2019年06月19日

スティグリッツ 入門経済学 第2版

スティグリッツ 入門経済学
スティグリッツ/著 (東洋経済新報社) 1999年 (読んだのは第2版、最新版は第4版)
3,300円+税


【動機】
経済学の教科書として。



【所感】
2016年11月7日から少しずつ読んで、2年以上かかってやっと読み終えた。




【概要】
世界的に経済入門書の決定版として定評を確立した原著の第2版。日本の読者のために4章分が追加執筆され内容充実。問題の解答、要約などをインターネットで公開。(Amazonより)


世界的に経済入門書の決定版として定評を確立した原著の第2版。日本の読者のために4章分を追加執筆
学問としての経済学が現実の経済状況をうまく説明できないという「経済学の無力化」がいわれて久しいが,「グローバル資本主義の危機」といわれる経済の混迷状況で,近代経済学に対する疑問はますます深まっているようにみえる。そのなかで,本書は経済学の進歩と世界経済の大きな変化を踏まえ,近代経済学の原理をやさしく解説する経済学入門の教科書だ。

米プリンストン大やスタンフォード大での初心者に対する経済学の授業内容をベースにし,「ポール・サムエルソンが半世紀以上前に執筆した『経済学』以来の教科書決定版」との名声を得た初版から5年弱後の97年に刊行されたこの第2版は,90年代の米国経済の復調と日本のバブル経済の崩壊,アジアの高成長とその失速などの経済問題と,それに対応するための政策にも言及する。著者は米スタンフォード大教授だが,クリントン政権発足と同時に大統領経済諮問委(CEA)委員となり,同委員長から世銀の上級副総裁兼チーフエコノミストも務めた。 (ブックレビュー社)
(Copyrightc2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
-- ブックレビュー社







【抜粋】
●日本の1998年の景気後退を引き起こした一つの要因は、1997年の消費税の引き上げにあった。(p.395)

☆平成不況と言われて久しいが、その不況の原因がはっきりと書かれていた。

1997年の消費税の引き上げである。

橋本龍太郎首相の名は不況を招いた首相として永遠に残るであろう。




●消費税を一時的に減税したならば、それはあたかも消費財の一時的なバーゲンセールのようなものである。(p.398)

☆消費税の唯一のメリットとしてはこれが挙げられる。

景気が悪化するのが明白なので消費税増税には反対だったが、これを読んでそういう面もあるのかと納得した。

つまり、消費税を10%に上げておけば、

もし今後景気が悪くなった時に、いついつまで消費税を0%にしますよと言えば、

一時的に景気を刺激することが出来るのである。


財源とか何に使うかとかは実際はどうでもよくて(うすうすみんな気づいているがどこから持ってきてもお金はお金なので)、

このバーゲンセールをいつでも自在に行えるようになるメリットが大きい。



やっぱりこういう本質的なことは

日本人の経済学者だといろんなところに忖度してなかなか言えないものだ。




【アクションプラン】
・問題の解答、要約などをインターネットで公開しているそうなので、見てみよう。

・続いて、ミクロ経済学に入ろう。



【Amazonレビューより】
・5つ星のうち5.0 ノーベル賞受賞学者が贈る最良の経済解説 2005年2月25日
経済学に限った事ではないのだが、一般に大学の教科書は日本の著者よりも米国の先生の書いたものが、明快でわかり易い。これは米国では教授職が常に、研究と教育の成果を評価されて、成果がなければ解雇という市場原理が働いている事と、1つの事柄を体系だって文章で説明する能力の差異があるからと思われる。
本書は世界銀行副総裁、クリントン政権の経済諮問委員を歴任し、ノーベル賞受賞の理論と実務で最高峰の経済学者スティグリッツ氏による、経済学の入門の教科書である。文章は平易、明快で用語の説明だけに始終せず、経済学を学ぶという事の意味が思想として伝わってくる名著である。
レビュアーは一般読者として読んだ。500ページの大書であるが、一般書と変わりなく、かつ大きな知的充実感の得る事ができた。
次のような方々にぜひ一読をお薦めしたい。
高校生:経済学部を選ぼうか悩んでいる
経済学部生:受験塾の講義はよく理解できたが、大学の授業はわかりにくい、 教科書が悪いのか、自分の能力のせいか疑問に思っている。
職活の学生さん:経済専攻ではないが希望する会社にはいるため、スキルアップをしておきたい
サラリーマン:これまで実務の担当とマネージメントだけやっていれば良かったが、事業拡大とか売上げを伸ばす事を考えなくてはならなくなった。ビジネス書を読んでいるが、参考になるものが少ない。
本書は教科書であるが、新書として、広く、一般読者向けに出版を望みたい。(kaz0775さん)





【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
経済学を初歩から学びたいときに。


posted by macky at 19:05 | Comment(0) | 経済学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月29日

経済学の考え方

経済学の考え方 (岩波新書)
宇沢弘文/著 (岩波書店) 1989年
530円+税


【動機】
八木紀一郎 『経済思想』 で紹介されていた。

経済学史をひと通り勉強したい。



【所感】
前半はおもしろかったけど、終盤はやけに難しかった。



【概要】
経済学とはなにか、経済学の考え方とはどういうものか―日本を代表する経済学者が自らの研究体験を顧みながら、柔軟な精神と熱い心情をもって、平易明快に語る。アダム・スミス以来の経済学のさまざまな立場を現代に至るまで骨太いタッチで把え、今後の展望をも与える本書は、経済学のあるべき姿を考えるために格好の書物と言えよう。(「BOOK」データベースより)

経済学の考え方 (岩波新書)
宇沢 弘文
岩波書店
売り上げランキング: 60,605




【抜粋】
●経済学はまた、すぐれて実践的な面を持つ。経済学者がなにゆえ、経済学に関心をもち、経済学の研究を一生の仕事にしようと決意するのかというと、貧困と分配の問題にその原点をもつことが多い。(p.7)

☆貧困に苦しむ人々に対する人間的な関わりから経済学に志し、貧困をなくすためにどのような方策がありうるのかということを模索することが経済学者に求められている。





【アクションプラン】




【Amazonレビューより】
・5つ星のうち5.0 経済学の頭脳であり良心 2017年6月10日
数学科を出た著者が経済を学び、その視点から経済学史を見通しています。
社会にとって何を大事にするべきかという立場が先にあって経済をみるというよりも、
論理的に思考していけば、新古典派はここがおかしいよね、ケインズはここがおかしいよねと鋭く批判していきます
さすが数学科卒(変人奇人天才が多いですが)。
そのうえで、人の幸福を考えたときに、経済学が進んでいる方向について警鐘を鳴らします。(レイさん)


・5つ星のうち5.0 経済を学問としてどのように捉えるかを知るきっかけになる。 2015年1月29日
日常の経済には関心があるが、経済を学問として学んだことがない門外漢である私にとって絶好の入門書となった。
専門用語は、正確に理解できないが、経済を学問として取り組む場合、前提が最も大切であることをこの本から学びました。
新古典派、ケインズ派、計量経済学など、理論と現実が乖離する根源は、現実(つまり、社会やその背景になるその時代の人間の価値観)
を的確に捉えなければ現実を反映した経済学にはなりえないということを知りました。(よし君さん)




【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
経済学史をひと通り学びたいときに。

経済学に興味を持った中高生におすすめ。





ここまで、全613件中
★★★★★ 6(1.0%)
★★★★☆ 198(32.3%)
★★★☆☆ 256(41.8%)
★★☆☆☆ 97(15.8%)
★☆☆☆☆ 10(1.6%)


posted by macky at 23:56 | Comment(0) | 経済学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月22日

大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる

大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる
井堀利宏/著 (中経出版)2015年
1,500円+税


【動機】
本屋で立ち読みしてて興味を持った。

経済学部を卒業したけど漏れてる知識はないか?



【所感】
コンパクトすぎて逆にわかりにくい。

一通り学んだ人がチェックに使うにはいいかも。

井堀さんってどこかで聞いたことがあると思ったら、 『入門ミクロ経済学』 の著者だ。



【概要】
東大で20年間教えてきたミクロ・マクロ経済学を1冊に凝縮!需要曲線からケインズ経済学ゲーム理論まで。1日30分、20項目をおさえるだけ!(「BOOK」データベースより)


大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる
井堀 利宏
KADOKAWA/中経出版 (2015-04-12)
売り上げランキング: 11,224




【抜粋】





【アクションプラン】




【Amazonレビューより】
・全く学べません!おすすめしません!おすすめはレビューを見て! 2016年5月17日
私は経済学は一通り学んで理解しています。その上でもっと知識を正確にしようと思い復習のつもりで買いました。
数十ページ読んでいるときは良かったのですが段々「これ説明不足すぎて知ってる人以外誰も分からないでしょ?」と思い出し、
そこから段々「あぁこの本読んでるだけ無駄だ」と思い半分読んで止めました。
正直ここまでの本はあまり出会いません。名前に釣られないように気をつけてくださいと言いたくなります。(正直な気持ちです。
全く勉強になりませんし初めて学ぶ方なら尚更役にたちません。経済学知ってる方も復習になりませんのでお勧めできません。
批判ばかりだと全然みなさんのためになりませんのでおすすめの本を書いておきます。
有斐閣のミクロ経済学の第一歩、マクロ経済学の第一歩です。この本は理解しやすく読みやすい本で隠れた名本だと思っています。
是非手に取ってみてください。
参考になりましたら「はい」を押していただけると幸いです。(スタイリッシュレビュアーさん)

☆ほぼ同じ感想。


・面白みはない 2015年11月10日
電子書籍で安かったので購入しました。
簡単に読めるのは読めるのですが、面白みには欠けると思います。内容が無機質な感じです。
そういう類の読み物ではないとは思いますが、経済学の面白みはあまり伝わってこない感じ。(Amazon Customerさん)

☆そうそう、経済学のおもしろさを削ぎ落とした感じの本。


・初めての人は数ページで挫折すると予想 2015年12月12日
少し経済学を学んだことがあり、久しぶりに思い出してみようと、この本を手に取りました。
経済学を勉強したことのない人がこの本を読んでも正直分からないのでは…と感じました。
グラフ、大事なところが不正確だったりしますよね?53ページとか?
このくらいの水準の本でも、「10時間で学べる」という甘い言葉と大々的な広告で売れちゃうんでしょうね。(Amazon カスタマーさん)

☆まさにタイトルで売ろうとした本。


・普通の入門書を読んだほうがいい 2016年12月1日
経済学部出身なので復習のつもりで買ってみましたが全然ダメでした。
序盤こそ大変丁寧に解説され、良書かと思ったのですが途中からかみ砕いて説明するのを放棄したかのような適当かつ不親切な内容となり、結局は学部時代のテキストを読み直して補完するよりありませんでした。

重要な部分の解説を雑に纏めたりすっ飛ばしていきなりグラフを持ってきていたりするので、経済学を一度も学んだことのない人にとってはなんのこっちゃわかるはずがないと思います。結局は別にテキストを読まなければちゃんと理解することは出来ないので、それなら最初からそっちを読んだほうが賢明でしょう。

また、このタイトルにつられて購入してしまったのですが流石に「大学4年間の〜」というのはタイトルに偽りアリです。
この本の範囲ではマクロ経済とミクロ経済の基本的な部分しか含まれていないので、せいぜい学部2年までの履修範囲程度でしょう。(Amazon カスタマーさん)


☆たしかに、大学2年間の〜の方が、内容にあってるが、2年の〜というと短大かと思ってしまうかも。


・これはヒドイ! 2017年1月17日
内容が間違っている。

例えば、国際貿易の利益を説明する際にリカードゥの比較生産費説を紹介しているのだが、その内容が間違っている! 説明されているのは絶対優位に基づくものであり、例えば、「A国はB国よりもX財の生産が得意」といった説明がなされているのだが、リカードゥが説いたのはたとえA国がB国よりもX財の生産においてもY財の生産においても絶対水準としての生産性が低くても、それでも貿易によって利益が得られるということだ。比較生産費説は、国際貿易を論ずる上で基本中の基本であり、それすら間違って説明している以上、他は推して知るべしというところだろう。

実際、税率と税収の関係について、サプライサイダーのラッファー・カーブが堂々と描かれているのには呆れ果てた。レーガン政権が大規模減税の根拠としたラッファー・カーブはサプライサイダーによって唱えられたものだが、当時から「ラッファブル・カーブ(バカバカしくて笑える曲線)」と呼ばれたぐらいの実証的な裏付けを欠いた思い付きに過ぎない。税収のピークが1つしかないのかもわからないし、仮にピークが1つだとしてもいまの税率が税収を最大にする水準よりも高いのか低いのかすら示せず、全く役に立たないガラクタである。

井堀先生ご本人が執筆されたのか、無名のライターが書いて井堀先生が名前だけ貸したのかはわからないが、あまりにもヒドイ。帯には「20万部のベストセラー」とあったが、こんな間違った内容の本が20万部も売れてしまったのは本当に残念だし、一人の経済学徒として暗澹たる気分になる。(anathemaさん)

☆たしかに、比較優位の説明はなんかおかしいなと感じた。




【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
コンパクトすぎて逆にわかりにくい。
一通り経済学を学んだ人がチェックに使うにはいいかも。

 
posted by macky at 21:58 | Comment(0) | 経済学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月16日

「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?

「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)
細野真宏/著 (扶桑社) 2009年
700円+税


【動機】
経済のニュースが面白いほどわかる本 日本経済編』 を以前読んだらわかりやすかったので。



【所感】
57ページまで読んだ限りでは、あまりためになるところはなかった。

内容が薄っぺらい。

サブプライムローンあたりからおもしろくなってきた。


消費税問題の本質は、いかにして将来の不安を取り除くかということ。

それにはやっぱり本書では触れられてないが、ベーシックインカムが一番じゃなかろうか。




【概要】
◎経済、投資、数学などの数々の分野で、累計650万部を超える大ベストセラーを
生み出し続け、“圧倒的な分かりやすさ”が絶大な支持を集めるカリスマ受験講師による
“初の新書”が遂に登場!!
今、誰もが1番知りたい2大テーマ「サブプライムローン問題」と「年金問題」を、
知識ゼロでも本当に分かるように完全解説!

◎「どうせ将来、年金はもらえない・・・」「現役世代は払い損になる・・・」
「世界経済はこのまま世界恐慌になっていく・・・」etc.と不安に思っていませんか?
実は新聞やテレビなどの経済報道は本当に間違いや誤解が多い!!
圧倒的な論理と分かりやすさで“目からウロコ”の連続!!
しかも、この本で「世の中の本質を見抜く最強の思考力」まで身に付く!!!

内容(「BOOK」データベースより)
◆今、日本が抱えている2大難題である、現在の「アメリカ発の世界不況の仕組み」と、
将来不安を生み出している「年金問題」を、予備知識を一切前提とせずに、文字通り
“世界一わかりやすく”解説しています! しかも、驚くくらい“深い”内容です!!
この本で解説する「本質」の部分が見えるようになると、現在の様々な経済のニュースが、
実はとてもシンプルなものだと分かるようになります!

◆総理大臣まで知らなかった年金の実態がここにある。
誤解を生み出している新聞やテレビなどの経済報道の間違いを、圧倒的な論理を駆使して解説し、
年金の“常識”さえも覆す衝撃的な作品!
この1冊で「分からない」が「分かる」に変わり、“これからのニュース”まで本当に分かるようになる!!
この先の過酷な自己責任時代を生き抜いていくために、誰もが読んで知っておくべき「国民必読書」!!!


本書の構成
第1章 学力や思考力は日常の会話方法で飛躍的にアップする!
~世界一わかりやすい「論理的思考」の話~

第2章 なぜ人は「宝くじの行列」に並んでしまうのか?
~世界一わかりやすい「本質を見抜く力」の話~

第3章 なぜアメリカの住宅ローン問題で私たちの給料まで下がるのか?
~世界一わかりやすい「アメリカ経済」の話~

第4章 「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?
~世界一わかりやすい「年金」の話~
(Amazonより)








【抜粋】
●その店の売り上げ枚数が増えれば増えるほど、当せん者も増えていくことになるのです。(p.53)

☆行列のできる宝くじ屋のからくり。
当せん確率が多いわけではなく、売り上げ枚数が多いから当せん数が多くなるだけ。
(なのでわざわざ並ぶ必要はない)



●基本的に「投資ブーム」が起こっているときには、株価はすでに「割安」ではないケースが多くなってしまうのです。(p.65)

☆たしかに。

でもそう思いながら、前回の衆院選からあっというまに5年、投資ブームの後も上がり続けてきたのも事実だ。



●基本的には、人口が増加し続けていけば住宅の需要が増えるので、住宅価格は上がる方向になる!(p.114)

☆勝間さんも言っていたが、日本はこれから人口が減るので不動産価格は下がる。



●基本的に、「民間の年金」には「物価スライド」がありません。(p141.)

☆民間の年金のデメリット。

このことってみんな知ってるのかな。



●実は未納者というのは全体で見ると、5%にも満たない。(p.159)

☆未納率が4割というけど、それは1号(自営業者や学生)の話。
全体で見ると、未納率は5%にも満たないそうだ。



●「未納問題」というと、税金の「未納」というようなイメージが起こってしまい、 “国が困る” ように思えてしまいます。
 ただ、現実には「年金の受給権の喪失問題」なので “未納者自身が困る” のです。(p.171-172)

☆「未納問題」と言わずに、「年金受給権喪失問題」と言ったほうが、本質をついているらしい。





【アクションプラン】




【Amazonレビューより】






【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★★☆☆(2.5)
こんな人に、こんな時におすすめ:
年金について考えたいときに。

 
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2017年09月11日

学力の経済学

「学力」の経済学
中室牧子/著 (ディスカヴァー・トゥエンティワン) 2015年
1,600円+税


【動機】
リーフラスの伊藤社長がオススメ。教育分野に携わるなら読んでおきたい。非認知能力を鍛える。


【所感】
ご褒美というと、ご褒美がないとやらないみたいなマイナスのイメージだったけど、

実はご褒美をうまく設定することがうまく生きるためのカギだった。



【概要】
TBS系列「林先生が驚く 初耳学」(2016/9/25,10/9,11/6放送)で「日本国民全員が一冊持つべき」と紹介された話題の一冊!
「思ったよりカンタンだった! 」
「わかりやすくてスラスラ読めた! 」
など反響続々! 教育書として異例の30万部突破!

「ゲームは子どもに悪影響?」
「子どもはほめて育てるべき?」
「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」
個人の経験で語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける!

「データ」に基づき教育を経済学的な手法で分析する教育経済学は、
「成功する教育・子育て」についてさまざまな貴重な知見を積み上げてきた。
そしてその知見は、「教育評論家」や「子育てに成功した親」が個人の経験から述べる主観的な意見よりも、
よっぽど価値がある―むしろ、「知っておかないともったいないこと」ですらあるだろう。
本書は、「ゲームが子どもに与える影響」から「少人数学級の効果」まで、
今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊である。

<目次>
第1章 他人の成功体験〞はわが子にも活かせるのか?
- データは個人の経験に勝る
第2章 子どもをご褒美〞で釣ってはいけないのか?
- 科学的根拠に基づく子育て
第3章 勉強〞は本当にそんなに大切なのか?
- 人生の成功に重要な非認知能力
第4章 少人数学級〞には効果があるのか?
- エビデンスなき日本の教育政策
第5章 いい先生〞とはどんな先生なのか?
- 日本の教育に欠けている教員の「質」という概念

各界著名人から絶賛の声多数!
この本は必ず読まれなくてはいけない。
日本中の親、教育関係者、そして政治家に、一人残らず配りたい。
―竹中平蔵

「一億総なんちゃって教育評論家」社会に叩きつけられた挑戦状。
日本の教育を変える一冊が、ここに!
―NPO 法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹

根拠のない教育論に気をつけて!
この本を読んで、自分の子どもを守ろう!
―産婦人科医 宋美玄

根拠のない流行に右往左往される人生を生きないために
―為末大(Amazonより)


「学力」の経済学
「学力」の経済学
posted with amazlet at 17.09.11
中室 牧子
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2015-06-18)
売り上げランキング: 570





【抜粋】
ご褒美にお金を得た子どもたちは、お金を無駄遣いするどころか、きちんと貯蓄をし、娯楽や衣服、食べ物に対して使うお金を減らすなど、より堅実なお金の使い方をしていたことがしていたことが明らかになりました。この実験では、ご褒美と一緒に、貯蓄用の銀行口座を作ったり、家計簿をつけるなどの金融教育が同時に行われていたこともその一因だと考えられます。(p.40)

☆子どものころから自分でお金を稼ぐことを覚えると、無駄遣いしなくなる。

「ご褒美を与えることはプラスかどうか」という命題。

成果(アウトプット)ではなく、具体的な行動(インプット)に対してご褒美を設定するのがポイント。
しかも「遠い将来」ではなく「達成したらすぐ」にご褒美を与える設定にする。




以前、樺沢紫苑 『脳内物質仕事術』 を読んでたら、

脳にとってもご褒美はプラスだった。

ご褒美をあらかじめ設定しておくと、ドーパミンという幸福物質が出るらしい。







【アクションプラン】
・ご褒美で釣ろう。

・欲しいものをどんどんリストアップしよう。
(ご褒美に割り振るため。ご褒美なにがいいかなって考えるのも時間の無駄なので、電気屋さんとかに行ったついでに欲しいものをリストアップしておく。アウトプットよりもインプットにフォーカスすればいいので、単純に作業時間×α円の金額のものなどを割り振っていけばラク。タスクはどんどん進むし欲しいものもどんどん手に入る。タスクをこなせば自然と結果もついてくる。一石三鳥)



【Amazonレビューより】
・統計に裏付けられた「教育」学 2017年5月21日
よくテレビで評論家集団が研究論文やニュース記事を根拠に教育について語ることがあるが、「ほんとか?」と思うようなこともあり、ちょっと浅い気がしていました。

筆者は、内閣の会議でも教育についての議論は「体験談」などから始まり、根拠なく議論が進められることを指摘している。
この点がこの書籍の肝である。

私も含めた、親としての興味は下記のようなものだろう。
そして、現時点で説明し得る筆者なりの結論があった。
・こどもにインセンティブを与えて勉強させることは正しいか?
・ゲームは取り上げる必要があるのか?
・いい学校に行かせる必要はあるのか?
・いい先生につける必要はあるか、いい先生とは?

上記は、親として非常に有用な意見をもらったように思った。
それ以外にも研究データを公開/活用しない、日本の教育研究体制にも警鐘を鳴らしており、
ぜひ筆者の取り組みを応援したい気持ちになったし、こういった不備のある日本の教育体制にも興味をもった。

子供を持つ親としては、ぜひ読んでおく1冊であると思う。(toraさん)





【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
・もっと成果を上げたい人に。

・子育てしている人に。

・教育に携わる人に。


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2017年04月27日

経済学入門シリーズ 経済思想

経済学入門シリーズ 経済思想<第2版> (日経文庫)
八木紀一郎/著 (日本経済新聞出版社) 1993年
830円+税


【動機】
朝日おとなの学びなおし! 経済学 課題解明の経済学史』 を今読んでいるのでついでに読んでみた。



【所感】
コンパクトによくまとまっている。



【概要】
経済思想とは、経済理論や経済政策を方向付けている考え方です。経済思想を理解することで、現実を見る目が磨かれます。本書は、アダム・スミス、マルクス、ケインズ、シュンペーターら経済学の巨人たちの考え方を、歴史に沿ってわかりやすく解説します。「田舎ざむらい経済学と出会う」「英国女王のご質問」など興味深いエピソードをコラムで紹介します。第2版では、世界金融危機やグローバル・インバランス問題に対する経済学者たちの提言や、経済学の課題などを新たに盛り込みました。(「BOOK」データベースより)


経済学入門シリーズ 経済思想<第2版> (日経文庫)
八木 紀一郎
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 183,567




【抜粋】
●マルクスは亡命先のロンドンで経済学の研究を再開し、書斎代わりに利用していた大英図書館に引きこもりました。彼は、カリフォルニアでの金の発見、日本の開港などにより刺激された好景気の波が続くかぎりは、革命の勝利は期待できないと考えたのです。(p.104-105)



●ケインズは、一時的な不況対策としては赤字財政による公共事業を主張しましたが、中長期的には、公的な情報提供などによって投資家を脅かす危険を減殺しながら投資家が限界と考える利子率の水準を引き下げていくべきだと考えました。これが「金利生活者の安楽死」と表現されたことの内容です。(p.147)




【アクションプラン】




【Amazonレビューより】
・経済学の歴史を手短にまとめている 2016/4/4
 歴史に沿って経済学の歴史(経済学説史・経済学史)を説明している本です。新書サイズですが学説史の勘所を押さえた構成と文章になっており、著者の工夫の跡が見られます。ただし、簡潔すぎて分かりにくくなってるところもあります。

 読み返して思ったことを列挙してみます。まず、歴史学派についての説明が丁寧ですし、限界革命期の経済学ごとに差異についてスッキリとまとまっているなぁ、と感じます。構成については7章と8章に著者独自の観点が見られていて面白いです。というのもこの本では6章が限界革命となっており、ここからよくある教科書は一気に次の章をケインズだけの説明にしてしまいがちなのですが、本書は7章の説明をヴィクセルから始め、シュンペーターやオーストリア学派について目配りしながらケインズの理論を並置しています。いわばケインズを相対化しているわけですね。また、8章は「巨大組織の時代―独占と組織の経済学」と題うって、20世紀半ばの経済学を、大企業や国家体制を分析したものとして説明しています。不完全競争理論、社会主義計画論争、組織の経済学が8章で一気に紹介されています。
 ただし、新書サイズで文章量に制約があるということもあって経済理論の説明が短すぎます。短いなりに工夫して伝えようとはしてないので、理論的なお話は他の本を使わないと理解できないでしょうね。
 
 経済学の歴史をさっさと目を通したい人向けだと思います。良い本ではありますが、理解しにくい箇所が確実に存在しています。分からない場合はウンウンと悩まずに他の本にあたるといいです。(カンガルー五世さん)




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
経済学史をひと通り押さえておきたいときに。

朝日おとなの学びなおし! 経済学 課題解明の経済学史』 と合わせて読めば理解が深まる。

 
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2017年02月17日

「B」で生きる経済学

「B」で生きる経済学 (中公新書ラクレ)
森永卓郎/著 (中公新書ラクレ) 2003年
680円+税


【動機】
朝まで生テレビとかの討論番組とかでいつもしょーもないことを言ってたので

どんな考えを持っているのか一度読んでおきたいと思って手に取った。



【所感】
討論番組のイメージとは裏腹にけっこうしっかりした考えで充実した内容だった。




【概要】
「B」はビューティフルのB、幸せなビンボーのB、素直に、正直に生きるサラリーマンの新しい幸福論。

「B」とはA級に対するB級のBであり、金持ちに対する貧乏人のBでもある。
しかし、「中流」なき超階級社会においては「Bで生きる」ことが幸福で充実した人生を送るキーポイントとなる。
本書は幸福で充実した人生を送るためにはなぜ「Bで生きる」必要があるのか、そして「Bで生きる」ためにはどのような哲学と行動が求められるのかを、具体的に提示している。
日本人が置かれている現実を直視し、真に幸福で人間的な生き方とは何かを明らかにする。


「B」で生きる経済学 (中公新書ラクレ)
森永 卓郎
中央公論新社
売り上げランキング: 725,718




【抜粋】
●異常に安くなっている資産を金持ちが買い占めていくというのが、大きなデフレが起こったときに常に繰り返されてきた歴史なのである。(p.20)

☆デフレで物が安く買える、ラッキー!と言ってたけど、金持ちは株や不動産を買い占めていたわけだ。



●あるいはまた、適切な距離を保つことで事業を成功させた会社もある。たとえば、レストラン事業を営む一部の会社では、客が食事をしているときに店員がテーブルの近くに立つことを禁止している。(p.59)

☆トンカツ屋さんは見習ってほしい。キャベツやご飯をおかわりしたいときはいないのに、用事のないときや食べ終わったときはなぜかすぐ近くをいつまでもウロウロしている(笑)



●状況の見えていないサラリーマンは猫の手も借りたいほど忙しい時期に休んで大ひんしゅくを買ってしまう。反対に、状況の見えているサラリーマンは周囲が休んだことすら気づかないさりげなさで有給休暇を取り、かつ、ここ一番というときには八面六臂の大活躍を見せるのだから、可愛がられて当然である。(p.61)

☆いるいる(笑) 忙しいときに限ってあいつなんで休んでんだ?ってやつ。 そういうやつはたしかに出世しない。



●仮に年収300万円だと仮定すると、40年働いて生涯賃金は1億2000万円。子供二人を大学にまで遣ると、なんと生涯賃金の3分の2が養育費で消えてしまうのだ。(p.136)

☆生涯賃金の3分の2が子供の養育費で消えてしまうとは知らなかった。



●事実、江戸時代の職人は、月に17日間も働けば、家族も含めて十分に食べていけたと言われている。(p.165)

☆江戸時代に比べてはるかに便利になっているのに、なぜ現代は30日休みなく働いても生活が苦しいのだろうか。




【アクションプラン】
・デフレの時に株や不動産を買い占めて、バーゲンセールが終わったら(平成16年の場合は不良債権処理完了の公約で)、
逆バブルをはじきに行くのでその時に売りたい。





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
テレビでよく見かける盛り沢山(森卓さん)ってどんな人?って時に。
手軽に読める。



【結論】
1%の「A」を目指して出世競争に明け暮れるか、それともB層としてそこそこの生活を楽しむか。
Cへ転落さえしなければ、これが一番幸せな生き方である。

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2016年12月12日

入門経済学

入門経済学 第4版
伊藤元重/著 (日本評論社) 1992年 (読んだのは第2版、最新版は第4版)
3,090円+税


【動機】
アベノミクスの政策ブレーンの中心人物なので。

経済学の教科書としては、スティグリッツやマンキューと並んで人気のある本。



【所感】
ウィキペディアによると、 <2014年に出版された『日本政治ひざ打ち問答』(御厨貴と芹川洋一の共著 日本経済新聞出版社)によると、小沢一郎の著書である 『日本改造計画』 の経済の部分は伊藤と竹中平蔵の執筆である。> と書いてあってビックリした。

最新版は多色刷りになっていてちょっと読みにくそうだ。



【概要】
経済学入門書の決定版、待望の改訂! 現実経済や経済学の新動向もやさしく解説。丁寧に、よりわかりやすく。(「BOOK」データベースより)


入門経済学 第4版
入門経済学 第4版
posted with amazlet at 16.12.12
伊藤元重
日本評論社
売り上げランキング: 11,177







【Amazonレビューより】
・一人で勉強するなら絶対に使ってはいけない本、ただし条件付きで良い本にもなる 2016/6/25
大学の研究室で使うので購入したが、買う前から教授に「よんだらわかるようになる本なんて授業に使っても面白くない」と言われるシロモノ。
問題点は大きく3つ。
1つは言ってることが若干おかしい。
どんな入門書でもそういうところはあるだろうが、話をダウンサイジングしすぎて応用が効かない上に省かれている要素が多い基礎の基礎を簡素に説明しただけということを「わかるでしょ?」とばかりに書いていない。
そのため後ろの章に行って前の章の内容を使う所になると「え?」となる可能性が高い。
1つは数式が省かれ過ぎで応用が利かない。
たしかに数式を用いずに説明する方が初心者は分りやすいし、文系傾向の強い自分にもよかった。だが最後にチョロチョロっと乗っている数式が簡略化され過ぎて、文章で理解した後に数式の理解もしてしまおうというわけにはいかない。これもやはり応用になると数式での証明が必須になるので実質初心者が引っかかる落し穴化している。
1つはド素人には不親切な仕様。
ここまで書いた時点でド素人に不親切な仕様であることはわかるだろうが、さらに酷いのはこの本で語られていないことが重要であるということそのものを語っていないところである。きっちり読み込んで研究室の先輩に確認したら根底の理解が丸っと逆向きだったなんてことがうちの研究室では多発したくらい、経済を知らない人間なら絶対に分らないし説明してもらわないとどうにもならないことを省いていることがある。

初心者はこの本のどこまでを鵜呑みにしていいのか分からなくなるという、入門書としては致命的な矛盾を発生させている。
事細かに質問できる相手がいるときだけ問題点を論じればいい教材になるだろうが、一人で勉強するのには向かない。
正直これを一冊買って勉強するくらいならWEBで様々な大学の経済学講義資料をあさったほうがいいと思われる。(Einさん)


・おすすめ読者:大学受験で政治経済をしっかり勉強した人 2016/8/9
kindle unlimitedで読了。

内容的には、かなりしっかりしたものでして。20年以上読み続けられているのは伊達じゃないです。
数学的に難しいことが理解できない人も、これを読み込めば、かなりのことが分かるようになります。
(もちろん、専門的な経済分析は無理でしょうが。)

そういった意味で、手抜きはされていないし、手加減もしていないいい本です。

しかし、それはそれとして、最新の版では、消費税増税の正当化や、肉体労働者を見下すようなコラムが目立ち、そのあたりがね。
お勉強を専門にしている人らしいなとは、思いました。(こうきちさん)


・一般教養としての経済学 2005年2月28日
本書は、初学者向けですが、社会人が経済学のやり直し、または一般教養をして身に付けたいというときに読む本としても最適だと思います。
本書はミクロ経済学、マクロ経済学の基礎を網羅しており、経済学部以外で一般教養として勉強する経済学の内容とほぼ同じくらいではないでしょうか。公務員試験などの経験はないので、本書がテスト向けの勉強に適しているかどうかはわかりませんが、ビジネスマンとして経済学の素養が必要という場合、この程度の理解があれば十分ではないでしょうか。
本書を通して経済学が好きになった方は、同氏のマクロ経済学、ミクロ経済学を読んでみてください。きっと経済学がもっと好きになります。
また、入門書としては、スティグリッツの入門経済学もお勧めです。こちらは米国の経済学入門書としては定番中の定番。やはり相性というのがありますので、本書が合わないなと思われた方はスティグリッツを試してみてはいかがでしょうか。どちらかがフィットすれば、きっと経済学の基礎を身に付けられることでしょう。両方合わなければ、経済学は向いてない可能性が高いと思います。残念。(キュウタロウさん)




【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
経済学の基礎を学びたいときに。

 
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2016年10月18日

アダルトサイトの経済学

アダルトサイトの経済学
沢田高士/著 (幻冬舎) 2012年 
1,300円+税


【動機】
経済学の勉強のため。



【所感】
アフィリエイトとアダルトサイト両方に詳しくなった。

具体例も多くて読みやすい。




【概要】
アダルトサイトは高い利回りを生む優良資産になる。
これがインターネット最強ビジネスの正体だ!!
副業でOK! アダルト・アフィリエイトで稼ぐ実践的ノウハウを徹底解説!
アダルトブログを1時間で開設する簡単ガイド付き!

第1章 誰も教えてくれないアダルトサイトの経済学
第2章 運営してわかったアダルトサイトの舞台裏
第3章 〈最短コース〉1時間で立ち上げるアダルト・アフィリエイトブログ
第4章 賢く稼ぐ! アダルト・アフィリエイト戦略

「お金」をキーワードに、アダルトサイトを語ろう。
●国内アダルトサイトの推定市場規模は800億円以上
●アダルトなら一般アフィリエイトの約10〜30倍の報酬額
●某アダルト系ASPの月額報酬トップは約730万円
●1サイトで月3万円。副業で月収30万円を稼ぐには?
●70万円で売りに出されていたアダルトブログ
●警部補が750万円の副収入で懲戒処分
●有料会員の継続率は25〜40%。継続報酬は最大の魅力
●円高で悲鳴をあげるアダルトサイト運営者(Amazonより)


アダルトサイトの経済学
沢田 高士
幻冬舎
売り上げランキング: 84,680




【抜粋】
●アダルトサイトのトップページにある「入口」や「ENTER」をクリックしたら有料サイトが表示された。このような経験をした人も多いことだろう。
 これらのほとんどは月極め広告である。(p.41)

☆月極め広告だったのか。こういうのは実際にやってる人じゃないと知らない情報。ちなみに、普通の月極め広告の相場は1件当たり毎月5万円くらい。入口広告は騙しなので相場の3倍の14万円くらい。
今はアフィリエイトの比率が多くなったことで月極め広告は激減したそうだ。著者がアダルトサイトをやめたのもこのあたりに理由がありそうだ。
やめたのでノウハウを公開している。ノウハウを公開する人はあまりいないので貴重だ。
以前ほどではないが、アフィリエイトでも稼げるのでそれなりには稼げるらしい。




●オリジナルのURLでアダルトサイトを運営する場合、ドメインが必要である。
 ドメインを取得する際の料金は1ドメインあたり1000円前後(1年間)だ。キャンペーンのときに取得すれば、500円前後で取得できる。
 通常、取得したドメインは1年契約だ。さらに1年間、契約を更新する場合は更新料がかかる。1ドメインあたり1000円前後(1年間)。(p.47)

☆ドメインってそんなに安いのか。
でも、一度取得したら終わりではなくて毎年かかるので注意。



●一般的には有料の被リンクサービスを利用する。被リンクサービスとは、サービスを提供する会社が所有するサイトからキーワードの入った被リンクをはるサービスだ。(p.49)

☆有料の被リンクサービスなんてあったのか。SEO対策として一般的なものらしい。SEOにはお金がかかる。
買い切りとレンタルがある。アダルトサイトの被リンクサービスは少ない。「リンク・ナビゲーション(買い切り・被リンク1万560本) 3万900円など。



●だいたい、3万アクセスに1件の割合で報酬が発生する。
 カリビアンコムの場合、1件の報酬は1662.16円(1ドル79円として計算)。ということは、1アクセスあたり0.0554円の報酬が得られるという計算になる。ただし、これは新規会員分(新規入会分)の報酬だけだ。このほか継続報酬分がある(これについては後述する)。
 これがもう少しカテゴリーを狭めると、1アクセスあたりの報酬額(期待値)が上がる。・・・(中略)・・・
 だいたい、1万アクセスに1件の割合で報酬が発生する。パコパコママの場合、1件の報酬は1302.71円(1ドル79円として計算)。1アクセスあたり0.1303円の報酬が得られる計算になる(新規入会分のみ)。
 このように、カテゴリーを狭めるほど1アクセスあたりの報酬額は上がるのだ。(p.50)

☆マニアックなカテゴリーほど1アクセスあたりの報酬額は上がるが、その分、アクセスが集まりにくい。



●当時の標準的なアダルトサイトは1日のアクセス数が4000程度だ。オリジナルの画像コンテンツがあり、相互リンクが30本以上あれば、日4000くらいは集められる。(p.54)

☆月極めバナー広告料が月に1本あたり15,000円で14本で約21万円。これが当時の標準的なアダルトサイトの収入だそうだ。



●では、現在ではどうか。・・・(中略)・・・
標準的な日4000アクセス程度のサイトでは月極め広告のオファーがほとんどこなくなってしまった。月1万円の売上があればいいほうだ。・・・(中略)・・・日3万アクセスがあれば、月極め広告のオファーはけっこう来るはずだ。「けっこう」といっても月10万円の売上があるかどうかである。
 月極め広告は激減したが、代わりにアフィリエイトは増えた。現在、アダルトサイトに掲載されている広告の9割以上はアフィリエイト広告である。(p.55)

☆ブログの普及により、参入障壁がかなり低くなり、ビジネスを始める人が増えたので稼ぎにくくなったそうだ。月に4件売り上げれば、1件の報酬は約3,000円なので月1万円くらいの収入になる。これは新規入会分だけなので、継続分の報酬も合わせれば1サイトで月3万円くらいになるそうだ。



●外注費はそれほど高くない。1日分10記事、それを1000円で書かせているのだ。月に3万円のコストだが、継続分もあわせると20万円近くの報酬があるので、採算がある。(p.184)

☆ブログの記事を外注で人に書かせるという発想は面白い。記事を書く人も小遣い稼ぎができてウィンウィンだ。



●1サイト、または1ブログでの利益が月10万円に満たないようなら、SEO対策は必要ないと思っている。(p.196)

☆ブログでの利益が月10万円を超えたらSEO対策をしよう。10万円を超えたら、20万、50万、100万と大化けする可能性がある。
それまではまめに更新したりしてアクセスを増やす。


●ノウハウを明かしても、メリットがない。逆に、ライバルが増えてしまうのだから、デメリットがあるばかりだ。私のようにすでにこのビジネスをやめてしまった人間ならともかく、まだ継続して稼いでいる人は明かさないだろう。
 ネットでノウハウを調べると、たいがいは初心者向けのものばかりだ。
 とくに多いのがアダルト系ASPの紹介である。
 それぞれの特徴や、報酬が掲載されている。
 なぜ、ASPの紹介が多いのか。
 それは「2ティア(Two tier)」を獲得したいからだ。(p.197)

☆DTIサービスでは売り上げの5%くらい。




【アクションプラン】
・筆者のアダルトブログを探してみたがすでに閉鎖されていた。

代わりに別のカテゴリーのブログを見つけた。

沢田高士のギャンブル・トレード
http://sawada2012.blog.fc2.com/

・同じ著者の 『シノギのプロが教えるビジネスの極意』 を読みたい。



【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
アフィリエイト、アダルト、経済学に興味がある人に。




【結論】
・カテゴリーを狭める!

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2016年09月30日

課題解明の経済学史

朝日おとなの学びなおし 経済学 課題解明の経済学史 (朝日おとなの学びなおし―経済学)
橘木俊詔/著 (朝日新聞出版) 2012年
1,300円+税


【動機】
2年半前に本屋で立読をして興味を持っていた本。



【所感】
パラパラっと読んでいたら気になる箇所があったので抜き書きしてみた。

そもそもこの本はなんで読もうと思ったんだっけ?と思って動機を調べてみたら、

発売された時に本屋でチラッと立読したときに、「p233ノートに書き出したい」と書いてあった。

2年経ってたまたま同じ個所が目に留まったのである。

以前立読したことなどすっかり忘れていた。




【概要】
いままさに起きている経済の難問を、経済学はどう解き明かしてきたか。16世紀の重商主義から、古典派経済学、新古典派経済学、近代経済学、マルクス経済学などを歴史ストーリーでやさしく紹介。そこに経済の難問解決のヒントがちりばめられている。(「BOOK」データベースより)








【抜粋】
●哲学や政治学の歴史をたどれば、ギリシャ・ローマ時代にまでさかのぼるが、経済学はまだほんの200〜300年の歴史しかない。(p.4)


●経済学に数学が使われる発端となった「限界効用均等の法則」
 限界革命とは、このように財の消費量一単位の増加があったとき、消費の限界効用を用いて消費量の決定を分析する理論である。生産の経済学における費用関数の場合に、生産量を一単位増加するときの費用の増加を限界費用と称しており、限界という概念を用いて生産量の決定という経済分析を行うことが、経済学の流儀となった。
 この流儀は現在でも続いており、限界という概念は微分の概念と同一なので、微分学を用いて数学的にも操作可能となり、経済学に数学が使用される発端となった。この数学応用は現代では大発展を遂げ、数理経済学という分野まで誕生して、高度な数学を駆使して経済学の研究を行っている。
 高度な数学を使って経済学を研究することに対して、批判のあることは予想できる。すなわち、現実の経済の動きとは無関係に抽象的に数学を用いて経済学を解析することは、実生活の経済学上の問題を解くのに役立っておらず、数学遊戯に過ぎないという批判である。
 ところで、金融工学という分野があって、高度な数学(たとえば確率微分方程式)や統計学を用いて株式・債券・預金の価格決定、あるいはオプションなどの金融の分野で解析を行うことがある。これは金融の実務に役立っており、経済学において数学の用いられることが、すべての分野で学問のためだけに数学が使われているというわけではない。(p.51-52)

☆数学を使って経済学を解析すると実生活から離れてしまうが、金融工学は株など金融の実務にも役立っている。



●カール・メンガーは「限界革命」の主唱者の一人であったが、消費における限界効用の概念を経済分析として最も活用した人であるし、ここで述べるオーストリア学派(ウィーン学派とも呼ぶ)の創始者と言ってよく、彼の後に続く一連の経済学者をオーストリア学派と称している。(p.53)



●森嶋の性格を物語る二つの逸話を述べておこう。第一は、青年時代に太平洋戦争に徴兵されて鹿児島の鹿屋にいたとき、時間があれば、ヒックスの 『価値と資本』(「Value and Capital」) を何度も読んで書物が書き込みで真っ黒になるほどであった。ヒックスの書物はワルラス流の価格理論をわかりやすい形で精緻化したものであるが、とくのその数字付録(アペンディックス)が有名である。
 森嶋はこのアペンディックスをとくに好んでいて、口ぐせのように「アペンディックス、アペンディックス」と鹿屋でもつぶやいていたそうである。私が阪大の大学院生だったころも、「ヒックスのアペンディックスは20回以上も復習せねばならない」と説いていた記憶がある。(p.233)

☆森嶋さんの本は以前持っていたけど、本を大量に売ったときに一緒に売ってしまったようだ。

今探してみたけど、見当たらなかった。

また読んでみたい。






【アクションプラン】
・森嶋通夫 『思想としての近代経済学 (岩波新書)』 を読んでみる。

・経済学史をひと通り学び直したい。

・ヒックス 『価値と資本〈上〉―経済理論の若干の基本原理に関する研究 (岩波文庫)』 も読んでみたい。IS-LM分析もこの著書が土台となっているそうだ。

・応用経済学をパラパラと見て何が足りないか見極める。(どんな知識が足りないか)

・橘木俊詔 『京都三大学 京大・同志社・立命館』 を読んでみたい。



【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
経済学史をひと通り押さえるのにすごくわかりやすい。
学生時代に読みたかった。

 




◆追記:170808
●それを具体的に述べれば、マーシャルとピグーにも代表される新古典派経済学にあっては、市場に任せておけば価格(それは賃金も含めて)が変動することによって、失業者の数は減少して、最後はゼロになるメカニズムが作用すると考えたのである。(p.127)



●難解な書物として有名であるが、ケインジアン(ケインズ経済学の追随者のことをさす)の一人であるL・クラインというアメリカの経済学者が、 『ケインズ革命』 という書物を出版しており、クラインの書物に接して初めてケインズ経済学を理解できたという人が多い。(p.135)



●乗数理論と流動性選好理論の二つを合わせてマクロ経済体系は完結する。(p.137)



●投資を刺激するために利子率を下げることに関して、ケインズは新しい概念を提供して、この政策には限界のあることを示している。その概念とは「流動性の罠」と呼ばれるものである。(p.138)

☆流動性の罠とは、金融緩和により利子率が一定水準以下に低下した場合、投機的動機に基づく貨幣需要が無限大となり、通常の金融政策が効力を失うこと。



●科学的な分析手法を用いて客観的にだれでも納得できるような帰結や命題を得ることのできるのが経済学である、と新古典派の経済学者は考えた。それをもっとも典型的に示す命題は、完全競争を前提にすれば、市場機構は「パレート最適」と称されるように資源配分を最適に導く、という厚生経済学の基本定理である。(p.144)

☆厚生経済学とは、経済学の規範理論的研究の総称である。 厚生経済学はミクロ経済学の主要な一分野として位置づけられ、記号論理学の手法が積極的に用いられる一方で、倫理学とも密接な関係がある。



●ついでながら少し時代が経過してからは、政治家としては宮澤喜一元首相、学会としては吉川洋・東京大学教授が、代表的なケインジアンとして知られる。
 ケインズ以降にケインズ経済学を強力に補強する理論が登場したのでそれを述べておこう。ニュージーランド生まれのA・フィリップスの研究による「フィリップス・カーヴ」がそれである。失業率と賃金率の間に負の関係があることを時系列データから発見したのである。(p.157)

☆賃金率が上昇すれば、失業率が低下する。



●福沢は何度も欧米に視察に行っており、そのときに当時出版されていた学術書や一般書を多く持ち帰っていた。彼は「実学」の重要性を説いた啓蒙思想家なので、学問をいかに実生活に生かすかということに最大の関心があり、その意味でも経済学を重視したのである。(p.210-211)

☆福沢諭吉は窮理学(物理学)を重視してたと思ってたけど違うのか? と思って、

学問のすすめ』 を繙いてみた。

このような実なき学問(古文、和歌、詩など)は後回しにし、
専ら勤しむべきは人間普通日用に近き学問なり。

例えば、いろは四十七文字、手紙の文言、帳合の仕方、そろばんの稽古、天秤の取り扱い等を心得、
さらに、地理学、窮理学、歴史、経済学、修身学を学ぶ。

これらの学問をするにあたって西洋の翻訳書を読む。
英語がわかるなら原書も読ませ、実学を押さえる。



つまり、地理学、窮理学、歴史、経済学、修身学と並べてる中に窮理学があっただけだ。
窮理学というのを初めて聞いたから印象に残っていたが、メインは経済学かもしれない。





●マルクス主義が主流とならなかった慶應義塾や東京商大と比較すると、東京・京都の両帝国大学の経済学ではむしろマルクス主義の経済学がかなりのウエートを占めるようになった。(p.216)

☆東大も京大ももともとは経済学は法学部の中で少数派の学問として細々と研究されていたらしい。特に東大は官僚養成大学として、法律と政治学の研究だけをしていればよかったということだ。1919年に法学部から独立して、同時に個別の経済学部となった。

慶應や高商(現・一橋)は卒業後に実業界に進むものが多いので、マルクスは好まれなかったが、東大では教養としてマルクスを学んでいたようだ。



●社会主義国の消滅を目の当たりにし、大学でマルクス経済学を学ぼうとする学生が減少し、旧帝大系の経済学部においてマルクス経済学から近代経済学への移行がみられた。マルクス経済学の間でも、教える科目を「マルクス経済学」と称することをやめて、社会経済学、政治経済学という名に替えて、退潮をなんとか阻止しようとしている。(p.227)

☆政治経済学ってマルクスのことだったのか。知らなかった。ソ連崩壊後、人気のなくなったマルクス経済学は呼び名を変えていたようだ。


●日本でも世界に誇れる経済学上の業績を残した人が二人いる。それは高田保馬(1883〜1972)、柴田敬(1902〜1986)である。両人とも京大出身である。京大経済学部については、橘木俊詔による 『京都三大学 京大・同志社・立命館』 (岩波書店 2011) を参照されたい。(p.229)

☆ちょっと読んでみたい。この著者の本だ。おもしろそう。



(170808 読了) 
posted by macky at 22:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする