかで小学生なのに高校の数学がスラスラ解けるという人がいるけど、こういう人がすぐれた数学者になるんだろうな。
理学部と工学部で数学的なアプローチが全然違うというのもおもしろい。



●ロシアのユーラシア空間には、スラヴ正教系の人たちだけでなく、トルコ、ペルシャ系のイスラーム教徒やモンゴル系の仏教徒たちもいます。 (中略) イスラーム教とキリスト教の戦いというのはありません。(p.170)

☆ロシアは多民族・他宗教国家。ただし、サウジアラビアのワッハーブ派(アルカイダなど)など外来の宗教に対しては抵抗感が強いらしい。



●日本でも首相公選制を言い始めていますし、橋下徹さんが関西、特に大阪であれだけの人気を得ているということは、橋下さんが日本の王になろうとしているという流れの表れなのかもしれません。裏返すと、橋下さんの動きは、これから必ず日本の右派とぶつかります。なぜ日本で公選制が実現しないのか。これも我々の目に見えない憲法とどこかで関係していて、必ず天皇とぶつかることになります。公選制で直接国民から選ばれることになると、政治権力だけでなく権威もおびることになるからです。世界の歴史を見ても、国家の長を直接選挙で選ぶようになると、王政はなくなる傾向にあります。(p.171-172)

☆橋下さんがつぶされた理由がこの辺にあるのかもしれない。



●1868年に明治維新があり、1872年に琉球王国が琉球藩に再編されその琉球藩が廃止されて沖縄県になるのは1879年ですが、そのときにも、激しい抵抗運動は起きていません。なぜでしょうか。 『易経』、あるいは孟子が教えるところの易姓革命思想が、沖縄にはそのまま入っているからです。天の意思が変わり、天に見放された権力者には従う必要はないという発想です。(p.183-184)

☆易姓革命思想って孟子だったのか。
易姓革命思想が沖縄にあるということは、つまり、もし中国に沖縄を取られたら、沖縄はたいした抵抗もせずに中国に従ってしまうということか。



●日本の場合は、易姓革命思想をもつ人たちは比叡山にいました。たとえば天台座主で 『愚管抄』 を書いた慈円です。彼は百王説を唱えています。今の朝廷は84代なので、あと16代で百王になるから、日本も王朝交代があると言いました。(p.184)

☆そんな説があったなんて知らなかったなぁ。



●ノルウェーは豊かで、短時間労働も実現していますが、なぜでしょうか。人口わずか500万人しかいませんが、イギリスとの間で北海油田の権利を半分持っているからです。要するに産油国なんです。そのオイルマネーで食べているのがノルウェーです。(p.192)

☆福祉国家というイメージのあるノルウェーだけど、その源泉はオイルマネー。
日本もただ福祉国家に憧れて消費税を増税したりするのではなくこういうところにも目を向けないといけない。




●ロシアの共産党というのは強いです。そしてこれは、マルクス主義とはほとんど関係がありません。
 ソ連の共産党は、結構早い時期にマルクス主義の影響から離脱しています。(p.207)

☆では何主義かというと、ユーラシア主義というものらしい。



●独身制にしておかないと子供に権力を継承させることになり、財産や権力というものが特定の門閥に集まることになります。それを排除しないといけないから独身制にするわけです。(p.226)

☆カトリックが独身制の理由。

中国の宦官もそういうことだったのか。

あるいはアドバイザーに外国人をつける。徳川家康のアドバイザーはウィリアム・アダムスだった。そうやって権力の腐敗を防ぐ。

オスマン帝国は王子たちを競わせて、後継となる王子以外は全員殺していた。この制度が廃止されたらオスマン帝国は弱くなったそうだ。



●実は高福祉高負担の国家というのは、人口1000万を超えると所にはありません。300万人であるとか400万人であるとか、多くても600万人ぐらい。それは、いわば村の延長線上にあります。お互いに何をやっているかがわかる社会なんです。(p.231-232)

☆そう言う意味では、日本は1億人を超えているから福祉国家は難しい。またスウェーデンのような高福祉国は警察国家、大変な監視国家でもある。だからこそ北朝鮮の人でもビザなしで自由に入国できる。



●ロシアでは、宗教は自由であり、異端だからということで取り締まったりすることはない、開発できていない土地がたくさんあるから、そこを耕して、農民として年貢を納めてくれればいい、というわけです。それで移住したドイツ人たちが今も結構住んでいます。(p.237)

☆世界一広いロシアならではのお国事情。



●フランシス・ウィーンは「将来資本家になる見習い資本家を想定して、マルクスの 『資本論』 は書かれている」といっています。(p.243)

☆よく資本主義を批判するために書かれたというけど、逆に資本家になるために(つまり搾取する側になれという意味で)書かれたのだとしたらおもしろい。



●竹中さんは、郵政民営化は必要ないと考えていました。ところが小泉さんが「やる」と言った。それで困りました。必要ないのにどうしてやるんだと。それで田原総一朗さんに相談したんです。(p.251)

☆竹中さんは郵政民営化の旗頭かと思ってた。



●モンテスキューの 『法の精神』 という本があります。岩波文庫で三巻(上・中・下巻)あるのですが、私はこれまで「この本を読んだことがある」という人に出会ったことがありません。私は苦労して全部読みました。重要なのは下巻です。司法、立法、行政の三つの権力の分離によって民主政治を担保するという三権分立の思想は、小学校、中学校、高校の教科書で学びますが、それは、後からモンテスキューをそう解釈した人たちの説明にすぎず、モンテスキューの 『法の精神』 にはそうは書かれていません。(p.254)

☆三権分立って民主政治の基本なのに、それすらも当時の人たちにとって都合のよい解釈だったのか。
モンテスキューは、ギルドや教会などの中間団体が国家と個人の間にいくつもあって民主主義を担保しているとした。
そういう中間団体があれば、政府を小さくしても大丈夫だと考えた。




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
宗教を手掛かりにして世の中を読み解きたい時に。

 
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2015年09月14日

常識として知っておきたい世界の三大宗教



常識として知っておきたい世界の三大宗教
歴史の謎を探る会/編集 (河出書房新社) 2005年
514円+税



【概要】
いかに誕生し、どう広まったか? どんな教えなのか…。現代人としてこれだけは知っておきたい、三大宗教それぞれの重要ポイントが、みるみるわかる本。(「BOOK」データベースより)

副題は、歴史、神、教義……その違いが手にとるようにわかる本。



【動機】
池上彰の経済教室を見て宗教に興味を持った。

今こそ一気に読んでしまいたい、と思って、
寝る前に少しずつ7か月くらいかけて読んだ。




【所感】
コンパクトにまとまっていて、三大宗教(仏教、キリスト教、イスラム教)のことがかなりよく分かった。



【抜粋】
● 『経集』 はブッダと弟子たちの会話でつづられた1149の教えが記され、もっともブッダの言葉に近いといわれている。この 『経集』 は、岩波文庫から、 『ブッダのことば(中村元訳)』 というタイトルで出版されている。(p.49)

☆持ってるので、読んでみたい。



● 『般若心経』 は、昔から厄よけのお経として信仰されてきた。(p.50)

☆日本で最も有名なお経。厄よけのお経なのか。三蔵法師が魔物を撃退するために唱えたことでも有名らしい。



●福音書は、イエス自身が語ったことを記録したもの(p.61)

☆福音書ってよく聞くけど、そういうことだったのか。



●親鸞は、平安時代に権勢をふるった藤原氏一族の日野氏の家に生まれた。9歳で比叡山に入って修行をつんだが、いくら修行をしても、生や死についての疑問は解決されない。そこで、29歳のとき、京都六角堂にこもり、救世観音に救いを求めたところ、95日目にお告げを受けたという。そのお告げは、浄土宗を開いた法然に師事することだった。(p.211-212)

☆親鸞は最初から法然に弟子入りしたわけじゃなく、いろんなところで修業した結果たどりついたのか。

ちなみに日野には誕生院もあり、親鸞ゆかりの地とされる。






【アクションプラン】
・次は、佐藤優 『サバイバル宗教論』 を読みたい。 →読了(151007)




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
宗教の入門書として。

 
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2015年07月13日

水木しげるのあの世の事典

あの世の事典 (ちくま文庫)
水木 しげる
筑摩書房
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あの世の事典 (ちくま文庫)
水木しげる/著 (筑摩書房) 1989年 (単行本は1983年)




【概要】
明日訪れるかもしれない“死の世界”。あの世で道に迷ったら、どうしよう!―戦火に追われ、恐怖にかられて考えめぐらした暗い時代。それにしても、世界の人々は“あの世”をどんな風に考えているのだろうか―古代バビロニア人の考える“あの世”、インド人の考える“あの世”、インド人の思い描いた“あの世”、アフリカの、チベットの、マレーシアの…。古今東西の“あの世”をイラストでつづる、水木しげる版「霊界めぐり」。地獄のような戦争体験から始まった“あの世”の“渉猟”によって、奇しくも生みおとされた“あの世エンサイクロペディア”。(「BOOK」データベースより)


水木しげるのあの世の事典
水木 しげる
東京堂出版
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1983年に刊行された 『水木しげるのあの世の事典』 の文庫化。



【動機】
水木サンの本を乱読中。



【所感】
いろんな国の死後の世界がまとめられている。

あの世とか死後の世界とかはあまり信じてないので
そんなに興味は持てなかった。

ちなみに読んだのはちくま文庫ではなく講談社+α文庫。



【抜粋】
●日本の仏教における死後の世界というのは一般に源信の 『往生要集』 (985年成立)が手本になっているようで、これを絵にしたものが日本中の多くの寺にかけてあったものだ。(p.144)

☆日本人の地獄とかのイメージのもとになった書物がこれ。



●畜生道は、この世で目的を達することができないまま非業の死をとげた者や、あるいは、うらみを後世の者に対して訴えようとして死んだ者が落ちる世界だが、動物に生まれかわると信じられている。(p.172-173)

☆目的を達することができないまま非業の死をとげたら、畜生道に落ちて動物に生まれ変わるのか。大変だ。何としてでも目的を達成させないといけない。



●黄泉の国の場所は出雲(今の島根県)だといわれ、また、夜見島だともいわれるようだが、夜見島はいまでは陸とつながって、夜見が浜という半島になってしまっている、ぼくはどうしたわけかそこで生まれた。(p.197)

☆水木サンは黄泉の国で生まれたのか。道理で霊感が特別強いわけだ。




【アクションプラン】
・生きている間に目的を達成する!



【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
いろんな国の死後の世界が知りたいというときに。

 
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2014年02月06日

術語集―気になることば

術語集―気になることば (岩波新書)
中村 雄二郎
岩波書店
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術語集―気になることば (岩波新書)
中村雄二郎/著 (岩波書店) 1984年



【概要】
現実や世界を読み解いていくためのキー・ワード = 術語。現在の〈知の組みかえ〉の時代にあって、著者は、記号、コスモロジー、パラダイム等、さまざまな知の領域で使われている代表的な四〇の術語と関連語について、概念の明晰化を試みながらそれを表現の場で生かそうとする。現代思想の本質が把握できる、〈気になることば〉の私家版辞典。(「BOOK」データベースより)


1編につき5ページずつ、40編掲載されている。
用語集らしく、あいうえお順に並んでいる。



【動機】
出口先生の本を読んで。(『考える力をつける本』)


【所感】
寝る前に少しずつ読んでいった。

けっこう退屈。

高校の時に読んだことがある気もするがやっぱり難しい。

一度読んで終わりという本ではない。



【抜粋】
●共通感覚と浅からぬ関係のあるもう一つの人間の働きに共感覚(シニスティジア)というのがある。これは音楽を聞くと色が見えるというような現象であり、たとえば宮沢賢治のなかにも、音から色彩あるいは光を感受するなど共感覚現象と見なされるものが少なくない。(p.85)

☆よく音楽を聴くと色が見えるという人がいるが、共感覚というのか。




【アクションプラン】
・続いて、『術語集〈2〉』 を読む。

・日常生活で、類似のキーワードにぶつかったときはまたひもときたい。

・手もとに置いておき、ぱらぱらと眺めて脳を活性化させたい。
知らず知らずのうちにいつか自分の中に取り込めるかも。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
私は最初から少しずつ読んでいったが、
あいうえお順なので好きな項目や気になる項目から読んでいけばいいと思う。

一度読んで終わりという本ではないので何度も読んで身体に馴染ませたい。

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2010年10月26日

ソクラテスの弁明・クリトン

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

ソクラテスの弁明・クリトン
プラトン(久保勉/訳)
岩波文庫 1964年


「アテナイ人諸君」という呼びかけが何度も出てくるので、
すっかり耳に馴染んでます。

「裁判官諸君」と言わなかったのは、
君たちを裁判官(陪審員)とは認めないという意思の表れだとか。

ちなみにアテナイとは、現在のアテネ。


哲学者といえば
真っ先に思い浮かぶのがソクラテス。
問答法を駆使してソフィストの無知をあばいたことで有名です。
それで恨みを買って死刑になってしまったわけですが。

法廷で力強く弁明するソクラテスを描いた「ソクラテスの弁明」と、脱獄を勧める老友クリトンとの対話「クリトン」。
クリトンとの対話では、議論で打ち負かすこと=自身の死刑を肯定することに繋がるのでちょっと虚しい。
最終的に死に向かっていく(死を肯定化している)ので何度も読みたいとは思わない。

弁明術も、言ってることは正論だが、結果的には周りを不快にさせて(裁判官の反感を買って)死刑になってしまったので失敗だといえるかもしれない。

(もちろん、ソクラテス自身は死刑になっても自分の正しい道を行ければいいと思っているので、失敗とは思ってないでしょうが)


「私を死刑にすると、市民の不利益になる」という議論の展開のさせ方は、今でもよく使われますね。
「私をクビにすると、会社にとって不利益ですよ」みたいな感じで。
でも、会社はその人がいなくても何事も無かったように回っていく(ように見える)。
結局は、自己満足なのかもしれません。

というのは、後でその人がいない状況が語られることがあまりないからかな。
三国志とかだと、「あー、彼が生きていたら・・・」と苦悩するシーンが何度も出てくるので、そのたびに彼の存在感が高まりますが。


大衆に認められずとも自分が正しいと思うことをしたい、
自分の命を犠牲にしてでも信念を貫き通したいという人は
何度も読みたくなるかもしれません。
それ以外の人でも、一度は読んでおいた方がいいかも。

「ソクラテスに脱獄を決意させる説得術」みたいな本があれば
ベストセラーになりそうですね。今風にタイトルを付ければ、
「ああいえばこういうソクラテスに脱獄を決意させた奇跡の説得術」

さしずめ、副題は「クリトンでは荷が重い」でしょうか。
もっとも、クリトンは一人じゃなかったようですが。


評価:★★☆☆☆


■参考記事
ソクラテスの弁明 - ギリシア哲学への招待状
http://philos.fc2web.com/socrates/apology.html

クリトン - ギリシア哲学への招待状
http://philos.fc2web.com/socrates/crito.html
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